油カスを飼料とエネルギーに!株式会社エコリオが作るプロダクトとは

中上英一

株式会社エコリオのエコリオステーションプロジェクトマネージャー、関連会社、株式会社エコリオジャパン代表取締役。エコリオステーションにより日本国内の油カス年間370万トンすべてを再利用することにより油カス廃棄物をゼロにするプロジェクトを進める。20代の頃は、政財界にて勉強、修行をしていた経験を生かし、エコリオステーションの全国展開と世界展開を目指す。maid in japanブランドの再生油カスによる飼料を世界出荷も目指している。

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天かすやフライカスなどの油を圧縮して、ごみの削減を目指す「エコリオ」

――「エコリオ」のプロダクトの概要を教えてください。

エコリオは「天かすやフライカスなどの油を圧縮して、ごみの削減を目指す機械」です。

エコリオを使えば、天ぷらやフライドチキンを作る時に出てしまう油カスを、再利用できるようになります。

再利用するためには、まず店頭にてエコリオを使って油を絞り、カスと油に分離します。その後、当社でその搾りカスを回収し、再度圧をかけます。そうすると、搾りカスは、さらにカスと油に分かれるんですね。このカスは飼料や肥料として、油はバイオ燃料として活用します。

このように本来ゴミとされていたものを再利用することができれば、環境を守るのはもちろん、経費削減にもつながりますよね。

油カスを再利用するまでの流れ

プロダクトには様々なラインナップが用意されている

――ユーザーはどんな方が多いのでしょうか?

国内では約1000台の導入実績があります。

スーパーマーケットや総菜工場、食品加工工場、外食産業、米菓工場など幅広くお使いいただいております。特に揚げ物を扱っているような企業さんにご理解いただけている印象ですね。

――競合はいますか?

エコリオは廃油産業に近いので、廃油を集める業者さんが競合かな。しかし、廃油業者さんは、あくまで廃油を集めているので、油かす自体の処理をする当社とは住み分けができています。

油カスを飼料とエネルギーにしているのは、エコリオ独特なんです。

また、その他の競合として、エコリオと似た製品が登場した事例もありました。しかし、油の温度や種類を問わず油カスを絞れるのはエコリオだけ。他社製品にはない独自の技術を使っています。

エコリオの強みはそのほかにも、油カスを絞ったものを飼料として扱うためには資格を取っていることがあげられます。この資格を取るためには、数年かかってしまうんですよね。そのため、他社の参入障壁が高くなっています。

「エコリオ」完成に至るまでの試行錯誤の日々に迫る

――サービスを立ち上げるまでの経緯を教えてください。

実は事業は20年間やっていて。前身となる機械はそのころからありました。

しかし、機械を売るというビジネスモデルの構造上、上場までなかなかたどりつかなかったんですよね。何度も挫折してきているんです。

そこで、ビジネスモデルを変えました。エコリオを入れることで、新しく購入する油の量を減らそうというモデルから、油の搾りカスを再利用するモデルに転向したんです。これが今のビジネスモデルになっています。

――20年前から、事業の構想はあったのですね。そこから、どのような流れで今の「エコリオ」にたどりついたのですか?

当初は、油の搾りカスを植物の肥料にしようとしました。しかし、植物の肥料って単価が安いんですよ。マネタイズができず他のモデルを模索しました、

そこで、動物用の飼料の実験をしました。すると、エコリオで作った飼料を使えば、鳥の卵のビタミンの配合量の高くなることが分かったんです。

店からいらなかったものが卵を産みだすことにつながり、卵と店の循環ができるようになりました。お店も養鶏場もWinWinの関係ですよね。

――エコリオでは、飼料以外にもバイオマスエネルギーを生み出せるともお聞きしました。どのような経緯があったのでしょうか。

カスを絞ったことで生まれる油を利用しようという考えが生まれたのは、今から1年半ぐらい前ですね。

当初は、飼料用油に使おうと考えていたんですよ。しかし、油をバイオ燃料にして、電気を作ることを思いつきました。

実はエコリオからできる油は発電効率がいいんです。実証データもあります。この油で電気を作り、売ることができれば、利益になりますよね。

多くのバイオマス発電事業者から興味を持っていただけるものになっています。

油カスをゴミとして出さない社会の実現を!

――今後のエコリオの展望について教えてください。

回収した油を飼料やバイオ燃料としてより有効活用していくために、工場や発電機、搾油機などを備えた「エコリオステーション」の建設を進めていこうと思います。

このエコリオステーションを全国1200箇所に広げていきたい。

全国に広げていくうえで、集められている油カスの量が少ないという課題があります。

そのため、今後はエコリオを無料で配布し、油カスを回収することも考えています。

最終的にエコリオステーションが全国に広がれば、大量の油カスを飼料やエネルギーに変えることができますよね。そうすることで、ゴミとして油カスを出さない社会の実現を目指していきたいですね。

また、現在「エコリオ」は日本で売っていますが、海外でも同じビジネスモデルで展開できると思っています。実はタイの会社さんにも使っていただいたことがあるんですよ。

国際展開も目指していきます。

日本のみならず、世界のゴミの排出量削減へと、「エコリオ」はさらに進歩を続ける。

編集後記

取材担当橋本
油カスを飼料やエネルギーにできる…なんてエコなんだ!SDGsにも大きく貢献できそうですね。

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