天野央登
Techro株式会社代表取締役 CEO 。慶應義塾大学経済学部在学中 。2016年10月に”合同会社イニシャル”を学生起業。起業家輩出プロジェクトKBBNext 最優秀賞受賞。 (2017)その後2017年4月にWEBメディア”交換留学.com”を設立、2018年7月に同事業を売却。2018年11月には外国人留学生・日本人海外経験者向けの就活メディア「Globy」をローンチ。また、留学時の知見と語学能力を活かし海外にも事業展開。2019年1月にはフィリピン留学メディア「フィリピン大学留学ナビ」をローンチ。
近年、日本における海外志向は強まり留学が盛んになりつつある。だが、なかなかさまざまな理由で留学へ一歩踏み出せない人も多い。そこで、テクロ株式会社では「フィリピン大学留学ナビ」というフィリピンの大学留学を専門にしたメディアを展開している。
専門学校卒の人やフリーターの人の留学に対するニーズが高まっています。彼らは、日本の大学に通うよりも海外の大学に通う方がキャリアアップにつながると考えています。ですがいざ留学しようと思っても、例えばオーストラリアに留学すると年間の学費で460万近くかかってしまい高額すぎて留学することは困難な人が多いです。ですが、フィリピンの大学の学費は30万程度です。日本の私立大学に通うよりも安く通えて、さらにフィリピンの大学は入学に英語力は必須条件とされてはいないので、英語力の無い状態でも留学できることもフィリピンの大学へ留学する利点の一つです。
フィリピンの大学は世界最安の学費で、年間たったの5万円で通えるというメリットがある。
留学後のメリットとしては、英語を使う職に就いてキャリアアップをすることもできる。
ユーザーは、非大卒や社会人をターゲットとしています。彼らがフィリピンの大学に通い英語も勉強して、卒業後日本に帰ってきたとき、前職に比べてのキャリアアップと年収の3割から4割の増加が可能になれば良いと考えています。
起業の経緯について聞いた。
大学入学後は、バイトと大学の繰り返しでした。その後大学二年生の最初にインターンに誘われて、ウェイビーという会社で1年くらい副社長のもとでインターンしていました。そのインターンでは交流会に参加する機会があり、沢山の起業家に会っていくなかで「自分もできるんじゃないか」と良い錯覚を受け起業しようと決意し、合同会社イニシャルを設立しました。
起業後は、まず僕がアルバイトしていた派遣会社の人から案件を頂いて、友達を派遣先に送るということをしていました。ですが、次第にお金儲けよりも自分しかできない社会解決をしたいと思うようになって、「自分が今したいことは何なのか」と考えていた際に、留学することが決まりました。その時に周りの学生が留学に行かないことに疑問を感じて、留学に関する情報をもっと提供することで留学に行きたいと思えるようなメディアを構築したいと考えて、海外の大学に留学した人にインタビューするWEBメディア「交換留学.com」を作りました。
将来の展望を聞いた。
まだ、大学生活がまだ残されているので、来月から半年間インドの大学に留学する予定です。なぜインドに留学に行くかというと、伸びている市場を狙いに行きたいと考えているからです。僕は、加藤順彦ポールさんというシンガポールでエンジェル投資家の方を人生のロールモデルにしていて、その方の考え方が投影されている著作に「若者よ、アジアのウミガメとなれ」という本があります。日本の若者が海外で力をつけて日本に帰ってきた後、日本社会を動かすようになってほしいというのが加藤さんの考えで、自分も海外を見て日本と海外をつなぐ事業をしたり、外側から日本を揺さぶれるような力を持ったりしたいというビジョンがあるので、私も一度インドに行ってウミガメになって日本に帰ってきたいと考えています。
取材担当阿部
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