FBのアクセラに採択された「Tinderを超える」スタートアップCEOは元コンビニ店長

今日は、元コンビニ店長がしかけるスタートアップのインタビューです。Facebookメッセンジャーなどのメッセンジャーアプリで利用できるチャットボットによるマッチングサービスを提供する「Foxsy」を運営するXpresso, IncのJinさんに話を聞いてきました。

【編集部注】弊社AINOWが参加するイベント「Machine Learning 15minutes!」からのご紹介で今回の取材につながりました。ありがとうございました。


<Jinさんの略歴>

セブンイレブンのフランチャイズ店舗で店長を務めたのち、リクルートエアレジの北米展開を担当。AnyRoad (500 Startup出身のStartup)の日本市場展開を担当したのち、Xpresso, Incを創業、Foxsyをリリース。

元コンビニ店長がしかけるスタートアップ

【編集部注】サービスについてはTechWaveさん、採択されているOnlabさんで素敵な記事がありますのでぜひご一読ください。
おしん記者
Facebookのアクセラに採択されたんですよね?前職は海外スタートアップですか?
Jinさん
いやそれが、最初はセブンイレブンの店長をやっていました。
おしん記者
うお(笑)セブンイレブン発のスタートアップですね。日本初なんじゃないかな。
Jinさん
そうですね、フランチャイズでしたが最優秀店舗をもらうまでに成長させることができて、ビジネスの基礎を学びました。
おしん記者
どんなことをやったんですか?
Jinさん
宅配のプロトタイプとでもいうサービスをやりました。コンビニは天気次第で繁閑や1日の売上が左右されます。雨の日は暇なんですが、空き時間に新規顧客開拓をやっていました。

仁さんが所属していたセブンイレブン千葉県市川市平田3丁目店では自治会との共同イベントを開き新しい客層を開拓。

おしん記者
それがなぜ宅配ってアイデアに?
Jinさん
個人宅を訪問していたら、雨の日はお年寄りにとってもつらい日で。「足元が悪いから外出できない」という声をいただいたんですね。
おしん記者
なるほど、お店の不都合はお客様の不都合でもあったわけだ。
Jinさん
シニア向けの配食をはじめて、テストしながら3000円単価で配達することにしました。それ以外にも法人の開拓などもあり日販は大きく改善して優秀店に選ばれるようになりました。

Jinさんがコンビニ時代にやっていた宅配サービスのチラシ。サービス範囲は千葉県市川市全域。全国でトップクラスの配達件数のようです。

おしん記者
ほかにはどんなことを?
Jinさん
コンビニは採用費や教育費がコストの大部分を占めます。新規採用を抑えて人の定着率をあげるようなアプローチを取りました。バイトの子をバイトリーダーに任命してその子たちが社員になるような制度も作りましたよ。
おしん記者
スタートアップが直面する、顧客開発と採用問題をリアルビジネスで体験したわけですね。

ありそうでない「メッセンジャーの中で動くマッチングBOT」

おしん記者
おもしろい経歴からはじまりましたが、どんなビジネスを?
Jinさん
メッセンジャーの中で動くマッチングBOTをやっています。ご存じのとおりアプリも最適化が進んで、使われるアプリって決まってきました。その中でも特にメッセンジャーがすごく使われています。SNSよりも使われていますね。
おしん記者
たしかに。BOTっていうとよく見かけるチャットBOT?
Jinさん
そうです。北米でもアップルやFacebookはもちろん、チャットBOTに死ぬほど投資が集まっています。
おしん記者
超レッドじゃないですか。恐ろしい・・
Jinさん
そうなんですが、アメリカ人の80%がマッチングサービスを利用してる割にメッセーンジャー上では実名のマッチングアプリがないな、と気づきまして。メッセンジャー上でマッチングサービスを展開する、ってアイデアにたどり着きました。

Jinさんの運営するFoxsyはメッセンジャー内で稼働するマッチングBOTサービス

おしん記者
おお、そこはスキマとして空いてたわけですね。どんなサービスなんですか?
Jinさん
Facebookを例にお話ししますと、メッセンジャーでFoxsyを検索します。チャットの相手にFoxsyを選べばOKです。
おしん記者
チャットの相手として選ぶのか…特別なことしなくていいので自然ですね。次は?
Jinさん
Facebookで位置情報を取得します。ベースのデータはFacebookから取得しますが、宗教や人種などの情報を入力していくとプロフィールが自動生成されます。
おしん記者
海外だと宗教とか人種は大事かもしれないですね。そして?
Jinさん
そこからはFoxsyのエンジンが合いそうなユーザーをレコメンドします。興味を持った相手がいればメッセージを入力してメッセージを送るだけです。
おしん記者
相手側は?
Jinさん
受け取った人間がメッセージを返すかどうか判断して会話をスタートします。

利用の流れはFoxsyのサイトにある動画をご覧いただくと理解しやすい

強敵!?Tinderとの違い

おしん記者
この領域だとTinderとかがデッカイですよね。強敵なのでは?
【編集部注】Tinderは北米で時価総額1000億を超えるマッチングアプリ。親会社Match Group IncはNASDAQに上場している。
Jinさん
Tinderはスワイプがキラーでほんと体験がカジュアルで楽しい。その反面メッセージに行きにくく出会いにくいところもあります。もうひとつはアプリなので普段のコミュニュケーション手段より敷居が高いということです。その点メッセンジャーで動く私たちは出会いやすいですね。
おしん記者
なるほど、メッセゆえの出会いやすさが強みなわけだ。重視しているユーザー体験は?
Jinさん
1通目のコンタクトを素晴らしいものにすることですね。スパムを極力発生させない。それを重視しています。
おしん記者
どんな風に実現しているんですか?
Jinさん
メッセージの感情分析を行って統計的にNGなものをはじいています。

FbStartProgramに採択、VentureBeatボットランキング1位

おしん記者
直近の成果はどんな感じでしょう?
Jinさん
FbStartProgramに採択されたのはひとつありますね。プラットフォーマーと繋がれたのは大きいですね。
おしん記者
そうですよね、日本では初なんじゃないでしょうか?
Jinさん
そうかもですね。あとはChatBottle(ボットの検索エンジン)の第1回ChatBottle 賞ボットランキングで1位をいただきました。
おしん記者
目白押しですね!今後の成長や収益の計画はあったりしますか?
Jinさん
成長でいうと、いくつかのメッセンジャープラットフォームでPR枠を交渉しています。Viberは決まったので、順次展開していきます。

※ FoxsyViber展開のビデオ。早くもイメージができあがっている。

 

おしん記者
Viberか!すごいなー。指数関数的に成長できそうですね。でも、出会いというと場所に紐づく感じじゃないですか?
Jinさん
そこはリアルイベントを通じて、コミュニティにアプローチしようと考えています。たとえばクラブイベントをやってその運営を受託したりとか。
おしん記者
結構地道ですね。掛け算ってきかないんでしょうか?
Jinさん
デーティングではリファラルは難しいがとされていますが、通数制限をして紹介すると解放されるようなしくみを入れてコミュニュティ周辺でリファラルするようにしくみ化しています。
おしん記者
収益化はどうでしょうか?
Jinさん
ユーザーからのサブスクリプションとユーザーに対しての最適な広告、API提供を考えています。
おしん記者
APIってどんなものですか?
Jinさん
イベントのオーガナイザーってコミュニュティ運営してたりしますが、グループチャットって機能してないんですよね。
おしん記者
一人の人がしゃべり続ける感じですよね。そこを変えられたらリア充コミュニュティをごっそり持って行けて面白いかもしれないですね。
Jinさん
そうですね、BOT単体で食べれてるところはすくないのですが、デジタル上で人と人が出会うプロセスを補完できる会社として成長していきたいです。
【編集部注】利用してみるとわかるが、感度の高いユーザーがたくさん。ビジネスマッチとしても機能しそうな匂いがするFoxsyの利用はこちらからどうぞ!

編集後記

マッチングやデーティングのマーケットって、日本だと「なんか怪しい」なんですが、世界的に見ると必需品に近いサービス。そのマーケットに挑むJinさんはとっても楽しそうです。個人的にはJinさんのプロフィール写真がお気に入りです。

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