口説ける人事のノウハウと機械学習で「採用のコンバージョンをあげる」HRアナリスト

B Dash Camp 2017 Summer in Sapporo ピッチアリーナで準優勝したHRスタートアップがあると聞いて話を聞いてきました。

熊谷豪

コンサルティングファーム、消費財メーカー、教育会社等で人材採用戦略を構築に従事。人材採用の上流戦略を提案するHRディレクションという領域を独自に構築する。2016年11月、シングラー株式会社創業、代表取締役社長に就任。

「採用のコンバージョンをあげる」HRアナリスト

求人倍率はバブル期を超え、2017年4月には1.48倍に達した。43年ぶりの水準となる事態で、採用ニーズの高まりとともに求人系スタートアップが多数生まれている。

そんな領域で「採用のコンバージョンをあげる」ことができるサービスを提供するのがシングラー株式会社の熊谷さんだ。

「採用のコンバージョンをあげる」サービスがHRアナリストです。媒体なんかだと採用のリーチを増やすのが使命ですが、インプレッションではなくコンバージョンを上げていくサービスと言えます。

採用競争が激化する中、露出よりも採用成果のアシストをしていくツールはまだ珍しい存在だ。どのような仕組みなのだろう。

人事から応募者にサーベイの回答を依頼します。面接前に使ってもらうソリューションになっていて、31問の設問に10分くらいで回答してもらいます。それを分析して人事に適切なアクションをレコメンドするようになっています。

面接の前にユーザーに受験してもらう診断ツールのように機能するサービスだ。

HRアナリストは、口説ける人事のノウハウに機械学習を組み合わせることで、新しい時代の採用を実現する”成長する人材分析サービス”

分析結果を元に、スクリーニング(足切り)だけではなく、モチベーション、クロージング、内定までフルサポート。採用手法や採用戦術まで提案してくれる今までにない攻める人材分析ツールとのこと。

従来の適性検査は医療用に作られた設問で、アシキリ用のツールになってしまっている傾向があります。HRアナリストは診断ではなく、相手にフォローをするためのツールという立ち位置になります。

過去の応募者や社員の分析結果、回答傾向などを機械学習し、応募者が自社にとって採用すべき人材か判別し抽出することができるそうだ。

採用が強い会社の共通項から考えた

なぜこんなサービスを作ったのかを聞いた。

モバイル広告代理店で新卒内定時から営業兼人事責任者をやっていたんです。5年そこで過ごして、2011年にHRディレクションを創業して外資の採用支援、企業の取締役などを務めてきました。採用支援をたくさんやってくる中で「採りたい人を取れている会社とは?」と考えて発想したサービスです。

採用が強い会社ってどんなものだろう。

「採用の勘所がわかっているか、接近戦ができる」会社ですね。言い換えれば、パーソナライズドコミュニュケーションをやっていける会社。ただ、このノウハウがある会社はすくなくて、採用に強いコンサルなどにアウトソースする、と言う方法がとられます。でもそれって「フィーが高い、融通聞かない、資産にならない」といった課題があるわけですね。

「この仕事をなくすには、みんなに使えるようにするには」と考えて、採用が強い会社の共通項を再現するようなツールとして作りました。

たしかにHRアナリストの利用の流れは、人材コンサルのサービス提供の流れに似ている。

分析実施の流れ

なぜ採用を選んだのか。

採用を選んだのは、人事業界って人事の勘と感覚の世界でPDCA回すと5-10年かかったりするんですよね。ノウハウを標準化する私たちのようなサービスの役割が大きいと思いました。

どのように「採用が強い会社の共通項を再現」するのだろう。

行動や志向性に基づいたアンケートの実施により、思考パターンや行動原理を分析し、応募者を8タイプに分類します。タイプ別の特徴や人柄・行動特性を出力することで、応募者への理解を促進し、対応をアドバイスします。

利用すればするほど、機械学習で自社の採用傾向を学習し採用活動をサポートします。過去回答者の情報を蓄積することで、新たに回答した人と同じタイプの人が過去に入社まで至ったのか、辞退したのか、何次選考まで進んだのか、など採用傾向を提示。過去に比べて、どのくらい採用に力をかけるべきか意思決定をサポートします。

PDCAを体系化してシステムで回し、機械学習でノウハウ化していくような仕組みのようだ。

個社ごとに成長する人材成長分析サービス、データスタジアムの企業版を作っていく

まだリリースして1か月程度だが50社以上の問い合わせが来ているという。

お蔭様でB Dash Camp 2017 Summer in Sapporo ピッチアリーナで準優勝したこともあって、新卒、中途を問わず多くのお問い合わせをいただいています。企業の業種はIT系がほとんどですね。

将来はどうなっていくのだろう。

将来的には個社ごとに成長する人材成長分析サービス、データスタジアムの企業版を作っていきたいと思っています。

データスタジアムとは、サッカーなどのプレーデータを蓄積して報道やチーム強化に使われているサービスのこと。

データスタジアムでは野球・サッカー・ラグビーなどのスポーツデータを取り扱う。蓄積したデータからプレーの傾向を分析することで、さまざまな球団・チーム・クラブの強化に貢献している。

今後は実際の企業での試験導入をすすめ、各社ごとのチューニングをAIでやっていく構想だ。

編集後記

取材担当進藤
おもしろそうなサービスだなーと思っていたら、当社インターン小林の知り合いということで即取材となりました。HR領域で採用効率は媒体側が取り組みにくい課題だけあって楽しみなサービスになりそうです。

スタートアップタイムズでも起業家のPR支援として取材を行っていますのでお気軽にお問い合わせください。

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