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インタビュー 2019.05.21

200兆円の間接費市場を変える。「Leaner」で無駄を見える化、コスト削減!

株式会社Leaner Technologies 代表取締役CEO 大平 裕介

1993年生まれ。慶應義塾大学在学中、2社に創業メンバーとして参画。慶應義塾 大学卒業後、A.T. Kearneyに入社。主にコスト改革(Strategic Sourcing・BPR) 事業戦略策定などに従事。全ての企業が非連続的な成長を遂げるためにも、 多くの人がよりクリエイティブな仕事に従事するためにも、テクノロジーの力で 企業のコスト管理機能を抜本的に変革することが肝要と理解。2019年2月、株式 会社Leaner Technologiesを創業し、代表取締役CEOに就任。

コピー費や、社用携帯代…など、働いていると必要不可欠な「間接費」。なんと間接費市場は200兆円にものぼるという…今回は、無駄なコストを見える化し削減する「Leaner(リーナー)」をご紹介します。

コストを見える化!適切な削減方法を継続的に。

どんなサービスなのか聞いた。

サービス名はLeaner(リーナー)です。一言で説明すると、間接費を適切化できるSaaSで、間接費の無駄を徹底的に見える化し、コスト削減を支援します。自社の経年推移とビッグデータ解析に基づいた他社比較をしながら、使いすぎな間接費目を特定していきます。独自のKPI管理により「コスト削減の余地」や「適切なコスト削減手法」も提示します。例えば「コピー費の契約単価が高いので、適正水準であるこの金額まで改善しましょう」というアドバイスと、費目別にコスト削減の優先度をランク付けすることで、最優先で着手した方が良い費目、見直す順序も明確化します。

また、コストが削減しても月日が経つとリバウンドするので、その積み上げもしていき、継続的にコスト削減を計ります。いままで、やりたくてもできなかった累計のコスト削減額を見える化するという仕組みです。

今まで、やりたくでもできなかったことを、可視化し寄り添いながら改善を図ってくれるサービス。では、どんな人たちがターゲットになるのか。

会社の中の総務や経理などの購買担当の方です。

調達規模が小さいから、どうせコスト 削減額も小さいと思い込んでしまっていたり、コスト削減したくても具体的に何をすれば良いかわからない…という悩みを抱えている方が非常に多いという現状があります。コピー用紙からシステム機器まで多岐に亘る品目を扱う上、サイズや用途ごとに無数の商品が提供され、最適な商品を選定することは困難で、価格テーブルも不透明なものが多いのです。

また、自社が使いすぎか否かの判断もままならないなど不透明な部分が多いのですよね。コスト削減をしても、評価されないし手間が掛かるから、そのままにしておこうと思っている方もいると思います。

会社自体のメインターゲットとしては、100名以上の企業になります。スタートアップの企業でも従業員数が一定以上いる会社や、急成長している会社ですと、間接費はずっと見直していないことも多いので、そこも改善していきたいですね。いずれは、その企業に属している人ならだれでも間接費の適正化ができる、という風にしていきたいです。

競合についても聞いた。

競合はありません!!Leaner(リーナー)でしたらコンサルの値段のおよそ10分の1で見直すことができるので、今までお願いしたかったけど価格の問題で、手が届かなかったという企業から沢山問い合わせがきています。

間接費を見える化して成果を上げても評価されにくい!を解決したい!

サービスを立ち上げた経緯についても聞いた。

日本では、欧米に比べ、CPO(最高購買責任者)を設置することは、ほぼ無く、中小企業を中心に経営者が管掌することが一般的です。しかし、企業の経営者の皆様と対話する中で、直接費は現業のビジネスとも密接に関連するため厳格に管理している一方、間接費は売上の1~2割を占めているのに、非常に不透明なままになっていることがわかりました。また、購買業務に携わっている総務部・経理部の方とお話する中で、“コストを削減しても評価されない”といった課題を抱えていて、この現状をなんとかしなければと感じていました。間接費の適正な管理方法を定義することで経営基盤を構築できる。また、総務部・経理部の仕事が、正しく評価される会社を増やしたいと思い今に至ります。

200兆円の間接費市場に革命を起こしイノベーションを起こしやすい社会にしたい!

将来の展望を聞いた。

今後はプロダクト開発チーム・カスタマーサポートチームの強化を行っていきます。間接費の取扱金額を2020年内に700億円、2021年内には2,500億円にすることが目標です。日本は人件費にはこだわりますが間接費に関しては、お金に緩い所があるのではないかと、感じています。間接費を分からないからそのままにして置くということや、暗黙の了解を無くしたいです。

また先ほどもお話しましたが、今の日本の会社では、購買業務に携わっている総務部・経理部は「どんなに大変でも総務は報われない」という印象があります。総務の仕事が、正しく評価され、会社の中で総務がキモだよねと言われるようになってもいいのではと思います。よく会社で「イノベーション起こしていこう」という話が出ますよね。ですが、イノベーションを起こすにはお金がかかる訳で少ない予算の中では、革新的なイノベーションっておこしずらいと思うのです。

間接費をしっかり管理したら、使えるお金が増えるわけですから社会全体でイノベーションが創出されていく!そんな雰囲気になるのでは?と。そんなところにも期待しています。

総務の底上げと・間接費市場・経営者…三つ変えていかなければいけない。と熱く語って下さいました。また、会社自体もビジョンありきで人が集まってくるということで急成長中とのこと。

間接費市場を見直すと大きな働き方改革にも繋がる…今後の展開に、期待です。

編集後記

取材担当梨江

大平さんの、間接費市場を変えるんだ!という想いが、一つ一つの言葉に宿っていました。そして間接費市場は、200兆円にのぼる…という話を聞いて、まさに「塵も積もれば山となる」だなと。無駄なコストを、有意義なお金に変えることができたら、革新的なイノベーションを起こす会社が増えるかもしれませんね!

 

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