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インタビュー 2017.12.25

Mistletoeの孫泰蔵氏も参画、すべての国民をPersonal Farmerにする「プランティオ」

芹澤 孝悦

大学卒業後ITのベンチャー企業へ。エンターテインメント系コンテンツのプロデューサを経て日本で初めて“プランター”という和製英語を発案・製品を開発し世に広めた家業であるセロン工業へ。男性から女性に花を贈る2月14日『フラワーバレンタイン』プロジェクトの立ち上げや、2012年オランダで行われた業界最大の国際園芸博覧会フロリアードの日本国政府スタッフとして参画。 60年以上前に自身の祖父が開発した元祖“プランター”をその当時の熱い開発マインドと共に今の時代にあった形で再定義し、次世代の新しい人と植物との関りかたを模索する三代目。

日本ではじめてプランターを作った会社からスピンアウトしたSmart Planter™

農業従事者の人口は農林水産省の調査によると2015年で209万人と5年前より2割減った。

その中で新たなアプローチで農家を増やそうとしているスタートアップがある。それが「プランティオ」だ。

AIとIoTを活用して都市型農園を可能にする「Crowd Farming」というシステムと「Smart Planter™」というハードウェアを開発しています。60年前、”プランター”という製品は昭和の日本で産声をあげました。それから60年、大きなイノベーションがなかったプランターの再発明です。

Smart Planter™のイメージ。まだステルス開発中だ。

具体的にはどんな風に動くのだろう。話せる範囲で話してもらった。


土壌計や外気温計、カメラなどのセンサー類が搭載されていて、データを取得しています。そのデータを元に栽培アプリに対して雨が降る日は水を少な目にしておくとか、ニンジンなどは間引きしてくださいと通知が来たりする。

動力は太陽光で6時間充電すると動きます。またスマホバッテリーで充電することもできます。

このプランターをコミュニュティ機能で繋げ、複数台同時栽培している状態にしシェアすることで、生活に足るだけの野菜が得られる世界を目指します。

センサーなどのIoT機器が接続され、モニターデータがサーバーに蓄積され最適な育成情報をユーザーアプリにアドバイスする、そういう構成のようだ。

Smart Planterの特徴

どのような特徴があるのだろう。


まず、世界初、Smart Planter™を使うユーザー同士がコミュニュケーションアプリで繋がる機能を備えたプランターです。
そして、世界初、栽培する人が増えれば増えるほど、センサーデータが増えていき、自身で学習・進化してゆくプランターです。
最後に、世界初、使った後に返却できる土、石灰石のLIMEXをはじめ、サスティナビリティを意識したプランターです。

IoT、AIによるプランターの再発明と言える。

前回のオリンピックは祖父の作ったプランター、今回のオリンピックは3代目が作るプランティオ

なぜプランティオは生まれたのか。

私の実家はセロン工業といい、日本ではじめてプランターを作った会社です。花とみどりの業界ではじめて天皇陛下からも叙勲している68年の老舗メーカーです。

私個人としてはもともとエンタメ業界で着ボイスや映像コンテンツを作っていました。個人で起業した後、その後家業を継ぐことにしました。

プランターにこだわるのには理由があった。

芹澤さんの実家、セロン工業

とは言え、なぜIoTやAIなのか。

家業を継いで、男性から女性に花を贈るフラワーバレンタインプロジェクトの立ち上げや、2012年業界最大の国際園芸博覧会フロリアードの日本国政府スタッフとしての参画を通じ、花とみどりの世界、ひいては農業の世界を知るようになりました。

本質的な意味での大きなイノベーションが戦後から起こっておらず、食にまつわる問題は年々増す一方。この問題の根源は、一般の方々が、”食と農”に関心がなくなり、リテラシー自体が低下していることが原因なのでは?と考えるようになりました。

では、どうしたら”食と農”に興味・関心を持ってもらえるのか?昨今のIoTやAIのパワーを活用したらできると思い、祖父が発明したプランターの再発明を通じ、本質的な意味でのテクノロジーとの融合に取り組み始めました。

プランターには偶然とは思えない一致もあるという。

60年前に祖父の手によって開発された元祖“プランター”は1964年東京オリンピックの年に爆発的に普及しました。その当時の熱い開発マインドと共に今の時代にあった形で再定義し、2020年東京オリンピックの機に私も次世代のSmart Planterが普及することを願っています。

3代目のプランターにかける思いがあった。

すべての国民をPersonal Farmerにする

将来を聞いた。

すべての国民をPersonal Farmerにしたいと思っています。

そのために、昔の社会のように野菜を自身で育てて、持ち寄り、他者と共有するような文化を作っていきたいですね。オープンで無料なコミュニュティを作って、野菜を育てるコミュニュティが見えるアプリを通じて「会社の仲間で作った野菜を作って仲の良い飲食店で食べよう」というような動きです。

ソーシャルアパートメントやマルシェなどで展開したり、マンションなどとも連動して展開する予定です。

さらりと語るが、実現した時の社会的インパクトは大きく、それを評価したMistletoeの孫泰蔵氏も経営陣に加わる。

泰蔵さんは21世紀の社会課題を解決し、世の中に大きなインパクトを与えるようなイノベーションを起こす活動を国内外でしていますが、2015年にPLANTIOを共同創業。以来、コンセプトを練ったり、事業モデルを考えたりなど、食と農に関する社会課題の解決に一緒になって取り組んでいます。

孫 泰蔵「PLANTIO」共同創業者 / 取締役

世界を変える構想のスタートアップの今後、引き続き追っていきたい。

「PLANTIO」について知る

編集後記

取材担当進藤

門垣さんのご紹介をいただいて、Mistletoeさんのオフィスでインタビューさせていただきました。ディップが扱うLIMEXという素材をプランターに使用していることからもシンパシーのわく製品です。

スタートアップタイムズでも起業家のPR支援として取材を行っていますのでお気軽にお問い合わせください。

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