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インタビュー 2017.03.10

最初は16歳!連続起業家が「ブクマ!」で目指す世界

なんども起業をする、してしまう「連続起業家」。

今日は、16歳のころから起業し続けるスタートアップ起業家のインタビューです。本に特化したフリマアプリ「ブクマ!」を運営する「Labit」の鶴田さんにお話聞いてきました。

【編集部注】株式会社Labit 代表取締役 鶴田浩之さん、執行役員 COO 本間達也さんに話を伺った。※記事構成の都合上本間さんの登場がありませんが許してください…

<鶴田さんの略歴>

1991年長崎県生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。10代前半からWebサービス開発・ブログ執筆などを開始、16歳のときに一度目の起業、2011年(20歳)4月にLabitを創業。同年4月25日『PRAY FOR JAPAN – 3.11 世界中が祈りはじめた日』(講談社) 監修、約9万部の印税全額を被災地に寄付。2014年6月、Labitの事業子会社「株式会社ゲームエイト」を設立、取締役就任。2016年6月、渋谷・道玄坂にコーヒースタンド併設の新刊書店「BOOK LAB TOKYO」をオープン。2016年8月、本特化フリマアプリ「ブクマ!」をリリース。起業家のほか、個人投資家、ブロガーとして執筆活動中。学校講演実績、社会人を対象としたプログラミング講座の講師経験多数。

16歳から起業しつづける起業家が「Labit」に込めた思い

【編集部注】鶴田さんの日常はご本人のブログ、サービスの数値面はTechCrunchさんをどうぞ。

おしん記者

経歴拝見すると今までにも数サービス、ちょっと何かほかの起業家さんと違うニオイ?がするんですが…

鶴田さん

いつか会社が大きくなっても、創業当初の試行錯誤や新しい価値を生み出そうとする姿勢と忘れないようにと思って、「lab(研究所)」と「bit(デジタルデータの最小単位)」で「Labit」と名付けました。

おしん記者

ふむふむ、研究っぽいですね。

鶴田さん

学問の研究でも、新しい視座をもったり意図して違った要素を組み合わせることで価値が出ることがあります。まだ誰も発見していない気づきを事業化して、世の中にインパクトを与えていきたいなと。

おしん記者

そんなことをいつから考え始めたんです?

鶴田さん

中学生のころ地元が長崎で。遊戯王にドハマリしてたんですが、地方だと手に入りづらいカードとかあってですね。趣味の延長でWebメディアを作ったんです。毎日数千人が使ってくれる累計で3億PVのメディアになりました。

おしん記者

中学生でメディアを。そこからのシリアルアントレプレナーだ。

隠れたブルーオーシャン

おしん記者

フリマアプリって結構レッドオーシャンなのでは?

鶴田さん

そうですね、メルカリさんなんかは有名ですよね。でも「ブクマ!」は初めてフリマアプリを使いましたとの声も多いんですよ。

おしん記者

へー!それはどうしてなんでしょう。

鶴田さん

日本全体に浸透していく中で、総合フリマアプリだと「何を売ればいいんだろう?」となる人もいるんですよね。でも「ブクマ!」はジャンル特化型のフリマアプリで、売り買いがイメージしやすい。中古書籍は、年間購入者数が最も多いジャンルで、家電の5倍、被服の1.5倍です。

おしん記者

Amazonとかは?

鶴田さん

よく言われますけど、Amazonは多角化を続けてもはや総合ECサイトですよね。ゼロ年代など若いユーザーに聞くと「服のサイト?」ってイメージを聞くこともありますよ。

おしん記者

なるほどね、意外と空いているわけだ。

鶴田さん

多角化して便利になったサービスの裏には、特化型のニーズがまた生まれてきます。普段の自分たちの視座からは見えない姿もあるので、先入観にとらわれず、ポジショニング戦略を大切にしています。

鶴田さんが運営している、ブクマ!世界最速10秒で出品できる本のフリマアプリ。

「カタログ型フリマアプリ」で圧倒的なユーザー体験を実現できる

おしん記者

なんでまたこのタイミングで本のフリマで事業化を?

鶴田さん

スタートアップは今まで手を付けられていなかった消費者の不満点や課題に取り組むことが使命です。書籍の二次流通には、消費者の経済的な合理性に課題がありました。古本チェーンさんに本を売りに行ったことありますか?

おしん記者

もちろん。でも安いんですよね。30冊売って500円とか(笑)

鶴田さん

「ブクマ!」だったら、1冊で500円など需要と供給一致の価格で取引できます。

CtoCのため、値付けはユーザーによるが大手古書店の買い取り価格などとくらべると3倍〜50倍の売値になっている(※大手古書店の査定額 5円〜10円が多数ある中で、300円で売買が成立します)

おしん記者

そっか、CtoCだからこの値段(ブクマに出ている値段)がユーザーの手取りですね。

鶴田さん

リアルの古書チェーンは、店頭価格と買い取り価格の間に店舗や従業員のコストが入ります。だから売ってる値段と買い取り価格に大幅な差がでるんですね。

おしん記者

CtoCならそれが起こらないと。でもメルカリ、Amazonとかならこれはできちゃうよね。

鶴田さん

もう一つの要素は、あらかじめデータべースを持っていることです。本の裏面にあるISBNバーコードをカメラで読み取って出品するプロトタイプを作ったとき、自分が欲しいと感じてサービス化を検討しました。

おしん記者

たしかに、写真とらなくていいのは楽ですよね。結構オークション系って写真面倒だもんなぁ。

鶴田さん

他のフリマアプリでは3分かかってしまうところを、最短10秒、長くても30秒あれば出品できる。本は何冊も出品するケースもあり、売買しやすい身近な消費財だからこそ速いことは重要です。

おしん記者

どんな人が使ってるんですか?

鶴田さん

Twitterでのテストマーケの効果測定では、意外と電子書籍の利用者層が高い数値を出しています。電子書籍移行のときにブクマで出品するみたいな使い方のようです。

おしん記者

なるほど、ちょっと意外だけどそう言われればそうかも。

「生涯で読む本を増やす」を実現したい

おしん記者

将来的には取扱い商品の横展開を?

鶴田さん

他にもCDやゲーム・家電などカタログ化できるジャンルは多く、企画が始まった段階から、もちろん検討はしています。技術的にもすでに実装はできていますが、本に特化する強みと、長期的にどちらがベストか慎重に判断しています。

おしん記者

それはまたどうして?

鶴田さん

事業的に本は可能性がまだまだあります。大手古書店のシェアだけでなく、潜在マーケットである家庭に眠ったままの50億冊を新規に流通させることを考えると、まだまだ本の取り扱いを伸ばす余地がとても大きいです。

おしん記者

マーケットの大きさ以外には何かありますか?

鶴田さん

フリマとの相性も良いんです。ポスト投函で済むし、情報なので2次流通しやすいし、品質状態状態に関するトラブルは少なく、CSは他の顧客価値に集中できる。

おしん記者

本に惚れ込んでいる感じですね。鶴田さんも読者として本は好き?

鶴田さん

月20冊くらいを読んでます。「ブクマ!」のミッションは「たくさんの人の、生涯で読む本を増やす」ですから(笑)

おしん記者

忙しい経営者にしては読んでる方ですよね。何かやりかたが?

鶴田さん

チームでは「ブクマ読書法」とも呼んでいますが、本を買ったら読む前にブクマに出品しちゃうんです。出しておくと買い手がつくので、締め切り効果を使って積ん読が減ります。

おしん記者

おもしろい。チームのみんなも同じですか。

鶴田さん

そうですね。「ドックフーディングしよう」「ファーストユーザーであれ」とみんなで言って、楽しんで使ってます。

エンタメとしてのフリマアプリを目指して

おしん記者

今後はどういう方向で伸ばしていきたいですか?

鶴田さん

商いを楽しむ「エンタメとしてのフリマアプリ」も大事にしていきたいですね。

おしん記者

それはどういうこと?

鶴田さん

個人にとって誰かに「売れる」体験って感動なんですよね。まだメルカリさんほどではないですが、ブクマも「すぐ売れる」と評判で。今まで5円や10円の下取り価格だったものが、遠い地域に住む方に500円で売れたときは感動します。

おしん記者

たしかにね。自分が評価されたみたいな、商売の喜びみたいのは感じますよね。どのくらい売ってる人がいますか?

鶴田さん

まだ始めて2ヶ月くらいですけど、出品数は20万冊に達して、一人あたり平均出品数は8〜10冊で推移しています。100冊くらい取引が成立した人も、すでに数十人出てきました。

おしん記者

おお、初期としてはすごいですね。まだ加速できると。具体的にはどんなサービスで?

鶴田さん

データベースがあることによるレコメンデーションエンジンや、検索体験の向上に取り掛かっています。もっとすぐ売れる体験を作り出していきたいです。

おしん記者

カタログがもともとあるからできることですね。写真登録型ではなかなかそうはいかない。だからカタログアプリなんだ。
【編集部注】Labitでは各職種で採用を強化中。インターン募集もあるので学生さんも注目です。
採用はこちらから

編集後記

フリマアプリは群雄割拠の中、独自のポジションを取ったブクマ!。スタートアップらしい戦略でここからの成長が楽しみなサービスです。

スタートアップタイムズでもスタートアップの支援として取材を行っていますのでお気軽にお問い合わせください。

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