個人が資金調達できるVALUが生まれるまで〜代表取締役小川晃平さんインタビュー前編〜

こんにちは!こばやしです。

今話題のサービス、VALU代表の小川晃平さんと同社広報担当西山すのさんのお二人にインタビューしてきました!

これまでも複数のメディアでインタビューを受けられているので、今回は今までなるべく触れられていない部分でVALUのファンが知りたいことを聞くことが目標です。

(聞き手:大久保 慧悟、小林宥太  記事作成編集:小林宥太)

小川晃平

株式会社VALU代表取締役。埼玉県出身。慶應義塾大学大学院を卒業後、新卒でGREEへ入社。
アメリカ赴任や新規事業立ち上げを経験したのちに独立、フリーランスに。
2016年12月株式会社VALUを創業。

それでは早速!

創業のきっかけはPARTY中村洋基との出会い

―― VALU以前のキャリアとVALUローンチまではどういった流れだったんでしょうか?

小川さん
GREEに2011年新卒入社をして、ネイティブアプリとしては社内初のゲームを作るチームに所属していました。その1年後くらいにアメリカに赴任させてもらえて、そこから約1年半くらいモバイルゲームのリード・サーバーエンジニアをやっていました。帰国後はホテル予約サイトのエンジニアをやっていたり。結構色々経験させてもらえて、もう満足と思った段階で会社を出て、起業を視野に入れてフリーランスになりました。

最初はヘルスケアの領域に興味があったので、ヘルスケア関連の事業をやっていたんです。その頃に今一緒にVALUをやっているPARTYの中村洋基と出会い、ビットコインはずっと興味を持っていて勉強していたので、何か面白いサービスをやろういう流れでVALUは始まりました。

PARTYは成田空港第3ターミナルのデザインなどを手がけるクリエイティブラボ。

編集部注
中村洋基(PARTY Founder)
電通に入社後、初期はバナー広告ばかり製作していたが、活躍が見込まれ、多数のデジタルキャンペーンを手がけるようになる。2011年独立し、4人のメンバーとともにPARTYを設立。カンヌライオンズヤングコンペティション、サイバー部門日本代表、世界2位。国内外250以上の広告賞の受賞歴がある。最近の代表作に、レディー・ガガの等身大試聴機「GAGADOLL」、ユニクロ「UT Picks」、サントリー「集中リゲイン」、トヨタ「TOYOTOWN」の「しずかったー」などの全デジタルキャンペーンなど。TOKYO FMラジオ「澤本・権八のすぐに終わりますから。」ゲストパーソナリティ。

インターネット業界出身だからこそできるサービスを

―― フィンテック系の企業と組まずにPARTYと一緒にやっている理由は何かあるんですか?

小川さん
ビットコイン業界、暗号通貨業界の関係者って金融業界出身がやはり多いんです。インターネット業界出身者が少ない。金融系の人たちが多いとどうなるかっていうと、投機的なものになりがちなんですよね。対して僕は投機的なサービスを作るのではなくて、インターネット文脈で面白いサービスを作りたいなと思っていたので、(PARTYの)中村と出会ってPARTYメンバーとディスカッションを重ね、VALUというサービスを生み出せたことは大きな成果だったなと思います。

―― インターネット文脈のサービスとは?

小川さん
2007年くらいにグルーポンがすごく流行って、2008年にUBERやAirbnbが出てきた。その過程で様々な課題が出てきていると思います。例えばUBERのドライバーって自動運転が実用化されたら仕事を失ってしまう。そうなると現状の仕組みではそれまでに頑張った功績、実績がインターネット上に残らない。これはおかしいのではないか。あと主婦向けのクラウドワークサービスに関わっていた経験から思うところなんですが、クラウドワーカーとして働いている主婦の方達ってどんなに頑張っても頑張らなくても結果はさほど変わらないという話って多いなと。こういったインターネット上に信用経済がちゃんと成り立っていないことへの疑問がVALUをつくったきっかけの一つなんですよね。そういった入り方を僕らはしています。逆に金融系の人はこうしたら儲かるんじゃないか、っていう文脈でサービスを出してくることが多いので、毛色が違うなと感じています。

MY VALU発行時にはフォロワー・友達の数など連携したSNSの情報をインターネット上での信用の物差しとして時価総額が算出され、審査に通過すると自分のVALUを売り出すことができるようになる。実際に購入されるとビットコインを得ることができる。

 

クラウドファンディングのリターンのように、自分のVALUを買ってくれた人(VALUER)に対して優待を設定することができる。買い手側は応援したいユーザーや、魅力的な優待を設定しているユーザーのVALUをビットコインで購入する。発行主は手に入れたビットコインを活動資金にしてさらに自分の価値を高めていく。クラウドファンディングとは違い継続的に応援できる点が特徴。

画期的なSNS要素はローンチ直前に生まれた!?

―― VALUは個人のICO(仮想通貨での資金調達)ができることだけでなく、SNS要素を組み込んだ点が画期的だったように思いますがこの構想は最初からあったんでしょうか?

西山さん
今の仕様はSNS要素が前に出てますけど、当初のサービスではこの人はこんな人で時価総額の値動きはこんな感じです、くらいのクラウドファンディングに近いシンプルな設計だったんです。そこにSNS要素がくっついたことによってSNS×クラウドファンディングのような仕様になり、かなりライトに使えるサービスになって、ユーザーが自ら発信しやすくなったりコミュニケーションが生まれやすい状態にはなったのかなと。ローンチの2、3ヶ月前くらいにSNS要素を入れようとなったんですが、結果的にこの直前の仕様変更は大きかったのではないかと思います。

VALUでは、Facebookと似たデザインで1000文字までの文章を投稿できる。
現状写真も1点まで追加できる仕様になっている。

小川さん
僕個人としては実は結構前から言っていたんです、「インスタグラムみたいにしよう」って。最初に上がってきたデザインがキックスターター(クラウドファンディング)寄りだったんですけど、最初それでやっても後で変えられるからいいかな、と思っていました。でも実際に作り込んでいく過程でチーム内でもやっぱりSNS要素を入れた方がいいよね、ってなったので仕様変更に踏み切ったという感じですね。

―― SNS要素を入れようと思った理由はなんだったんですか?

小川さん
インターネットにおいて簡易的にポストできるということが、サービスとして大きなポイントだと思っていて。僕が実は狙っていたのは「Snapchat・SNOW」と「Instagram・Twitter」のちょうど中間だったんですよね、「1対1でコミュニケーションを取って優越感を感じるサービス」と、「一般にかっこいいなとか、一般大衆化されている、フォロワーになんの上下関係も優越とかもないサービス」。その中間。

リリース前はこれってどこまで広まるのかなと思っていた

―― 広報としてVALUというサービスについてローンチ前どんな印象を持たれていましたか?

西山さん
私は本業がPARTY社のPRマネージャーでビットコインもブロックチェーンも金融も全然知らない、知識がない状態で。それを広報として広めないといけないとなって勉強し始めたわけなんですけど、面白いとは思うけど、これってどこまで広まるのかなというのが正直な感想でしたね。例えば、私の学生時代の女友達がこれって使うかなとか。女性って株やFXもやったことがない人が男性よりも多いだろうし、VALUの仕組みを理解する前提となる知識に乏しい人が多い中でどれくらい広まるんだろう、っていう懸念はあったんですけど、ローンチしてからは想定以上にばっと一気に広まって。もっとアーリーアダプターと呼ばれる方から徐々に一般層にも広まるのかなと思っていたんですが、ローンチ直後から思っていた以上に広い層に使っていただいているな、という印象ですね。

ノンプロモーションで想定の3、4倍のユーザーを獲得

―― ローンチ前に想定していなかったことはどんなことがありましたか?

小川さん
想定以上に多くのユーザーさんに使っていただけているな、というのがまず正直な感想です。もっと少なくなるかなと。だいたい今(9月)の時点で1万、2万くらいかなと思ったらだいたいそれの3、4倍。しかもノンプロモーションなのでかなり想定外な状況ですね。サービスの使い方に関しては、VALUを通して新しい価値を提供してくれる人がとても多いのでそこはすごく嬉しいですね。「自分がどういった価値を他者に提供できるのか」「自分はどういったことが得意なのか」このあたりをユーザーさんが自分なりにしっかり考えてそれを自分のVALUとして提供してくれている。

―― 逆に懸念していることは何かありますか?

小川さん
現時点で懸念していることとしては、VALUは新しい概念のサービスなのでまだまだ普及に時間がかかるだろうということと、ビットコインの一般への普及がこれからの段階なのでビットコインに乗っかる形のVALUもどうやって今後広がっていくのか。この2点ですね。でもあまり短期間で勝負しようとは思っていなくて、5年とか長期的な目線でサービスを運営しています。ビットコインを採用しているのも実はそういう意図があって。イーサリアムの採用も当たり前にあってしかるべきだとおもうんですけど、それをあえてしていないのはそういったところもその長期的な目線、僕なりの思惑があったりするので、そのあたりのところを少しずつユーザーさんにわかってもらって半年後くらいに「ああ、そうか、小川はそういう思惑でやっていたんだな」と気がついてもらいたいですね。

数ヶ月でこんなにも世の中の評価が変わる人っているんだな

―― 西山さんから見た小川さんはどういった印象、関係性ですか?

西山さん
社長って呼んではいるんですけど、それは愛称でとてもフラットな関係です。今回のプロジェクトが立ち上がったのがちょうど1年くらい前なんですが、私の感覚からするとPARTY内の自社案件の1つとしてVALUがあって、そのプロジェクトメンバーの1人。それを中心で仕切っている人。それくらいの感覚だったので、ローンチしてから周りが小川を代表取締役として扱ったりちやほやしているのを見て、数ヶ月でこんなにも世の中の評価が変わる人っているんだなって、目のあたりにしています。

こばやし
前編はここまで!後編ではユーザーが気になるQ&Aとリリースが待たれるアプリの情報、そして今後VALUが目指すものを聞いています。後編も乞うご期待!ちなみにこばやしもVALUをやっているので、もしよければぜひウォッチ・ご支援いただけたら嬉しいです٩( ‘ω’ )و こばやしのVALUは下のボタンから!

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