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インタビュー 2017.12.06

21兆円市場で戦う、知られざる優良学生スタートアップ「DUO」

塚本 大地

1993年、大阪で生まれ幼少期をカナダで過ごす。小学校から横浜へ移住、その後大学まで打ち込むこととなるサッカーに出会う。大学在学中、部活をする傍ら共同代表である渡辺とWebサービスを複数リリース。大学4年次に株式会社DUOを設立、CEOに就任。翌年名古屋大学工学部を卒業。持ち前の事業センスでスピード感ある企業拡大を実現させている。

参入障壁が高い業界に学生スタートアップが参入

2012年の政府統計では、在学中起業者は約4000人。5年前の9000人弱から半減し、学生起業家は減少傾向にある。

その中でほとんどメディアには出てこない知られざる優良学生企業がある。それが「DUO」だ。

メインはパチンコ・パチスロに特化したバーティカルキュレーションアプリです。パチンコパチスロ業界はトレンドの移り変わりや情報の更新速度が速く、ユーザーの多くが必要な情報に辿り着けないという課題を抱えています。膨大な情報の中から良質な情報のみを無料でユーザーにお届けする、これがスロパチステーションの使命となります。

完全無料のパチンコスロット情報まとめアプリ、スロパチステーション。

本生産性本部が発行する「レジャー白書2017」によると、パチンコ・パチスロの市場規模は30.5%を占め、約21兆円の市場規模となっている。競合激しそうな領域だがどうなのか。しかも参入障壁が高そうだ。

パチンコ業界にはIT系の企業やサービスが少なく、僕らのような小さな会社でも会社が回る程度の収益はあげられる余地があります。トラフィックあたり単価が高く、スタートアップでも戦えるのに20代がいない。

ただ、参入障壁は高い。でも僕らには熱意がありました。これは意外と真似できないかなと(笑)

DMMのアダルトのように、ITではライバルがすくないと考えています。IT系は3社くらいでしょうか。

スロパチステーションの各機能

どのような機能があるのだろう。

アプリ一つでお気に入りまとめコンテンツメディアをチェックできます。さらに、最新機種含む100機種の設定判別機能がありすべての機能を無料で公開。そしてパチンコ・スロットの機種情報が充実しています。ホールで機種情報をお手軽にチェックできます。

マネタイズはどうなっているのか。

スロパチステーションのビジネスモデル

まとめサイトから、各店舗へ送客するビジネスモデルのようだ。

何もないんだけれども、人を巻き込むのと、「想い」を形に変えるのは得意

なぜDUOは生まれ、続いているのか。

名古屋大学ではプログラミング系の情報工学科に在籍していたものの、#include の段階でつまずき挫折。学問と向き合うことを諦め、みるみるうちに単位を落としました(笑)

体育会サッカー部にて週6で玉を蹴りつつ、現在の共同代表の渡辺と趣味でいくつかのサイトを運営。アクセスがぼちぼち増えてきた大学4年の夏頃、法人相手に商売してみるか!と、1500万円ほどかき集め法人化。アプリ制作や、法人向けの営業を開始しました。そうこうしているうちにあえなく留年(笑)

ぼーっとしていたら就職活動期間も終わり、会社をやるしか選択肢がなくなったという悲しいパターンです。

とは言え、強みは何だろう。

会社を始めてみたものの、僕自身、頭が良いわけでもクリエイティブなわけでもなく、プログラミングが出来たり、何かの技術があるわけでもない。

何もないけど強いて言うなら、人を巻き込むこと、「想い」を形に変えること、が得意。僕にはない才能を持った優秀でスマートな仲間たちに支えられながら、目標に向かってがむしゃらに走れること、それが僕たちの強みです。

非常に謙虚に塚本さんは語る。

道徳なき経済は罪悪であり 経済なき道徳は寝言である

将来を聞いた。

現在はパチンコ業界向けの事業が主な収益となってますが、既存事業の利益を元に、様々な分野にチャレンジしていくつもりです。総合ITベンチャーを目指し、共に戦う仲間を募集しています。

さらりと語るが、赤字上場が話題になるようなスタートアップ界隈で既存事業がすでに利益を生んでいるのは珍しい。

他社さんのことはさておきビジネスドメイン上のこだわりはないですが「道徳なき経済は罪悪であり 経済なき道徳は寝言である」と僕は考えていて。ちゃんと利益を生みながらパチンコ業界では知らない人はいないポジションに来ました。

会社を作る際に共同創業者の渡辺と2人で話しあったのは、「大好きなサイバーエージェントやDMMのような素晴らしい会社を作る」ということです。顔がどんどん変わっていく会社をやりたいんです。

名古屋から始まったスタートアップの今後、引き続き追っていきたい。

「DUO」について知る

編集後記

取材担当進藤

どこで知り合ったのか忘れてしまいましたが、意外と長い知り合いの塚本さん。ずっとインタビューしたいなと思っていてメッセしたらすぐに実現。この行動力も強みな人です。

スタートアップタイムズでも起業家のPR支援として取材を行っていますのでお気軽にお問い合わせください。

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