InfrAを運営する「Traimmu」の高橋さんにインタビューしてきました。
高橋 慶治
” 不易流行 “世の中の流れは刻一刻と変化の激しい時代になっております。流れが激しい時代だからこそ、会社としての「不易」なるものをもつ事が重要だと考えております。流れの激しい時代の中で、動かぬ強い“理念を持ち“変化に柔軟に対応しながら世の中に価値あるサービスを提供していきます。
リクルートキャリアの調査によると新卒採用を実施している企業のうち、2016年度にインターンシップを実施した(予定含む)企業は64.9%と、2015年度の55.5%より9.4ポイント増加した。また、2017年度に実施予定の企業は68.5%と、2016年度よりも3.6ポイント増加する見通し。
そのインターンシップの多くは選考イベントであり、どこまでミスマッチなき就職活動や学生個人の成長に繫がるかは未知数と言える。
その環境を変える挑戦をしているのが「InfrA」(インフラ)の高橋さんだ。2015年創業とインターンメディアとしては古い部類に入るが、この先の構想について聞いた。
長期の接点を増やすインターンが増えることは良いことだと思います。企業と学生の出会いは、お見合いと言うより同棲しながら結婚を検討していくようなプロセスになっていく。それが本質ではないかと思っています。
高橋さんは学生時代の2014年10月に10代20代の視野を広めるメディア「co-media」をリリース。
そして2015年にリリースしたのが「InfrA」。 「co-media」は 「学生の視野を広げる」をコンセプトに、起業・留学・NPO・スポーツ・カルチャーと幅広い分野で活躍している学生へのインタビュー記事、世界各地の日本人留学生による留学生ブログ、若者の政治観、旅行、大学での研究など刺激的な価値観にふれることで、学生の行動を後押しする情報を日々発信している。「InfrA」は「あなたに合ったインターンが見つかる」をコンセプトに長期インターンシップの募集を中心に、実践型の有給インターンシップの募集だけを厳選して掲載しており、学生の社会との接点づくりを後押しする。
インターンのマーケットに注目するのはなぜか。
今、新卒マーケットが変わってきている兆しがあって「先輩たちがナビを使ってない」と学生が言うんです。SNSなどを使って社会との接点を持てるようになってきて、ナビだけに頼らずとも学生側も企業側も各自で接点を持てるようになってきました。
そういった環境で、インターンはそのきっかけ。新卒市場のナビモデルをアップデートできる20年に1度のチャンスだと私は思っています。
SNSの普及でIT業界ではダイレクトリクルーティングモデルが浸透し始め、「InfrA」の競合となる各種サイトが展開されている。
もちろん各種ダイレクトリクルーティングサイトはありますよね。
私たちはインターンシップ関連の「長期インターン」「有給インターン」といったワードで、検索エンジンの検索結果に上位表示されるようにしています。それ以外のワードもオウンドメディアの「co-media」がアクションメディア「InfrA」の入り口になるになる構造です。
リスティング枠も押さえているが、オーガニックの1位も獲得できていることがわかる。
積極的にインターンを探す学生が使うキーワードで集客を図っている。
高橋さんによると、インターンメディアに続く構想を準備しているそうだ。
「キャリアパスのデータを貯めて、学生に最適な仕事をレコメンドしていこう」と3年計画で考えてきました。1期目は1年生むけに考えて、それ以降を2年生、3年生と考えてサービスを作ってきたんです。ようやく3期目でエコシステムができます。ここまではインターンシップ歴が豊富な学生を対象にサービスを作ってきました。
学生は、本気でやりたい事に向かっている人が圧倒的に少ない。
ここに取り組む事で、IT人材の育成、若者の起業率の向上、生産性の向上等、日本の多くの課題を解決できると考えています。プレシリーズAの調達を終え、次の新規事業の展開に向けて準備を進めています。
今後は、リアルの教育スペースを設け、より学生との接点を増やし「キャリアパスのデータを貯めて、学生に最適な仕事をレコメンドしていこう」というコンセプトを実現に近づけていく考えだ。
おしん記者
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