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インタビュー 2018.04.16

世界初のサロン領域特化型ライブコマースサービス「salomee LIVE」運営元の「personize」社

Atsuhiko Shimizu / 清水 篤彦
CEO(Chief Executive Officer)

慶應SFC卒。在学中は地方創生プロジェクトに携わり、その後大手広告代理店グループ、大手エンタメ企業等で事業開発、コンテンツプロデュース等に従事の後、双葉電子工業へバイアウトしたオンデマンド製造プラットフォーム「カブク」創業初期メンバーとして事業執行役員を務め、2017年8月退職。2017年10月、株式会社ペルソナイズ起業。代表取締役CEOを務める。

サロン業界でライブコマース

サロン業界の市場規模は、販売・施術などを含めて3兆円。専門商品の売買とWeb予約、広告だけで5000億という、非常に莫大な市場である。ここで革新的なサービスを導入する企業がある。「personize」社だ。

一言で言うと「一人一つのオンラインサロン店」です。美容業界はすごく流行を追い求めるイメージが強いですが、中身はかなりのアナログ業界だったりします。わかりやすくマーケットがある中で、課題が浮彫になっています。そこを改善するのが我々の使命です。

 

サロン向けライブコマースサービス「Salomee Live」

ライブコマースというジャンルは、世界的にもメジャーなものになっている。新たなSNSとしても注目され、配信中に配信者×ユーザー・ユーザー×ユーザーがコミュニケーションできるというのも大きな魅力である。

どんなサービスか聞いた。

我々のサービスは「salomee(サロミー) LIVE」といいます。サロンを使ったライブコマースサービスです。実はサロンってライブコマースと非常に相性がいいんです。サロンにはたくさんの商品がありますよね、あれって一般的にサロンでしか買えないものが多いんですね。プロが使う専門的なアイテムのイメージが強いため、希少性が高く高単価でも受け入れやすい。一般的に流通をしていない商品だから、ユーザー間での知名度は低い。そこがライブコマース上でプロが推薦するメリットでもあります。

ライブコマースって商品紹介をしている人の個性や魅力も大きなポイントです。サロンスタッフさんってかっこいい、かわいい、個性的な方が多いんです。個人のタレント性の高さはライブコマースジャンルとは非常に相性が良いです。施術中に使っている商品の紹介ができ、ユーザー側からも商品の使用感が一目瞭然です。
これって「ジャパネットのたかたさんが実際に使ってみた」とまったく同じ原理だと思っています。

 

配信サービスにした理由は、現在の美容業界の課題に大きく起因しているという。

サロン業界の主な悩みは美容師やネイリスト、エステティシャンなどのサロンスタッフにかかる負担と客単価の低下です。我々が一番の課題としているのが低所得・長時間労働。サロンスタッフという職業は、店舗ありきのためお客様が来ない場合は稼ぎにならないことが多いです。

そこに着目し所得の改善で思いついたのが、副業です。ほとんどのサロンスタッフは拘束時間が長く、お客様がいない場合に店舗での時間を有効活用できておらず、副業をできる人もあまりいません。私たちのサービスではそんな空いている時間でも、サロンで手軽に副業ができるようになっています。

1カ月に1回のお客様との接点で商品をその際にしか売れないよりも、オンラインで空き時間を30分使って5個売った方がお得ですよね。そんな使い方をしてほしいです。

今後はサロン領域ならではの機能も随時搭載していく予定だという。

ほとんどの美容室・サロンは今広告媒体を利用しています。広告媒体にはクーポンがついていることが多く、単価自体が下がります。本来はリピート客が主な収入源ですが、単価の一時的な低下で通常単価時に利用しないお客様も増えてきています。結果リピート率も対して上がらないという悪循環に陥ります。

先ほど空き時間の話をしましたが、我々のサービスはその点でも役に立ちます。サロミーでは配信中にリアルタイム集客が可能です。「今から1時間の間に来てくれたら、限定割引しまーす!」みたいな感じです。リアルタイムの空き時間活用なので、クーポン集客による客単価低下を防げます。また、値下げタイミングを本当にお客様が入らないギリギリまでしなくても大丈夫です。

一般的な配信サービスとの違いでは、我々はWEB上だけで終わらずリアルでも接点を作ることができ、マネタイズ化することができる。

現在はどんな感じかきいた。

まだβ版ローンチなんですが、初期配信者は約90人、1人あたり2・5万人付近のSNSフォロワーがいます。このフォロワー200万人も僕らは初期ユーザーとしてみていますね。6月には新しい機能を追加してリデザインされた状態でにはサービスを本ローンチする予定です。

期待の新サービス、サロンスタッフのトーク力や演技力なども気になる部分だ。

ペルソナ×パーソナライズ×ライズ

どういう経緯で創業したのか。

personize以前はカブクという会社で役員をやっていました。0→1からバイアウトまでを経験した当時のメンバーが一緒になってpersonizeを立ち上げました。

設立当時のサービスは市場やニーズがなかったので、当時のサービスから大きくピポットしてニーズを作りから始めてサービスを立ち上げました。やはり市場がないビジネスはかなり大変でしたね。次回は既に市場があり、その中で変革が起きていない分野で勝負したいという意味でも、サロン業界は自然に社内で話に上がりましたよ。

我々の社名はペルソナ×パーソナライズ×ライズから来ています。ミッションとしては個人の価値を最大化できるツールを作ろうと思いました。

お金2.0でもあるように今は内面的価値がお金に変わる社会になり始め、個人がその価値を高める手段を持っています。注目したサロン業界では内面的価値の創出を既にSNSを駆使してできている人が多いが、それをお金に変えることができていない。その点をライブコマースによって改善し、サロンスタッフ一人ひとりの個人価値の向上をお手伝いしたいという思いがあります

少し前に流行した個人を株式公開するサービスや、直近で日本上陸を次々果たすライブ配信サービスも個人価値向上のサービスといえるでしょう。個人の価値が向上すれば、そこからまたビジネスが生まれる。日本の経済にも好影響を与える可能性があるのだ。

 

サロンといったら「サロミー」

将来をきいた。

直近の目標では、6月に本リリースをする予定なので、新しい機能追加とサービスのリデザインを実施します。現在のアプリUIだとまだまだユーザーの使い勝手がよくない。他の配信サービスとの連動などのテストなども行っています。

 

虎視眈々とグローバル展開も狙うようだ。

今後の展開としては、サロンのことならサロミーといわれるブランド確立を1年目で確立したいです。

海外進出も狙っています。特にまずアジアは日本クオリティの美容に対する関心が高い。早めにここを攻めようと思っています。僕らのサービスって実は予約と物販が発生する領域はすべてできるはずです。積極的に横展開も考えてますね。

「salomee LIVE」が業界に新風を巻き起こすのが楽しみでしかたない。

salomee LIVEを知る

編集後記

取材担当中山

中山って実は中国事情に結構強いんですけど、本当に流行ってますよライブ配信サービス。そこのジャンルだと日本って本当に遅れをとっているんだなーと。とりあえず可愛い女の子のチャンネルはかならず見ます。やましい気持ちはないです、本当です。

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