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インタビュー 2017.06.09

20歳起業家のReTechスタートアップ「SmartEstate」は不動産業界の変革に挑む

今日は、仲介手数料や礼金なしで不動産の貸し借りが出来るサービスを運営するスタートアップのインタビューです。SmartEstate,Inc.の吉本さんに話を聞いてきました。

【編集部注】Yenta経由でインタビューが成立しました。ありがとうございます。

吉本明弘

中学校の頃から不動産業界に関わり始めて高校の頃からプログラミングを独学で学習して受託開発をしてプログラミングスキルを向上させ、2016年3月からの開発を開始、2016年5月にベータ版をリリース。

管理会社・オーナー・一般個人から、直接物件を借りることができるSmartEstate

吉本さんが運営するのはSmartEstate


SmartEstateは最小限の時間とお金で簡単に管理会社やオーナーから直接借りられるプラットフォーム

不動産のCtoCといったところか。

メリットも多いようだ

ちょっとしたブーム感もある不動産テック(ReTech:Real Estate Tech)で唯一のモデルに見えるのだがどうか。そのあたりを聞いてきた。

最短10秒「不動産業務の全自動化」

おしん記者

SmartEstateって仲介手数料や礼金が無料で物件を借りられるんですね。

吉本さん

仲介が入ることなく物件の提供者である管理会社やオーナーから、直接借りることができるので、仲介手数料や礼金が無料になっています。
全契約はオンラインでできて、初期費用や賃料はクレジット決済て自動的に支払えるようになっています。

おしん記者

仲介業の中抜きモデルだと思いますが、どのくらいのコストが安くなるんでしょうか。

吉本さん

仮に、賃料が10万円の物件を仲介を使って借りる場合、借主さん側は敷金、礼金諸々で50万円くらいかかるコストが→10万円台まで削減できます。あとは時間が短くなります。仲介を使う場合は最短1週間、最大1ヶ月以上かかりますが、SmartEstateを使えば、最短10秒程度で借りることができるようになります。

おしん記者

でもそれって家主側って損をするのでは?

吉本さん

大家さんが損をする事はありません。
特に自主管理の大家さんであれば確実に得をするようになっています。
これまで、自分でしていた、契約データの管理・賃料回収・原状回復手配などの業務を自動化する事が出来ます。

また、SmartEstateなら、従来契約が成立したら大家さんが払っていた広告料などのコストが不要になり、SmartEstateを使った分だけの料金しか発生しないので、キャッシュフローの改善や途中退居によって広告料が無駄になるリスクもなくなります。

おしん記者

管理会社はどうなんですか?

吉本さん

管理会社には、業務効率化ができる機能の提供をしており、従来と比べて80%近くの業務効率化することができるようになっています。
その結果として、管理会社では大幅なコスト削減や利益の向上が可能になっています。

おしん記者

顔を合わせたないリスクとかってないんですか?

吉本さん

まず契約には2つのパターンがあり、一つ目は、顔を合わせないで契約をするパターンです。
2つ目は、管理会社や大家さんが審査をして契約をするパターンです。
契約する場合のリスクとして考えていることとしては、入居後のトラブルです。
現時点だと、入居者の質を担保できないので、今は顔を合わせなくても安全に取引が出る仕組みをつくっています。
ただ顔を合わせないで取り引きするパターンで考えられるリスクに関しては、仮説の状態でして、これから検証をしていく予定です。また、弊社としてもトラブルが発生すると困るので、弊社ではすべての契約に対して補償の提供やトラブルの未然防止、トラブル発生後の対処を確実にできるようにする仕組みをつくっています

おしん記者

借りる側は?

吉本さん

借主さん側には返金保証をしています。登録されていた物件と実際の物件が全く異なっていた場合などに関しては、契約時に支払っていただいた初期費用を全額返金します。
また、すべての取引で、SmartEstateがエスクローとしての役割を果たしており、貸主と借主の両者が公平な取引ができるようにもしています。

おしん記者

競合サービスってあるんですか?

吉本さん

まったく同じ競合は今のところありませんが、仲介さんと被る部分は大きいですね。

20歳の挑戦

 

おしん記者

社長はまだ20歳ですよね?なんでこんなサービスを?

吉本さん

中学のころから、不動産投資に興味があって、物件の見方とかコストの話を調べていたんですよね。
高校になって、投資を実際やろうと思って。不動産屋に行って物件紹介してもらったんですが、とても回収できるような物件は回ってこなくていい物件は仲のいいオーナー同士で回っていることに気づいたんです。

おしん記者

高校生時点でそこまで行きますか。

吉本さん

自分で仲介業をやろうとして宅建を取ろうと思ったんですが、不動産業を研究すればするほど負が見えてきて不動産業界に興味がなくなってしまって 笑

おしん記者

あらら。そこからは?

吉本さん

高校からITに興味を持って独学でプログラミングをやってきました。
フリーランスとして開発案件をとってきてやってましたが、
言われたものだけ作るスタイルに飽きちゃっいました。成長の限界がある感じで、楽しくない。
大学入学直前にやめてしまいました。

おしん記者

大学には入学したんですね。

吉本さん

大学に入ってからいくつかのベンチャーでサービスの開発や仮想通貨の発掘や取引、自分でサービスの立ち上げなどをやっていました。
ですが、なかなかうまくいかなくて、いろいろ模索している中で、自分が詳しい不動産業界でサービスを提供できないかと思い、もう一度、不動産業界を知る調べてみることにしました。
その結果、改善できるポイントが多くあり、その中で特に不動産流通に直結している仲介部分の課題が最も大きいと判断しました。

物件数数十万のサービスにしてリリースしたい

おしん記者

反響はどうですか?どういうお客さんに反応がいい?

吉本さん

管理会社や大家さんに来て借主の方からの反応はかなり良いです。管理管理会社や大家さんからは余計なコストを削減できる部分が評価されており、借主の方からは、初期費用と契約までに必要な時間が大幅に下がる分が評価されています。
あとは最近だと民泊代行をしている代行業者でを利用してくれているところが増えてきています。
180日規制がされてしまうと、民泊で貸し出せない期間が出来てしまうのでマンスリーとして貸し出したいという要望が多いです。

おしん記者

なるほど、民泊事業者なんかはドンピシャですね。

吉本さん

今は特に管理会社との提携を進めています。管理会社がSmartEstateを導入すればワンストップで賃貸取引ができるようになり、管理部分に関しても、業務効率化ができる機能も提供するので、従来と比べて大幅にコストを下げて利益を向上するアプローチですね。

おしん記者

どのくらいの案件規模を考えてらっしゃるんですか?

吉本さん

8月くらいには物件数数十万のサービスにしてリリースしたいと思っています。
【編集部注】では事業拡大中につき営業とエンジニア2職種で募集を行っています。お問い合わせは以下のコンタクトフォームからどうぞ。
お問い合わせはこちらから

編集後記

不動産テック(ReTech:Real Estate Tech)領域はプレイヤーの参入が相次ぐ領域。さんはそのユニークさから気になっていました。学生起業家マップを作っていたところ、Yentaでばったり名前をお見かけして取材のお願いをしたのでした。

スタートアップタイムズでもスタートアップの支援を行っていますのでお気軽にお問い合わせください。

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