飲食店の有休スペースにこけし!?店舗と製造業社をつなげる製品展示サービス「Catalu JAPAN」

吉本正

国際基督教大学を卒業後、プログラマーからキャリアをスタートし、その後は主にIT・経営コンサルタントとして活動。前職はシンクタンクにてスタートアップ支援、オープンイノベーション支援業務に従事。Catalu JAPANでは二度目の創業。岐阜県出身。

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全国の有休スペースに、製造業の製品展示をする「CATALU」

シェアリングエコノミーが向かう先は空間かもしれない。新進気鋭のスタートアップ「ecbo clock」が業績を伸ばしている部分を見るだけでその需要はあると分かる。「CATALU」は店舗の有休スペースに伝統製品や中小企業の新製品を展示することで、インテリアとして側面と販促を両方可能にした。

CATALU」を一言でいうと、「全国の店舗の有休スペースに製造業者の製品展示をする」サービスになります。製品自体は展示をするだけ。お店の空いているスペースを使うので邪魔になることがありません。僕らのビジネスモデルはスペースと展示製品のマッチングが成立する事により発生するスペース貸出料金をお店と僕らでシェアします。もちろん物品にはECサイト等に簡単に行けるようQRコードなどを配置しています。製造業者の利用目的によってリンク先のURLは目的に応じて変える事ができますので、例えばすぐに販売が難しい高額製品などはリンク先を情報サイトやイベントサイトにして頂き、まずはイベント集客などに活用いただくような使い方もできます。

我々のサービスは有休スペースの活用を謳っていますが、一般的なスペース貸しとは一線を画していると捉えています。一般的なスペース貸しというのは店舗の持っている様々なポテンシャルから場所が持つ価値だけを切り離して提供しています。我々は店舗の持っているポテンシャルの全てを活かしたいと思っています。例えば、良い製品があれば人にも勧めたくなりませんか?また例えば常連の店で店員の方から製品の良さを伝えられたらどうでしょうか?この人が言うなら、いいのかも。見てみようかな。そんな気分になりませんか?そういった「人の関係性」も含めての店舗スペースの活用なのです。お互いのメリットも重要なのですが、店舗の方に応援団になって頂けるような出会い・関係構築の仕組みの構築、我々は特にそれを意識しています。

製造業者側がCATALUと契約しているお店を選び、そこに物品を展示する。あくまでもプラットフォームという立ち位置でCATALUがいるようだ。

店舗側は元々マネタイズしていないスペースを貸し出すだけなので、マイナス要素はない。また、小物類が多いのでインテリアとしての効果も期待できるという。応援したいと思える製品と出会えるというのも店舗側はワクワクするポイントだろう。

対象にしているのは一般店舗、人の出入りが多いところですかね。飲食や美容室、商店街などとの提携をイメージしています。産業側は伝統工芸の新商品だけではなく、地元の中小企業が元々の技術を活かして製造する新製品など、普段目に届かないものが多いですね。オシャレなウチワとかこけしとか。

中小企業の困っているを解決する。下請けだけから脱却するお手伝いをしたい。

起業の経緯について聞いた。

僕自身はいわゆる大企業を経験している人間。今まで中小企業をあまり知りませんでした。ある出来事で会社を辞めることになって、かねてよりのチャレンジで起業をしました。

僕の地元には大手車メーカーの下請け工場が多く、年代的にも同年代が親から事業を継いで社長になっていく時期、下請けだけではなく自社製品を作っている・いきたいが、販路がないのはもちろん、知ってもらう機会すらなかなかない、という悩みを良く聞いていました。それを起業時に思い出して、これはチャンスだと思いました。シェアリングエコノミーが浸透してきている中で、彼らの手助けになれるんじゃないかと。

中小企業のために、今回のサービスを立ち上げたという。

CATALUという社名は「カタリスト」という店舗と業者の触媒になりたいという意味。

将来の展望を聞いた。

CATALUという社名は、カタリストという店舗と製造業社の触媒になりたいという思いと、語るという日本語の意味を掛け合わせた造語なんです。我々という触媒を通じて、製造業者と店舗が繋がり、製品の良さを広く語って(伝えて)いただきたいと思っています。

自分がご飯を食べているところで良い食器や箸と出会える、消費者にとってもそれってとても素敵なことだと思います。良い製品って何ですか?とよく問われる事があるのですが、僕は「皆にとって良い製品なんてありません。良い製品とは一人ひとりの感性・ライフスタイルに合った製品です」とお答えしていいます。流通側の都合によって良い製品や悪い製品が決められてしまうという考え方には違和感があります。選ぶのはあくまで消費者であって良い製品とは一人ひとり違うはずです。我々はそういった、自分にとって良い製品にリアルで出会う場を少しでも多く提供していきたいと思っています。

サービス開始に先立ち、様々な実証実験を行っていますが、本当に自分に合う製品に出会い、笑顔で製品について話される、少々高いものであろうと全く値段を確認せず購入される、そんなシーンを実際に何度も目撃してきています。しかもそれは高所得層やコダワリが強い方ではなく、所謂「普通」の方なのです。自分に合った製品に囲まれれば、生活が豊かになります、そんな感覚を感じる機会を提供できればと思っています。

また、プラットフォームの提供だけではなく、独自イベント「あなたの知らないXX展」という展示会も定期開催していく予定です。既に第一回は中野区にある商店会の協力を経て醤油をテーマとして全国の醤油を集め醤油展(試食可)を開催しました。セミナーも同時開催しましたが、ほとんど告知は行っていなかったのですが、多くの方が来訪されて賑わいました。会員様にはこのような場も掛け合わせる事により、より多くの機会を提供していきたいと思っています。

将来的には、製品展示に加え、販売、共創のプラットフォームとしてサービスを広げていくつもりです。都会の店舗と田舎の工場がタッグを組める日まで、僕らは頑張っていきます。

日本の中小企業を応援するCATALUをこれからも見守っていきたい。

編集後記

取材担当中山
CATALUさん、コワーキングスペースでお会いさせてもらいました。

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