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インタビュー 2017.08.23

45分かかる出張手配を5分にし、利益を生むAI「AI Travel」

今日は、出張手配を世界一シンプルにするサービス「AITravel」を運営する「株式会社AIトラベル」の藤原さんにお話聞いてきました。

【編集部注】本取材は2017年6月に行われた。また、AITravelは2017年08/23に調達を実施した。楽天出身・出張手配サービスのAIトラベルが4000万円を資金調達、法人向けサービスも開始
【編集部注】chatbookを提供するヘクト小島さんから、AItravel中丸さんをご紹介いただき、今回の取材につながりました。ありがとうございました。小島さんのインタビューはこちら

<藤原さんの略歴>

楽天新卒入社後は新規事業立ち上げのディレクションおよびUXデザインを担当。独立後はベンチャーキャピタルIncubate Fundでスタートアップ支援に従事後、AI Travel Inc.を創業。CEO & UX Designer. 出張手配を世界一シンプルにするAI Travelを運営。

業務出張は2.5兆、だが課題のあるマーケット

【編集部注】サービスの利用についてはLifeHackerさんのわかりやすい記事をどうぞ。

おしん記者

AIトラベル使ってみました。これって旅行日程の最適化のAIって感じですか?

藤原さん

今まで人が行ってきた情報収集や取捨選択のプロセスをAIに学習させています。 出張手配のストレスから解放し利益を生む「クラウド出張手配サービス」です。

おしん記者

おお、法人向けのサービスなんですね。出張もたしかに旅行ですもんね。

藤原さん

個人向けの旅行サービスはたくさんありますが、法人向けのサービスは意外と少ないんです。業務出張は2.5兆円もの マーケットがあるのに、観光よりも規模が小さいのでイノベーションが起きづらいのだと思います。

おしん記者

そんなにあるんだ…でも大手旅行代理店さんとかがサービスを出してますよね?どの辺が新しいんでしょう?

藤原さん

旅行代理店側の立場というより企業側の 立場で開発している点が大きく異なります。出張ってされたことあります?

おしん記者

ありますよー。でもめんどくさいしあんまりしないかな。

藤原さん

ですよね。出張する人は経費の精算やら手配がめんどくさいですよね。面倒なタスクでしかない。でも、もっとつらい 人がいるんです。手配や管理する人です。

おしん記者

そうか、出張する人間は自分の分だけだけど、管理する側はそれが数十倍、数百倍になるんですよね。

藤原さん

そうなんです。そして、企業では旅費規程があってもホテルについてしか決まっていなくて、交通費系はザルだったりします。適正な利用を把握できている会社はほとんどないんですよね。 そもそもそれをしっかりチェックしようとしてもものすごいコストがかかるんです。

おしん記者

それを解決するのがAIトラベルってことですね。

藤原さんが運営するのは出張手配を世界一シンプルにするサービス「AITravel

45分かかる出張手配を5分にし、利益を生む

おしん記者

具体的にはどんなサービスを?

藤原さん

手配のフェーズでは平均して45分かかる出張手配を5分にします。AIが最適なプランを調査、一括で予約します。行く 先を指定して情報収集と比較検討プロセスをAIに丸投げするイメージです。あと管理者の仕事もAIによる自動チェック でほぼ丸投げできます。

おしん記者

丸投げ(笑)いいですね。超便利。

藤原さん

観光向けは要望が多岐に渡りますし、悩んでいる時間も楽しみの一つみたいな価値がありますが、ビジネスツールとし ては無駄な選択肢は除外すべきだと思っています。我々のサービスはユーザーがもっと大事なことに使える時間を創り ます。

おしん記者

「利益を生む」ってところは?

藤原さん

間接コストを90%改善し、直接コストも20~30%の改善を目指しています。また、管理者向けのダッシュボードでは 手配内容を一元管理でき、経費削減効果を見える化し、分析結果を元にした改善施策を打つことができるようになりま す。

おしん記者

その他にはありますか?

藤原さん

社内経費の可視化と分析はもちろん、社員のリスク管理、ERP&会計システム連携といった基本機能も揃っています。

法人向けの管理画面ではダッシュボード機能も提供されている。

「無駄な仕事を減らしてクリエイティブな時間を作る」

おしん記者

藤原さん、元々何してた人なんですか?

藤原さん

元々UCD(ユーザー中心設計)やHCD(人間中心設計)等を大学で学んでいました。新卒で楽天に就職して新 規事業等のサービス設計をするチームに配属されました。まだ事例がなかったスマホアプリの1号案件を担当し たり、社員で初めてグッドデザイン賞を受賞したりしてました(笑)

おしん記者

グッドデザイン賞、すごいですね。

藤原さん

一緒にやっているCTOの村田にも楽天で出会いました。そのあとはインキュベイトファンドの デザインフェローをやらせてもらったりスポットライト社の手伝いをしてここでもグッドデザイン賞受賞を(笑)

おしん記者

AIトラベルでも取らないとですね(笑)そんな中どうしてAIトラベルを?

藤原さん

我々は工夫して改善することが好きなチームで「無駄な仕事を減らしてクリエイティブな時間を創る」ことを信条にし ています。テーマとして出張手配のマーケットと課題の大きさに気づき、やり甲斐と使命感を得ました。

おしん記者

なるほど、AIにはピッタリなテーマですね。

特化型AIで大/中規模企業の出張関連業務を効率化する

おしん記者

今後の計画とかありますか?

藤原さん

そうですね、まずは「大/中規模企業の出張関連業務を効率化する」ところに注力します。最先端の出張経費削減手法【TripBacks】も推進しています。

おしん記者

TripBacksってなんですか?

藤原さん

米国のスタートアップ2社が実証実験を終え、出張経費の約30%を節約できることが証明された仕組みです。経費削減に協力した社員にリワードを与えることで節約インセンティブを与える施策です。

おしん記者

おお、それは出張する側もやる気が出ますね!

藤原さん

そうですね、あとは出張手配のUXとUIの改善もどんどんやります。出張申請するときに旅行サイトだと見積もりさえ取れなかったりしますよね。面倒な出張の報告タスクとかも改善します。ビジネスユースを前提にしたサービス体験を作ります。

おしん記者

うちの会社でも導入してもらおうかな(笑)まさに「無駄な仕事を減らしてクリエイティブな時間を」ですね。
【編集部注】AITravelは初期費用(導入サポート含)キャンペーン期間中。このサイトをご覧いただいている出張の多いVCのみなさんなどご利用されてはいかがでしょうか。
利用はこちらから

編集後記

AIアクセラレーター1期生で業務出張という隠れたビッグマーケットのUXに着目して特化型AIを開発するAITravel藤原さん。このサービスでもグッドデザイン賞受賞があるのか?楽しみです。

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