広告代理店出身の起業家が作る 就活SNS「ビデオマッチング」

株式会社ビデオマッチング代表取締役

満居優

株式会社電通にてメディア業務や事業開発案件に多数携わった後、株式会社ビデオマッチングを創業。現在就活生向け動画SNS「ビデオマッチング」と、地方企業の課題をその地元出身者によって洗い出し解決まで行う「じもととしごと」を運営。

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企業と学生を動画で結ぶ就活のSNSサービス「ビデオマッチング」

新卒の求人倍率は年々増加を続けている。19年春には1.88倍の数字を叩きつけ、企業の採用人数80万人に対し就業意欲のある学生の人数は40万人だった。相変わらずの売り手市場は、企業の新卒採用に課題を投げかけている。人気企業には学生が集中し、採用人事1人あたりの捌ける学生量は既に超過気味だ。逆に学生に対して売り込みの手段を持たない中小企業はそもそもの採用に苦戦している。学生と企業両方の課題を解決するべく、6月にサービスローンチを控えた「ビデオマッチング」を今回は紹介したい。

サービスについて聞いた。

「ビデオマッチング」は企業と学生を動画で結ぶ就活SNSサービスです。サービス上では最大30秒の自己PR動画がタイムライン形式で流れ、就活生と企業それぞれが動画をもとに、双方向にアプローチ。アプリケーション上でマッチングし、メッセージをやりとりすることで、OB・OG訪問や会社見学はもちろんのこと、そのまま面接に進むことも可能。学生は、自分の得意分野のハッシュタグを設定し、それに沿った動画を撮影します。一方企業も自社の会社紹介や社員紹介、職場の雰囲気など、あらゆる自社のアピール動画を掲載できます。

採用担当者は気になった学生にオファーを出し、マッチングすると直接チャットをすることが可能となります。逆も然りで、学生も気になった企業にオファーを出し、マッチングするとメッセージがやりとりできるようになります。

実際の学生の自己PR動画イメージ。

ハッシュタグで様々な学生を横串で閲覧可能。面接に進む前にその学生がどういった雰囲気を持っているかなどのイメージを掴むことができる。採用したい、興味ある学生を雰囲気や印象で確認できるのが特徴だ。

昨年経団連より発表された就活ルール撤廃を受け、今後企業と就活生における「通年採用」の流れが加速します。通年採用の時代だからこそ、両者は今よりもっと「ライト」に互いの「リアル」を知り、SNS感覚で日々ウォッチし合うことで相性のよい企業(学生)を見つけられるようにしたい。こういった文化をどんどん醸成していきたいと考えています。

当サービスは6月下旬のサービスローンチを目前に、現在大学生を対象に事前登録キャンペーンを行なっている。若い世代に圧倒的に支持されている著名人が審査員となって、学生の動画を審査するという。 

今回、前田裕二さんや箕輪厚介さん、明石ガクトさんらに審査員として入っていただいています。若い世代が憧れ、尊敬する方々であることは言うまでもないですが、実際に彼らに自己PR動画を見てもらい、コメントまでもらえることは、応募者の高いモチベーションになるのではないかと思っています。

コンテスト応募ページ:https://campaign1.video-matching.com/

今の自分のベンチャー精神の原点は大企業である広告代理店

起業までの経緯について聞いた。

新卒で電通に入社しました。初期配属では新聞というレガシーなメディアを担当し、その後は事業開発のセクションに異動。インバウンド事業やビッグデータ関連、中小企業の支援ビジネスなど事業開発案件に携わりました。

電通時代は、メディアの皆様や、ベンチャー企業・中小企業とのお付き合いが多かったこともあり、周りと比べてもそれなりにスピード感や変化に富んだ日々を過ごさせていただいていたと思います。

その刺激が良い意味で自分にさらにドライブをかけたことで、もっともっと自分で直接ジャッジをして事業を推進したい、リスクとリターンをより露骨に感じたい、さらにスピードを上げて爆速で進みたい、それには一度自身で事業をまるっとゼロからやってみるべきだなと思うようになり、退職を決意します。

腹のくくり方、大胆さと繊細さのバランス、後輩力、推進力、公私混同力、義理人情、会食の仕切りがすべてを制す、辛いときこそ顔を上げてみる、などなど電通から教わったことは数知れず、そのどれもが今自身が会社を経営する上で一番役に立っていたりします(笑)。

当たり前を疑う。バイアスなしの会社にしたい。

将来の展望を聞いた。

自分自身も過去無意識にやってしまったことがあって猛省しましたが、「当たり前」の押し付けはNGです。疑問を持つことって組織において必要不可欠で、でもそれが大人によって正されたり、俗に言う「当たり前」を慣例的な根拠のない価値観として押し付けられたりすると、「思考の停止」を招いてしまいます。だからこそ、このビデオマッチングという会社で大事にしているのが自分の当たり前を他のメンバーに押し付けないこと。常に一歩引いて、物事を俯瞰することを自分自身は当然ながらスタッフ一同心掛けることにしています。

事業のKPIでいうと、本サービスは就活生を対象としてまずはスタートしますが、すぐさまアルバイト、転職、外国人採用のメニューを用意する予定です。これまでの人材サービスは、アルバイトはアルバイト、就活は就活、転職は転職といったように、ぶつ切りで設計されていました。我々はそこを一気通貫させ、その人のまさに「ヒストリー」をデータとして蓄積していき、その人が働くにふさわしい環境はどこか、どんな企業がその人を欲しているかなどを可視化したいと思っています。あらゆる方の人生の転機に寄り添ったサービスにしていきたいと思っています。

自分の価値に気付き、必要とされる居場所を見つけることで「嬉しく、生きる。」ことができる。そうした人を一人でも多く増やしたいという大きなビジョンを持つ「ビデオマッチング」を応援していきたい。

編集後記

取材担当中山
いやー満居さん、キャンペーンで大物引っ張りすぎでしょ。これサービスローンチしたら、誰くるの。中山今から気になって眠れないよ。

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