
株式会社穴熊 代表取締役CEO 西村 成城
占いというとどんなイメージを持たれるだろうか。お金が予想以上にかかりそう、会ったばかりの人にわかるのだろうか、効果がわかりづらい・・・。そんな不安を解決するのが株式会社穴熊の提供する月額制占いプラットフォーム『アタルノラウンジ』だ。月額制で気になる占い師、人気の占い師の占いを継続的に受けることができるという。どんなサービスなのか、開発者であり代表取締役の西村さんにお話を伺った。
アタルノラウンジは一言でいうと占いの月額制プラットフォームです。
特定の占い師に占ってもらいたいのに予約が取れなくて困っている方、通常の単発の占いよりも継続的に同じ占い師に見てもらいたい方、より深くみてもらい充実したアドバイスを受けたい方等にご利用いただいています。
ご登録いただいている占い師の方は、すでにオンラインや対面占いでの実績がある方ばかりです。不安定になりがちな占い師の収入源を増やし、安定して依頼を受けることができるように月額制のシステムを採用しています。
ーーどのように利用するのですか?
利用者は、会員登録をして好きな占い師のラウンジに入会していただきます。入会することで、月額制で占い師が提供しているメニューの中から毎月好きなだけ鑑定を依頼することができます。アタルノラウンジでは一人の占い師に継続的に深く占ってもらえるという点がメリットです。
占い師は会員登録をしてラウンジを開設していただきます。鑑定時間・鑑定内容・鑑定メニュー等はご自身で自由に設定することが可能です。アタルノでラウンジを開設していただくことによって、自動決済機能や会員管理機能が使えるようになり、また集客が可能になります。
占いは気休めにしかならないというイメージがある方もいると思いますが、悩みの解決には理解者の存在が必要です。占いは単なる過去や未来を当てるだけではなく、相談者の心をサポートする「カウンセリング」の要素もあると考えています。占い師に相談することによって、誰にも話せない悩みを解決したり、行動の後押しをしてもらうことが出来たりと、救われる方は多くいらっしゃいます。占い師が不安に寄り添って自分の理解者になってくれるというところに、占いのニーズがあると考えています。
株式会社穴熊が提供しているサービスは占いの領域に限らない。新サービスであるSaaSHubについてもお話を伺った。
SaaSHubは導入企業からSaaSを探せるSaaSデータベースです。私自身がサービスにSaaSを導入しようとした際に、ベンチマークとしている会社が使っているものを調べたのですが一切情報が見つけられず、自分のように困っている人がいるんじゃないかと考えサービスを立ち上げました。
最初の段階では情報を提供してもらったり、インターネット上に掲載してある情報をもとにデータベースを構築して、リリース後は新規でSaaSを提供している会社から追加の情報提供を受けています。
ーーサービス立ち上げの経緯を教えてください。
私自身は大学在学中からITサービスの立ち上げをしていて、世の中の人により強く必要とされているサービスを追い求めて現在までに複数のサービスを立ち上げました。私は以前赤十字社の青年部の学校代表を務めていたことがあって、長い間ボランティアをしていました。その中で、自己犠牲の精神で成り立つのがボランティアですが、そこに一手間加えることによって収益の発生する持続可能な仕組みを作れば、ビジネスで人助けができるのではないかと思ったんです。ITの新しいサービスを立ち上げようと案を出した中で、実際に形になりそうだと思ってリリースをしたのがSaaSHubとアタルノです。
ーーアタルノの今後の展開を教えてください。
今後はアタルノが占い業界全体をアップデートするような包括的なソリューションになればいいなと考えています。具体的には、現在口コミプラットフォームと月額制の占いのプラットフォームがあるのですが、それに占いメディアを追加してラウンジを開設している占い師さんがコラムを書いて占いの最新情報を発信していけるようにしたいです。このメディアを読んで、占いが趣味の方から、人生に困って占いを利用する方まで占いにもっと興味と親しみを持ってもらい、アタルノのプラットフォームを利用していただければと思います。
ーーSaaSHubはどのような進化をしますか?
今後は、私たちでも想定していなかったいろいろな使われ方が出てくると思うのでそれを踏まえてサービスの形を模索していきたいと思います。例えば、転職活動の際に利用すると、企業がどのSaaSを導入しているかを知ることができて、業務内容の想像がつきやすくなるという意見がありました。ターゲットをスタートアップ起業家の方だけに絞らず今後はいろいろな顧客層のニーズを探っていきたいです。
ーー目指す世界観やビジョンはありますか?
穴熊として目指すビジョンは、「人助けのための持続可能な仕組みを、持続的に構築していく」ことです。アタルノラウンジやSaaSHubもその一環として、得られた収益をもとにして次の人助けのための持続可能な仕組み、つまり収益構造が成り立つ仕組みを作っていくことができればいいなと思っています。収益構造が成り立つ人助けの仕組みを作ることで、また次の人助けの仕組みを作るというサイクルを繰り返していきたいです。
人助けのための持続可能な仕組みを持続的に構築していきたいという株式会社穴熊。アタルノ、SaaSHubに続いてどんな新しいサービスを生み出すのか、今後も期待したい。
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