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インタビュー 2019.10.23

ミーティングを成果が生まれる時間に変えるSavetime(セーブタイム)

代表取締役
植川 悠

大手シンクタンクにて流通・小売業、製造業等に対するコンサルティング、経済産業省、内閣府、農林水産省等の調査研究に従事。2012年に同シンクタンクを退社後、スローガンに入社。その後独立しマキナ株式会社(MACHINA Inc.)を設立。

ミーティングを成果が生まれる時間に変えるSavetime(セーブタイム)

――「Savetime(セーブタイム)」について教えてください。

30分のミーティングがちゃんと成立する、ミーティングを短くするサービスです。働き方改革のトレンドでミーティングは短くなっていますが、形だけ30分で結果が伴わないものも増えているようです。そんな課題に対し、準備をする、参加者を減らす、など会議前の準備をしっかりするように働きかけます。とくに準備を可視化し、コストを意識してもらえる仕組みで課題を解決しようとしています。

――どうやったら使えるのでしょう。

Web上からミーティングの時の議事録ツール替わりに使い始められるようになっていて、使い始めると時間を意識させる作りになっています。最初からミーティングの意義やコストを意識させるとめんどくさいと思われてしまうのでそういう作りです。

――どんな風に解決しているのですか?

テキストエディタ的に使えるのは当たり前として、例えば、議題の事前準備で、ミーティングの質を上げることができます。議題の時間、担当を事前に設定することで、ミーティングの目的を明確にできます。議題をテンプレートにすることで準備も効率化が可能なのもうれしいところです。

――コストを意識するとはどんなイメージでしょう?

ミーティングの議事録を取ろうとすると、全員が時間を意識し、共通のゴールを目指す仕組みが動きます。
経過時間を見える化し、参加者全員が認識することで、常に時間を意識し、会議・ミーティングの延長を防止するんです。


時間はGoogleカレンダーに予定を作成するだけで入力されます。さらにセーブタイムにドキュメント(ノート)が作成され、自動的に参加者に共有されるので、メールやチャットなどに情報が分散しません。

――どんなクライアントさんが使っていますか?

5月からクローズドベータ、10月にオープンベータ、と徐々に広げてきましたが、現在300アカウントが作られて100人以下くらいのスタートアップがメインでしょうか。

最終的に向き合いたいのは大企業で、そこが最も無駄が減らせると考えていますが、まずはGoogleツールの企業版であるGsuite連携がメインなので先進的企業が多い印象ですね。

――強みについて教えてください。

新しいツールを提供しようとしているというのに逆説的なのですが、Savetimeの強み(特徴)は、今すでに多くの人が使っているカレンダーや、ビジネスチャット、テキストエディタなどのユーザ体験をできる限り変えないということです。

なぜならば、ミーティングや会議は、経費精算や帳票入力のように「一つの正解がある作業」ではなく、人によって癖や好み、意思や価値観が反映される「多様な行動」だからです。一つの型に嵌めるのではなく、一人ひとりが日々行っているミーティングを負担感なく自然に改善していける、そんなプロダクトを目指しています。

もうひとつは働き方改革で減っている中でも、時間の希少性にフォーカスしてプロダクトを作っています。人間しかできない活動の中で、いい状態にしたいものがミーティングだなと思っていて「時間を意識できる、決まったことが早く実行できる」ように作っています。

ミーティングがよくなってきたなと感じたことがない。…「Savetime(セーブタイム)」開発の経緯とは?

――起業した経緯について教えてください。

1社目が大手コンサル業で、2社目はスローガン社でした。2つの会社で多くの時間をミーティングに割いてきたけど「ミーティングってよくなったね」という感じを十数年で感じたことがなかったんです。

そこで、いろんな会社さんにインタビューをさせてもらったら「ミーティングがいけてない」という課題が存在しているのを確認でき、サービスの着想に至りました。

――それから「Savetime(セーブタイム)」を立ち上げるきっかけについて教えてください。

例えば、コンサルティングなどのノウハウを提供するモデルもありうると思います。ただ高価ですし、人に依存するモデルなので「経営会議」といったコストの高い会議を対象にしたピンポイントなサービスになりそうだなと感じました。

ミーティングって全社、全社員がやっているものなのでSaaSのほうが一般社員にあまねく広められる。そうすれば大勢の行動が変わり、インパクトが出てくると思ってこのサービスの形、アプローチにしました。

この数十年で、ビジネスコミュニケーションは、電話からメール、メールからビジネスチャットへと手段(ツール)が変わっていく中で、働く人の行動パターンや考え方、文化を変えてきたいと思います。

同様に、savetimeというツールを通じてミーティングをするビジネスパーソンの行動パターンや習慣、文化を変えていきたいと思います。

企業内ミーティングを超えて…Savetimeの未来

――Savetimeの展望について教えてください。

現在は社内会議の「会議前」と「会議中」と「会議後」をやっています。今は社内のミーティングにフォーカスしてサービスを磨いて展開していますが、社外ミーティングのほうにも広げていきたいです。多くの企業では、ミーティングのうち半分から1/3は外部とのミーティングが占めているからです。

――そこから先はありますか?

副業などが増え、個人として活躍する社員も増えています。今は企業の下に人がぶら下がる時代ですが、人の下に企業がぶら下がるような時代になってきています。これからその動きは加速するでしょう。

現状は企業間でクラウドを製品を共有するのには、セキュリティの観点から難しさがあり、特に大企業さんではハードルが高いと思います。でも、今後は企業を超えてクラウドで共同作業することが当たり前になり、働き手自身も複数の企業に所属するのが当たり前の世の中になっていくと思います。Savetimeは、そうした時代の変化の中で、個人が組織の壁を超えて活躍ためのプラットフォームになっていければと思います。

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