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インタビュー 2017.12.26

もう一度日本からテクノロジーで世界を驚かせたい「MESON」。ARおじさんの挑戦。

小林 佑樹

MESON Chief Operations Officer。研究室はネットワーク系の研究室に所属し、新世代ネットワーク内で通信する2終端ユーザの匿名通信の実現の研究。教育系スタートアップにて業務支援システムなど社内システムの構築開発を行う。大学院に進学、ソフトウェア工学に自然言語処理アプローチを適用し、コーディングスタイルの評価を自動で行う手法を研究。大学院卒業後MESONに参画。

「ARおじさん」、ARフォーカスで自社サービス設計中

米MarketsandMarkets社の予測によるとARの世界市場は今後急速な成長が期待され、その市場規模は2016年の推計23億9000万ドル(約2,600億円)から、今後2023年には613億ドル(約6.8兆円)市場にまで拡大すると予測されている。

その中で新たなスタートアップが誕生している。それが「MESON」だ。

MESONという会社に属して「ARおじさん」と名乗ってARフォーカスで自社サービスを開発しています。今はプロトタイプを作ってインタビューをたくさんやっている状況です。例えば「車窓から見える風景だけでナビゲーションできるか」といったカーナビのアイデアなどを試しました。

ARKitが発表されて、ARの開発はオープンに進められるようになりましたが、まだ用途が見えていないのでR&D中ですね。自社で作ってはYoutubeに掲載して反応を見ています。

MESONは2017年の9月に会社を設立したばかりのスタートアップ。

MESONはARを使ったプロダクトの企画、開発スタートアップ

たとえばどんなプロトタイプを作っているのか。

「携帯をかざすのがめんどくさい」を逆に生かせないかと考えて「起きる時間に時計を追っかけるインタラクションの目覚まし」これははバズりましたね。反対に使えそうな「名刺が出されたところにFacebookの投稿を見せたりする名刺拡張」便利だと思うけどてんでダメだった(笑)

なんのこっちゃだと思うので、ぜひ実際のプロトタイプをご覧いただきたい。

まずは目覚ましAR。

そして名刺拡張。

いずれもありそうなプロトタイプだが、ゴーグルではなくこのようなスマホの利用シーンに着目しているのはなぜか。

ARというとゴーグルのイメージがありますが、現在はスマホからの利用が主流の通過点にいると思っています。メガネに行くのは時間の問題だと思うけど、電池、通信、なにより文化の問題ですぐは難しいはず。

なのでスマホをベースにやっています。過渡期的にはHTML上にARが出てくるようなものが現実的かもしれないとも思っていますね。

ただ、今のARプロダクトは独りで使うようなものばかり。スタンドアロン型がほとんど。複数人で使うARみたいなクラウドの世界が出てくるだろうと考えています。

例えばポケモンGOで複数人であそんでピカチューの表裏をみんなでみるようなインタラクションが出てくるはずです。

一足飛びにゴーグルに行かず、利用シーンと技術の両側面からアプローチを掛けるためのR&Dのようだ。

いままでハードだったものをソフトにできると思った

なぜMESONは生まれたか。小林さんと私(進藤)は旧知だがファッションテックをやっていた記憶がある。

アパレルでお客さんと店員がコミュニュケーションするサービスをやっていました。ある会社の新規事業をだったのですが、1年くらいでクローズした。そこからは1度学校に戻って、研究をしていました。ふつうのWebエンジニアで「ブロックチェーンよさそう」とか思っていましたし、新規事業やらせてもらった会社からも内定をもらっていました。

そんな状況からどうしてAR、起業に至るのだろう。

インターンで一緒だった梶谷(現MESON代表)に声を掛けられたからですね。そのあとも声を何度もかけてくれて「コバと組みたい」と言ってくれた。

梶谷は「いちばんやさしいグロースハックの教本」という書籍も出していて、周りには優秀なエンジニアもたくさんいるのに自分に声を掛けてくれた意味が分からなかったです(笑)

エンジニアとエンジニアじゃないひとの橋渡しをできる人材というのが魅力だったみたい。

小林さんに声を掛けた梶谷さんは「いちばんやさしいグロースハックの教本」でAmazon.jpのマーケティング・セールス一般カテゴリ1位を取った人物。

MESON代表:梶谷健人さん

現在も著書の評価は高い。

ARというビジネステーマ的にはどうだったのだろう。

何度か声を掛けてもらってるうちに、WWDCでARkitの紹介を見て「これはすごそう」と思って興味を持ち始めました。いままでハードの世界だったものをソフトの世界に持って来れると考えました。デバイスを飛び越えてソフトウェア化できるなんてすごいと。

そこから副業形態で走ってみてうまく行きそうだったので創業した流れですね。内定先企業さんからはチャンスも安定の保証もいただいていた状態だったですが、起業しました。

代表からの誘いと思いがそろったタイミングだった。

「MESON」の名の通り、もう一度日本からテクノロジーで世界を驚かせたい

将来を聞いた。2つ将来像があるそうだ。

まだ始めたばかりで大きなことを言うのもなんですが、会社の名前の由来はメザン(MESON)、湯川秀樹の中間子理論から来ているんです。メザンは日本人が初めて世界を驚かせた技術的発見でした。名前に込めた通り、もう一度テクノロジーで世界を驚かせたい。

もうひとつは個人的な野望。

個人はAR界隈で「ARおじさん」としてブランディングをしている。できるだけ自分が活動した時に影響が大きいように頑張ってみようと思っています。

ARおじさんのツイートはARのネタが満載。


「MESON」と「ARおじさん」。両方とも楽しみだ。

「MESON」について知る

編集後記

取材担当進藤

元内定先のメンバーだったころに知り合った小林さん。ARで起業したと聞いてインタビューに行ってきました。しかし年の割に大人だなと思ってたけど「ARおじさん」でブランディングするなんて、やるなぁ。驚異の26歳。

スタートアップタイムズでも起業家のPR支援として取材を行っていますのでお気軽にお問い合わせください。

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