村田 亮
株式会社Billage 代表取締役。東北大学経済学部卒。予備校、コンサルを経験後、フルコミッション型の不動産会社に入社。年間取扱高5億円を維持しつつ、約4年間営業に従事。レバレジーズ株式会社に入社後、メディカル事業部の立ち上げに参画。その後人事部へ異動し、年間100名超の中途採用に携わる。12年卒生から新卒採用の面接官のほか、人事制度運用、研修制度構築など人事全般業務を担当し、会社の成長に貢献する。エムスリーキャリアでは全社採用業務を担当。
複業元年と呼ばれた2018年。現在政府の後押しもあり、複業が広く認められ、復業のマーケットでの認知は急速に拡大しつつある。今回は、複業マッチングサービス「ワースタ」を提供する株式会社Billageを紹介する。
サービスを一言で言うと、「複業マッチングサービス」です。
複業したい方とノウハウや工数が足りず困っている企業さんを繋ぐマッチングプラットフォームを運営しております。
特徴は、当社のみのクローズド求人を多く扱っているところです。転職求人の場合は、どのエージェントに依頼をしても似たりよったりの求人を紹介されることがあります。これは企業が複数のエージェントに求人を依頼をするために起こります。しかし、複業に関しては、そもそも求人自体が非常に少なく、需要と供給のアンマッチが多く見られます。とくに企業側に下記4つの問題点があるために複業を依頼しずらいという現状があります。
1つ目は、そもそも何を依頼すればいいのかわからないという問題です。2つ目は、ハンコの問題です。今までであれば、中途採用する際は人事部、業務委託人材を利用する場合は事業部がそれぞれ契約書のハンコを押すという流れでした。しかし、複業は人事でも事業部にも当てはまらない人材なのでお手上げという現状があります。3つ目は、複業はリモートでの作業が多いので、従来型の企業には抵抗感があるという点です。4つ目は、一番の問題点なのですが、正社員定額働かせ放題!問題です。正社員は定額で報酬が支払われかつ、いくら働かせても問題ないというスタンスがあり、その一方で複業は時間で報酬が支払われるため、割高に見えるために複業がなかなか受け入れられないという問題点があります。
そのような4つの問題点を回避したために、当社のみで扱える単価の高い複業求人が多数あり、そういった複業のマッチングをするサービスは私たち以外にありません。
登録ユーザーは、複業で仕事を探している会社員やフリーランスの方です。ユーザーは年齢や職種など一切関係なしに登録することができますが、スキルとしては即戦力でご活躍いただける方を中心に案件をご紹介しております。上場企業やベンチャー企業でのご経験が3年程度あれば、その経験が他社様でも生かしていただけると思います。
競合という競合は今のところなく、案件の単価が高く、質の高い複業人材をマッチングするサービスは私たち以外はありません。一部エンジニア等の職種を限定して専門にやっている企業さんはありますが、我々のように幅広い職種でサービスを提供しているところはありません。
創立の経緯について聞いた。
学生時代からもともと起業するつもりで、いくつかチャレンジをしましたがうまくいかず、就職活動をし企業に就職。予備校、コンサル、不動産仲介、人材系ベンチャーなど様々な業界を経験しました。そして、直近の企業では採用を中心に行っていたのですが、採用マーケットは需要が強く供給が追いついていない状況でした。その一方で、業務委託や複業については働きたいという供給サイドが強く、転職マーケットと受給が逆転していました。これは、うまくマッチングすることで必ず伸びると確信をし、起業しました。ちょうどそのタイミングで、政府や厚生労働省も複業を後押しをしており、マーケット需要も高まっていたので、間違いなくこれはいけるとさらに確信しました。サービスの狙いとしては、転職と違い、複業を探している人は10社近く登録する傾向があるので、まず登録者をたくさん獲得することに注力しました。ある業界が発展するとWEB上では、1位2位のサイト以外生き残れません。未発達の複業のマーケットで先駆者になり、1位をとることでもっとも優れたサービスを提供しようと思い、現在のサービスをローンチしました。
将来の展望を聞いた。
今後1年間では、複業のマーケット求人を増やしたいと思います。雇用にとらわれない、誰もがもっと自由に働けるような世の中にない仕事を作っていきたいと思います。
5年先までは正直わかりません。どのような業界もサービスも5年も経つと大きく変化するため予測はすることは難しいです。とはいえ、今と変わらず時代の流れに沿って何が求められているのかを常に考え、最高の顧客体験ができるサービスを提供していきたいと思います!
今後複業市場は拡大していく。「ワースタ」は複業市場の中核として更に進化していくだろう。
取材担当阿部
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