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インタビュー 2017.10.29

開始1か月で150店が導入、18歳のワーカホリックが立ち上げる「1日求人アプリSpacework」

谷口 怜央

Spacelook 代表取締役社長
高校2年生の夏休み明けに名古屋の高校を休学し東京に1人で上京し、オフィス暮らしのフルコミットインターンを半年間決済系のITベンチャー企業で行ない、その後「1日求人アプリSpacework」を運営するSpacelook株式会社を立ち上げた。
Spacelookでは、「見て見ぬふりをしない」を掲げ、ありとあらゆるスペースを変革することをミッションとしている。

カフェ/レストランなどで1日限定の仕事ができるアプリ

副業解禁の議論が盛んになり、人材各社がショットワーク系サービスをリリースしているが、ほんとにスキマ時間を活かして働くことができるサービスはそれほど多くはない。

そんな領域で「カフェ/レストランなどで1日限定の仕事ができる」アプリを提供するのがSpacelookの谷口さんだ。

カフェ/レストランなどで1日限定の仕事ができるアプリを提供しています。ターゲットは、長期でアルバイトができないユーザー、なおかつサークルとか飲み会が多い大学生をイメージしています。

仕事を日々描くワークスペースをつくりだす”「カフェ/アパレル」などで「1日限定の仕事」ができる1日求人アプリSpacework

カフェ/レストランに絞ってユーザーに対してわかりやすいコンセプトを提示している。肉体作業系のアルバイトが多い中どうしてこの領域なのだろう。

働くをシェアするをテーマに最初やっていましたが「働いたところをシェアしたいか」となりました(笑)作業系も今後展開しようとしていますが、まずは自分たちが学生ということもあり想起しやすいカフェ/レストランバイトをメインに据えました。

現在はシンプルなインタフェースで、店の雰囲気を楽しみながら仕事を選ぶことができる。

Spaceworkのアプリ画面

情報量を売りにする求人サイトが多い中、写真とシンプルなテキストが特徴的だが、これで選べるのだろうか。

カフェ/レストラン、1日に絞ったことで、なにをするかはユーザーはあまり気にしていないのでホール接客などだけを書いていますね。SNS映えするアルバイトをメインに掲載しています。文章メインだとつらいので店舗と職場、予定日をシンプルに表示することにしました。

ご覧いただければ分かるように、既存のショット系求人サイトとの大きな違いはチェーンなどよりも個店を優先している点だろう。

人は仕事で1日の大半を過ごしているのに

なぜこんなサービスを作ったのかを聞いた。

将来を考えると仕事はプロジェクト型の世の中になっていくだろうなと。キャンプファイヤーなどでお金の流動性を上げるサービスは増えてきましたが、人材の流動性を上げるサービスって少ないなと気づきました。

人は仕事で1日の大半を過ごしているのに、やりたくないことを1日8時間やる人がたくさんいるのはよくない。好きな時に好きなだけの仕事をする世界があってもいい、そんな風にも思いました。

18歳、技術もないところからすぐに起業したのだろうか?

私は今18歳で、チームの平均年齢も18.9歳なんですが、ひたすらイベントに行ったりFacebookでメッセージしてVCさんとかに会いまくって磨いてもらって起業までたどり着きました。現在も頭の中にあったものをPPTにして、エンジニアに見せて作っています。

聞けば今もオフィスに泊まり込むワーカーホリックぶりだと言う。

お風呂が好きなんですけど、オフィス暮らしだと入れないのでそこが困りますね。いまはシンクで頭を洗っています。僕以外の高校生も3名います、CTOは大学2年生ですし、共同創業者も大学1年、ですね。世の中に影響を与え、それが世界を人類を変えていくと考えていると楽しくて…「熱量だけが自分の武器」だと思ってるワーカホリックな10代です(笑)

熱量が武器と言い切れる起業家は意外と少ないかもしれない。

もっと人は創造的であるべき

シードラウンドの資金調達も果たし、9月頃からは本格的に仕事のマッチングが始まっている。未来はどう見ているのだろう。

都内150の飲食店様にご導入、事前登録段階では2000人の大学生を中心として集まっており、試験運用では300マッチングが行われました。コンテンツは飲食から広げていって、セールス、デリバリーなどを増やしていく予定です。

将来は世の中の仕事すべてをアプリの中でやっていくようにして、働く履歴書にしていきたいと思っています。

仕事の先は、どう考えているのか。

もっと人は自由であるべきで、これからの人間の価値は「何かを作り出す」か「楽しむ」ことに集約されていくはずです。その先はお金の自由ですね。決済系のサービスも見ています。今はお金の後工程を見ているサービスが多いので、ここも楽しみな領域です。

今後は飲食店の拡大と学生やフリーター層の獲得を行いながらあらゆる職業をカバーすることで、「好きな時に好きなだけの仕事」ができ、「B(会社)がC(個人)になる世界」の実現を目指していくそうだ。

「spacework(スペースワーク)」について知る

編集後記

取材担当進藤

おもしろそうなサービスだなーと思っていたら、当社小林のお知り合いということで早速取材してきました。谷口さんのような学生起業家にスポットライトを当てていくことが将来のエコシステム成長につながるんだろうなと思います。ぜひ学生起業家のみなさん、遊びに来てくださいね。

スタートアップタイムズでも起業家のPR支援として取材を行っていますのでお気軽にお問い合わせください。

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