MiddleField株式会社(代表取締役CEO:中山翔太)は、フェムトグロースファンド2.0投資事業有限責任組合から総額2.5億円の第三者割当投資を実施した。
左:CEO 中山翔太(29) 右:COO 片岡伶介(28)
CEO 中山翔太(28)、元LEXUSのレーシングチームとカスタムパーツメーカーに所属。レース事業部の立ち上げから4年間チーム運営に関わる。COO 片岡伶介(28)、元スバルで7年間開発エンジニアとして勤務。自動車部に所属し、自らスポンサーを集めレーサーとしてレース活動を行う。
日本にいると感覚としてわかりにくいが世界のクルマ保有台数は12億台を突破し、モータリゼーション全盛期なのが今の世界環境だ。その中でも自動車アフターマーケット全体では10兆円の巨大市場。
そのマーケットに挑むスタートアップがある。それが「ミドルフィールド」だ。サービスは車を購入した後のカスタムパーツの取り付けにフォーカスしている。「Garage/ガレージ」は、インターネット上でカーパーツ購入時における困りごと(詳細情報や取り付け等)を解決し新しい車体験を実現するサービス。
対応車種やエンジン型式などの詳細なデータベースにより、自分が乗っているクルマからカーパーツの検索や最新情報の取得ができ、カーパーツ購入後の取り付け相談から予約まで一貫して行うことができる。
今までは紙媒体などで探し、電話して予約するというモデルが主流の中、Webで完結するモデルで参入している。
とはいえ、国内では車産業はダウントレンドにある。中山さんはこう語る。
カーパーツ産業は自動車産業で見落とされている最後のブルーオーシャンです。カーパーツ産業は自動運転でもカーシェアリングでもクルマがあれば必ず存在する産業で、今後自動車産業の変革があっても必ず需要があります。
どんな課題があるのか。
カスタム領域は商品の取り付けなども必要な商品が多いため最もEC化が遅れている領域です。レガシーな業界ゆえにIT化が遅れ、WEBではトッププレイヤーがいない状況で熱量の高いユーザーを満足させられるサービスがありません。
将来について聞いた。
Garageの今後の展開としてもっとも重要な取付店ネットワークを構築するための営業とWEB上で一貫して取付予約までできる予約カレンダーの開発に注力します。EC化のボトルネックとなっている取り付けに関する問題を解決します。
プレスリリースによると今回の調達をこのように位置付けている。
現在では、1500を超えるブランドや300店舗以上の取り付け店舗と提携しており、クルマのアフターパーツ領域においてデータ量では国内最大のインターネットサービスになっています。クルマのアフターパーツ業界は、世界からも注目されている分野かつ日本固有の世界に誇れる文化にもかかわらず、インターネット上に情報がなく、情報を知りたくても知ることが出来ない状態でした。
2017年4月にサービスを開始した「Garage/ガレージ」は、分散されていたクルマのアフターパーツ情報を集約し掲載。また、購入希望者に対して取り付け店舗の紹介や従来の問題点であった、「本当取り付けられるのか?」を解決することにより、クルマの楽しさや日本固有の文化を世界に発信していけるプラットフォームを構築してきました。
この度の調達に伴い、運営体制の強化は勿論のこと、サービスリニューアルに伴うデーターベースの強化、更なる取り付けネットワークの構築や、中古車販売、C2C等の新機能を順次提供し、クルマの楽しさや日本固有のクルマ文化を世界に発信する革新的なプラットフォームを構築してまいります。
今回投資を行ったのはフェムトグロースファンド2.0投資事業有限責任組合。
投資家からはこんなコメントが寄せられている。
我々は今までも、ネット・IT系の会社に投資をしてきましたが、今回は、より「リアル」な領域のビジネスで、自動車業界出身の元気のいい経営陣と一緒にビジネスを成長させていけることを大変楽しみにしています!
投資家の期待通り、急成長中の彼らも今回の調達ですこしは広いオフィスに引っ越せるかもしれない…
最後のブルーオーシャンと呼ばれるカーアフターマーケットに新たな成長企業の登場だ。
取材担当進藤
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