橘 貴督
工事業において、粗利管理をするのは非常に手間がかかる。現場責任者がエクセルで苦労しながら作成するか、作成できないのが現状である。そのような課題を解決する、中小企業の工事業向けの粗利管理クラウドソフト「uconnect」を提供する株式会社unlimitedを紹介する。
サービスを一言で言うと、「中小企業の工事業向けの粗利管理クラウドソフト」です。
システムを使用していない会社では、エクセルを使って現場責任者が苦労しながら作成しするか、作成したくてもできないことが殆どだと思います。このクラウドソフトを使用すると、売上と原価を登録すれば工事台帳を自動作成でき、各工事の粗利が見れます。
他の建設向けのソフトには沢山の機能が搭載されており、一見充実しているように思えますが機能が多すぎてわかりづらいと言った声もあります。それに比べ、uconnectは必要事項を記入するだけで工事台帳ができ、工事台帳だけで売り上げや原価、請求・支払いの管理ができるので非常にシンプルなところが特徴です。
ユーザーは、中小企業の工事業です。一人親方の工事業や経理の方がいる工事業を想定しています。現在、40社の20〜30名くらいの工事業の企業に利用して頂いています。
現在、会計と一緒になっているソフトが工事業では1番使われています。競合としてベンチマークしているのは、勘定奉行さんやインパクトさんです。私たちの強みとして、シンプルな設計で簡単に利用できる点と値段も他社に比べてかなり安いので中小企業でも使いやすい点が強みです。
起業の経緯について聞いた。
高校卒業後、そのまま新日本製鐵に就職しました。当初は、現場の工場で3交代に入り、夜勤が辛かったことを今でも時々思い出します。それから2年後に、工場が合理化によりコンピュータ化したことをきっかけに、システムに興味を持ちシステム課に所属することとなりました。ここから、勉強嫌いの自分がシステムについての勉強を今までやったこともないくらい頑張り、その甲斐あって大企業のシステムに携わることができました。そして「自分のことがやりたい」と思い独立、2010年10月に個人事業として立上げをし、2011年1月にタチバナアライブシステム株式会社として登記しました。タチバナアライブシステム株式会社ではシステム系業務の派遣業務を行っていました。お客さんの中で工事業の方がおり、その方向けに現在のuconnectを作成し、アレンジを加えて全国展開をしました。そして2018年2月に会社を分割し株式会社unlimitedを立ち上げました。
将来の展望を聞いた。
今後1年間では、販売代理店のようなオフラインでの場を提供して頂ける方を探して、オフラインの場でuconnectを認知してもらい、更にユーザー数を伸ばしたいと思います。1年間で100社の工事業にuconnectを利用していただくこと目指していきたいと思います。
今後5年間ではuconnectの導入社数1000社を目指します。そのために営業力の強化やホームページに掲載しているアドバイサーアカウントである税理士さんの数を増やして弊社の信用を更に上げていきたいと思います。
uconnectはこれから更に工事業には無くてはならない存在になりそうだ。
取材担当阿部
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