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インタビュー 2016.11.30

あのスタートアップがWBSに…TV出演前後で世界はどう変わるのか

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約1万人以上の人が回答した人事アセスメントツール「mitsucari(ミツカリ)」。以前、姉妹サイトAINOWでサービスのインタビューをしたのですが、テレビ出演の情報をキャッチ。

「スタートアップはメディア出演前後で世界はどう変わるのか」をテーマにスタートアップタイムズ編集部のくぼちが、株式会社ミライセルフの表孝憲さんに伺いました。

ある日「WBS」に出演した

表さんが出演したのは、WBS。ご存知の通り、テレビ東京系列からBSジャパン・日経CNBCで1988年から放送されている老舗経済情報番組です。番組コーナーのトレたまや特集で取り上げられると、次の日には意識の高い社会人の間で話題になる番組。

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ビズリーチさんとのテーマ特集となっている。mitukariは14分ころから。

顧客の問い合わせが130%で推移、Web2次効果も発生

くぼち

テレビ出演後、何か世界は変わりましたか?反響はどうだったのでしょうか。

表さん

今朝も問い合わせがありましたが、法人のお客様の問い合わせは130%で推移しています。

くぼち

Webでも話題になったり?

表さん

Blogosの記事を曽和さんが取り上げてくださったこともあって、2次・3次での効果がWebでありました。だいたいユーザーからの登録も130%くらいの推移です。
【編集部注】曽和さん=曽和利光氏。リクルート、オープンハウス、ライフネット生命保険などで人事を担当。2011年に(株)人材研究所を設立、代表取締役社長に就任。「組織」や「人事」と「心理学」をクロスさせたコラム等とWebで寄稿している。

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Blogosでの記事。元記事はキャリコネニュース

くぼち

資金調達や営業でもプラスになりそうですね。

表さん

じつは、調達はありがたいことに放送前にほとんど終わっていました。ただ、放送後、ベンチャー投資をやっている友人には「バリュエーション上げた方がいいんじゃないか」、と言われたり(笑)

営業的にはすぐに契約をご決断いただけたりと…検討時間が短くなる効果もあったのかもしれません。
それから、急に人材紹介会社やHR系・AI系展示会からの案内が増えました。「すみません、出しません」と断っちゃったけど。

表さん

地元の友達から連絡があったりとか、突然Facebookで友達申請が来たりとか。「TVみました!」という連絡にどう返していいのかよくわからないですね(笑)「ありがとうございます」?なのでしょうか…

くぼち

なるほど(笑)オリンピックに出たみたいな感じですね。番組を観た記者から2次取材なんかもあるのでしょうか?

表さん

いまのところStartup Timesさんくらいでしょうか(笑)あまりないので欲しいところですね。

「渋い人」にリーチできるのがテレビの強み

くぼち

どんなところからお問い合わせが来るんですか?

表さん

西は佐賀から東は仙台まで。WBSは関西では放送されてないけど、番組の公式Youtubeをご覧になった方からもお問い合わせをいただきます。だから、けっこう津々浦々から来ますね。結構大きな病院の副院長さんからもお問い合わせがありました。

表さん

web問い合せはもちろんなのですが、アナログなものが多いのも特徴です。意外とお電話が多く「紙の資料おくってよ」みたいな感じはこれまで僕らが想像していなかった問い合わせです。

くぼち

問い合わせの理由はどんなものが多かったですか?

表さん

「カルチャーフィットへの疑問がある中で、いいものがあるなら見てみたい」というものが多いです。なかには「TVで社長がみて、いいから受けろ、と言われた」って言うのもありましたね。

くぼち

これまでと違う方からのアクセスが増えた状況はプラスでしたか?

表さん

私たちスタートアップはWebが得意なので「渋い人」と呼んでいる「普段は自分たちがアクセスできていないけど、実は困っている人」に届くのはよかったです。

くぼち

「渋い」って面白い表現ですね。

表さん

そうですね、40代~50代の見た目もシブい経営層を「渋い人」と呼んでます。スタートアップはアナログに強くないから決定権を持っている経営層にリーチできないことも多い。けど、「渋い」お客様の中には本当に困っている人も多いので、その人たちと接点が持てると嬉しいですよね。

くぼち

webメディアにくる人は、早く来て、早く引いて、テレビは非常に「渋い」筋にじっくり刺さるメディアかもしれないですね

表さん

ありがたいことに、うちはwebメディアにくる人にもお客様にもご好評いただいてますよ(笑)継続は9割以上です。

取り上げられるまでには半年

くぼち

まさに出演する前後で景色が変わったという感触ですね。放送されるまではどんな感じだったんですか?

表さん

お話があってから放送まで、半年くらいかかりましたかね。やっぱり、人工知能って難しいんでしょうね。モノがないけど、アルゴリズム映しても面白くないし、見せるわけにもいかないし。

表さん

PRに力を入れようと決めて、PRのコンサルティングも外部にお願いしました。ストーリーが合うように根気強く頑張ってもらって、その中で、他の会社のサブ情報として流していただけるところが…結果的に5分もの尺で流してもらえたんですよね。

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ミツカリのPRパートナーはシェイプウィン社。シェイプウィン社はIT企業を中心にPR/メディア露出によるブランディングとWEBによるプロモーションで宣伝活動を支援するマーケティング企画会社。WBSトレたまや日経MJ、Yahoo!ニュースにも露出実績あり。

くぼち

なるほど、ストーリーですか。プロの力を借りるのも大事そうですね。表さんが普段PR面で工夫をされていることはありますか?

表さん

小難しいサービスなので。言葉、取り上げやすいヘッドラインとか。プレスリリースを見る人も「渋い人」が多いんだろうなって考えて、バズワードだなと思いつつ「人工知能」など、照れながら入れる…。

くぼち

恥を忍んでバズワードって感じですね(笑)スタートアップってPRを軽視しがちですが…「渋い人」を大事にした理由ってありました?

表さん

事業をやっていて、私たちのお客様に多いなぁ、という感触です。大企業の方でも、「渋い人」が決める権限を持っている感じはありましたから。

くぼち

今回、テレビ出演を体験してみて、今後もやっていきたいと考えていることを教えてください。

表さん

見て欲しい、届けたいと思っている人に「どうやったら届けられるか」「プロダクトの先にいる人」のことをもっと考えたいと思っています。直近ではエンジニアの方ですね。よりサービス開発に力を入れていきたいので。

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ミツカリでは採用PRにも力を入れている。画像はWantedlyより。

ミツカリで働く

編集後記

スタートアップの世界ではプロダクトに注力することとPRは別の世界で捉えられることも多いですが、ミライセルフさんではプロダクトとPRを「どうやったら届けられるか」「プロダクトの先にいる人」のこととして一貫して考えておられるのが印象的です。世界の変え方の一つとしてとても参考になるお話でした。

スタートアップタイムズでもスタートアップのPR支援として取材を行っていますのでお気軽にお問い合わせください。

取材はこちらから

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