公開1週間で8,500シェア/170,000PV、起業家の課題を解決する1750Pageの「Startup Sicence」は、五年前の自分自身に書いた。

スタートアップサイエンスの田所さんにインタビューしました。あえて中身についてはあまり触れませんので「Startup Sicence」の素晴らしさはぜひ、こちらのリンク(Medium)から読んで味わってくださいね。

田所雅之

シリアルアントレプレナーとして、これまで日本4社と、米国シリコンバレーで、合計5社を起業してきた。米国シリコンバレーのベンチャーキャピタルFenox Venture Capital (運用額1700億円)のベンチャーパートナーを務め、国内外のスタートアップを投資の担当(これまで1200社のDue Dilligenceの実績) 現在は、国内外のスタートアップ数社のアドバイザー・ボードメンバーを務めている。

投資家であり、現役の起業家が作った「Startup Sicence」

「Startup Sicence 2017年拡大版」がFacebookやTwitterで話題だ。

著者はシリアルアントレプレナーでもあり、投資家でもある田所雅之さん。このスライドは公開1週間で8,500シェア/170,000PVを超えた。海外でも多くの反響を得ているそう。

驚きなのはそのボリューム!6月に公開された最新版は1750pageで構成されている。


2014年ころにブログを書いていた内容をまとめてみようと思ったのが2015頃です。3ヶ月ほどの時間をかけて560Pageの「成功するスタートアップの作り方」を作りました。色々なプロジェクトを回しながら2016年に800Page版を公開しました。話題になり、Facebook/Twitterで1000シェアされ、いろんな人から声をかけていただきました。年末は時間があったので、2ヶ月丸々費やして、2017年1月に1229ページ版を公開したら、爆発して4000シェアされました。

スタートアップの立ち上げからスケールまでの20ステップが網羅的かつ詳細に書かれている。

このスライドの作成もスタートアップメソッドの則りに行っているとのこと。


スタートアップにとって大事なのが自分自身の課題を解決することです。スタートアップサイエンスはまさに自分自身の課題を解決するために作りました。まだ経験も浅い中でシリコンバレーで踠いていた5年前の自分のために作りました。最初の500ページ版を出して、反響があったので、さらに追加していく。多くの起業家と対話やメンタリング・アドバイスをする中で有用と思ったものを足していきました。まさに、Build-measure-learnというリーンスタートのメソッドをこのスライド作成にも活用しました。

1229ページ版を今年の1月に出した時に、取材依頼、講演依頼、セミナー依頼が舞い込むようなりました。広告などは一切していないのですが、あっという間に4000シェアされました。このスライド自体のプロダクトマーケットフィットを達成したと実感しました。

スタートアップ界隈ではエリックリース「リーンスタートアップ」がバイブル的に使われている。


「リーンスタートアップ」は優れたコンテンツです。しかし抽象度が高くアクションに落としにくい。「ランニングリーン」や「リーンアナリティクス」などのシリーズも良いコンテンツですが、内容が冗長で分かりにくいと感じていました。忙しい起業家はそれらを全て読み込む時間はありません。その課題を解決するために作りました。

たしかに、私も立ち上げ期に参照したりはするのだが、1冊の抽象論で解決できるわけでもないし、具体策を求めて連作で読み切るのは難しい。起業家が直面する問題は複数同時に起こり、具体策がすぐ必要で、本のように待ってくれない。

一方で田所さんも投資家であり、現役の起業家でもある。


書くのはつらかったですね。10個くらいのプロジェクトを廻しながら、夜は3時間執筆活動をしていました。でも、このコンテンツは世の中のインパクトを与えれると思った。ある意味使命感のもと中途半端なことはしたくないと思ってやりきりました。

なぜ書籍を作成せずにスライドで公開したのかを聞いたら興味深い解答があった。


僕はContents is King、UX is Queen、だと思って作っています。
コンテンツは当然大事だけれども、UXつまり、コンテンツの見せ方も非常に大事です。スライドシェアで公開したのは、スマホとPC画面の両方に最適化したかったからです。さらにスマホだと簡単に、Facebook, Twitterでシェアいただけるので、拡散もしやすいと思いました。

結果として多くの反響が生まれている。GrothHackメソッドを活用して世に広がったということだ。


次のフェーズはどうなるのか?


追加コンテンツを作っています。9月〜10月ごろに、2200Pくらいのスライドを公開する予定です。2200ページバージョンは英語版も同時公開したいと思っています。現在のバージョンの英語版は海外でも8000シェアを超えてきていて、インド、アメリカ、シンガポール、インドネシアから講演依頼やセミナー依頼が来ています。

また、より多くの人に読んで欲しいので、書籍として発売します。

ターゲット(マス層)に合わせてチャネルを変える(書籍化)、という表現もスタートアップらしい。書籍は9月ごろ出版予定だという。

編集後記

おしん記者
「スタートアップは世界をよくすると思っていて、そのためにできることをなんでもやる」

と語る田所さん。とても共感してしまったインタビューでした。

思わず私が起業家チームと取り組むAI.Accelaratorのアドバイザーを打診したところ、意義を感じて就任していただきました。

スタートアップタイムズでも起業家のPR支援として取材を行っていますのでお気軽にお問い合わせください。

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