500 Startups Japanが認める日程調整の再発明「オートーク」

仕事上、誰もが避けて通ることができない日々のスケジュール管理。中でも手を焼くのがクライアントとの打ち合わせ、社内ミーティング、面談や面接など、対相手との日程調整だ。それも関係者が増えれば増えるほど複雑化する。日程調整の連絡だけで業務時間の大半を割いてしまったことがある、という人も少なくはないだろう。

本来の業務に直結する重要な作業ではあるが、やたらと手間がかかるため、そこにはいつも“めんどくさい”が発生する。クリエイティブな仕事に費やすための時間を増やすことができるなら、日程調整専門の誰かを一人、雇えないものだろうか…。
実はその願いを可能にしたサービスがあるという。RegulusTechnologies株式会社の「オートーク」だ。

向かって右がCEO伊藤さん。左はCDO塚由さん。

伊藤翼

慶應義塾大学中退後、株式会社we-b(現株式会社div)の創業メンバー/エンジニアとして入社。その後、複数のスタートアップを経て、フリーランスエンジニアとして独立。ECサイトやSNSをはじめ、様々な企業でエンジニアリング支援を行う。2016年、RegulusTechnologies株式会社を創業。

所要時間わずか3分。誰でも簡単に使える日程調整サービス

日程調整に特化したサービス「オートーク」を運営しているRegulusTechnologies株式会社(レグルステクノロジーズ)。そもそも「オートーク」とはどんなサービスか。

「オートーク」はユーザーが普段利用しているカレンダーをもとに、スマートに予定の調整を行うサービスです。チャットボットがユーザー専用のパーソナルアシスタントとして細かなやりとりをサポートしてくれるため、使い方に困ることもありません。自分がコミュニケーションを取らずとも自動で相手と会話をしてくれるんです。
ですので、忙しいビジネスパーソンであっても、短時間で効率的な予定管理を可能にします。
私たちは現在、ビジネスパーソン向けの「オートーク」とともに、人材採用担当者向けとして面接設定をチャットボットで代行する「オートークビズ」も提供しています。日程調整は誰もができる業務ではあるものの、一度連絡したらおわりというわけではないので負担のかかるタスクになりがち。たった一回度の打ち合わせや会議の調整のために1日に何度もメールを往復していると、それだけでも軽く15分〜20分は経ってしまうでしょう。
こうした「時間が勿体無い・面倒くさい」といった悩みを少しでも解消できるよう、サービスを開始させました。

なんと、アカウントの作成から日程調整開始までは約3分だという。これなら移動中などの隙間時間にもスマートフォンから簡単に利用できそうだ。

エンドユーザー向けサービス「オートーク」

リクルートの「調整さん」やジェネストリームの「Cu-hacker」など、現時点でも複数の日程調整サービスがあるが、「オートーク」の強みとは何か。

自分の手をほぼ動かすことなく、チャットをしながら気づけば日程調整があっという間に終わっている。それほど気軽で操作が簡単なことが特徴ですね。
長々とテキストを打つことはありませんし、カスタマイズされた条件を選択して共有のURLを発行したら、あとはお相手にシェアをするだけ。URLを送れば後はその相手とボットが直接日程を調整するので自身はいちいち細かなやりとりをする必要もない。
コミュニケーションは全てチャットボットにお任せ。ボットだからと言って機械的な作業に見えないよう、“オートくん”というキャラクターがパーソナルアシスタントとしてユーザーの代わりになってお話ししてくれます。

ちょこんと顔をだしているのがオートくん

チャットボットにキャラクターを採用している狙いは?

オートくんの振る舞いのデザインとして、失敗してもいいだろうくらいのゆるめのキャラクターを設定しました。ユーザーにとっては、本来の業務以外の単純作業はできるだけ手を省きたいけど、相手としては見えない何かとやりとりをしていることに不安を感じるかもしれない。そこを自分の代わりとなるキャラクターが存在することで、相手に安心感と親しみを感じさせる。
日程調整のやりとりを「オートーク」に委託することで、実在する自分の秘書のような役割を果たしてくれというわけです。

かわいらしいキャラクターが自分の代わりに「ゆるく」コミュニュケーションをサポートしてくれる。

サービスはパーソナルアシスタントという位置づけ

厳密さを要求してしまいがちなパーソナルアシスタントの領域では、巧みな設計と言えるかもしれない。

「やらなくてはならないけど、めんどくさい」をなくす

そもそも、このサービスを作ったきっかけはなんだったのか。

サービスの開発にあたって最も注力したことは「やらなくてはならないけど、めんどくさい」といった根本的な悩みを解決することでした。業務の効率化を叶えたいけど、ツールの使い方が難しくては意味がない。
「オートーク」はできる限り機能を絞り、短時間で簡単に利用できるようにと考えて設計しました。本当はたくさんの機能があったほうがユーザーにとっては便利なのかもしれません。しかしそうなると今度はユーザーが設定することに時間を取られてしまうでしょう。ですので、そこはぐっと気持ちをおさえながら、「あったらいいなは、削る」精神で洗練されたサービス作りを目指しています。

お客様とボットが直接日程を調整するパーソナルアシスタント「オートーク」も利用フローはシンプル

聞けばチャットボットがやりたかったわけではないという。

元々法学部出身なのでエンジニアという職業とは縁がなかった。ところが、エンジニアになって分かったことは、業務を自動化・効率化することができるのがエンジニアリングだということ。そしてそれを実現できることに感動を覚えたんです。
人間が単純作業をするよりも、クリエイティブなことができるように恩恵を届けていきたい。
特に人口が急速に減少している超高齢化社会の今、どこの会社も人手が足りない。できる限り企業の中にいる人が自分の本来の業務に集中すべきだし、簡略化できるものは自動化した方が良い。そこでオートーメーションをテーマに起業しました。

オフィスやロゴもミニマムなデザインで会社のコンセプトをほうふつとさせる

まだ20代の伊藤さんだが、スタートアップを複数経験しプロダクトを磨く手法も長けている。

スタートアップ長いので、これはやってはいけないの勘所がなんとなくあります。リーンスタートアップで言うMVPをコアな価値に絞れるようにしていて2-3か月だとかかりすぎ、学びを優先していくプロセスです。

王道なスタートアップだ。

チャットボットではなく、オートメーション化を

将来を聞いた。

チャットボットではないオートーク、も視野に入れています。

オートメーションを軸にしているので日程調整にこだわりすぎず、オートメーションの拡大をしていきたいと思っています。

直近で投資を受けた500 Startups Japanも「チャットボットのオートーク」としての評価ではないという。

写真左から、500 Startups Japan 澤山 陽平 氏、ジェームズ・ライニー 氏

「オートーク」に続いて、採用面接日程調整領域に特化したサービスをリリースしている。

採用面接の日程調整に課題があると聞いて、中途・新卒、アルバイト、派遣の採用のオートメーション化する「オートークビズ」をスタートさせました。日程調整と一口に言っても採用の面接から営業のアポ取り、飲食店や美容院の予約と、その用途は幅広く多くの需要が存在する。様々なフィールドの中で、今までの常識をガラリと変えてしまうことができるんじゃないかと思っています。

中途・新卒、アルバイト、派遣の採用オートメーション「オートーク・ビズ」

今後、サービスをどのように展開していきたいと思っている?

日程調整を始め、毎日、毎月発生するような細々とした事務手続きのオートメーション化を考えています。チャットボットはオートメーション化するための一つの手段。つまり、スタート地点です。
私たちが軸にしている考えは、業務のオートメーション化を拡大して企業の業務負担やコスト削減を手助けすることですので、今後は「オートークビズ」をベースに、より利便性の高いサービスの開発をしていきたいと思っています。

8月に投資を受けた500 Startups JapanやKlabVenturePartnersもチャットボットの「オートーク」としての評価ではなく、オートメーション化の拡大といった今後の展望に期待を寄せている。
働き方改革の中でもこのような業務効率化を加速させるサービスには熱い視線が集まっている。今後、働き方の未来を変えていくのは視野が広く、柔軟で勢いのあるスタートアップ企業なのではないだろうか。

編集後記

取材担当進藤
私がとにかく面談が多いタイプの仕事をしていてたくさんの日程調整を行うため、日程調整サービスマニアです。そのためとても興味深く聞いてしまいました。

スタートアップタイムズでも起業家のPR支援として取材を行っていますのでお気軽にお問い合わせください。

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