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インタビュー 2017.01.12

インバウンドテック「Guidable」が目指す、誰もがどこでも安心して暮らせる世界

訪日外国人が2000万人を突破し注目されるインバウンドテック。

今日は、成長市場の中でユニークなインサイトを発見しスタートアップをしている方のインタビューです。日本で暮らす外国人のためのHow toサイト「Guidable Q&A」を運営するGuidableの田邉さんに話を聞いてきました。

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Guidable Q&Aは2016年4月4日にβ版をリリース。日本国内では、日本語が分からないと情報収集しにくいですが、日本で暮らす中で生じる疑問をどんなことでも英語で質問可能なのが特徴。

きっかけは「TOEIC 900点取得で、100万円の奨励金」

おしん記者

元々はソフトバンクにお勤めだったんですね。

田邉さん

そうですね、ソフトバンク株式会社に入社して広報室に所属してました。ソフトバンクモバイルの商品広報、携帯電話機やモバイルサービスを担当していました。

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お話をお伺いしたのは代表取締役 田邉 政喜さん、取締役 穂苅 大輔さん。お二人ともソフトバンク卒業生のスタートアップ。同じくソフトバンク卒業生のスマートシェアリング嶋田氏の紹介から取材に繋がった。

※記事構成の都合上穂刈さんの登場がありませんが許してください…

おしん記者

あんまりインバウンド臭しないですね?

田邉さん

スプリント買収以来、英語を勉強すると得で。「TOEIC 900点取得で、100万円の奨励金」なんて話題になりましたが、その波に乗ろうと思って(笑)
【編集部注】ソフトバンクは2013年にTOEIC点数に応じ社員に報奨金を出し、話題となった。

おしん記者

なるほど、割りと現金なきっかけだな(笑)

田邉さん

そうなんです。勉強をするためにも外国人とシェアハウスで住むことにしました。

おしん記者

そこで創業、って感じでしょうか?

田邉さん

それが、ちょっと空きます。そこから3年間外国人と暮らして、仕事上でも300回以上外国人の採用面接をしました。

おしん記者

1日中外国人と接していたわけだ。

田邉さん

そうすると昼夜外国⼈と暮らすことによって新しい問題点が見えてきました。

同居する外国人を手助けした時に得たユニークなインサイト

おしん記者

どんな発見が?

田邉さん

日本に暮らす外国人が日常抱える悩みは「些細なことだけど、質問できないこと」でできているということです。

おしん記者

例えばどんな悩みでしょう?

田邉さん

「電球ってどこで売ってんの?」「定期ってどうやって買うの?」「小銭をお札にするには?」「スクーターの免許が欲しいんだけど」というような日々暮らしているときに浮かぶ、わからないことですね。

おしん記者

地味ですね?

田邉さん

そうなんですが「気軽に質問できる⼈が周りにいない」「検索しても外国語では断⽚的な情報しかない」という特徴があります。私達の社会には「外国⼈が利⽤することを想定していないこと」がたくさんあるんですよね。

おしん記者

どうやって発見を?

田邉さん

例えば、シェアハウスのLINEグループで出てきた話ですけど、外国のコインって価値がわからないじゃないですか。

おしん記者

お札だとわかりやすいですけど。

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田邉さん達がやっていたシェアハウスのLINEグループ。例に出てくるコインの質問が交わされている。

田邉さん

そう。だから外国人はお札で買い物してわからないから、お釣りのコインを家に貯めて、またお札で支払うんです。そうすると家にコインがじゃらじゃら貯まる(笑)

おしん記者

旅行とか行くとぼくらもそうですもんね。

田邉さん

そうすると「コインって近所でお札に替えられるの?」って疑問がでてくるんです。でもそれって外国語では聞きづらいし、わからない。

おしん記者

なるほど、ユニークな問題発見ですね。

田邉さん

それを解決できるQAサービスをやろうと、創業しました。

日本人+在日外国人/訪日外国人をつなぐ

おしん記者

日本のことを答えるQAサービスだと日本人の英語能力問題がでてきそうですね?

田邉さん

ですね。なので、日本人+在日外国人/訪日外国人間で情報交換できるプラットフォームを目指しています。

おしん記者

おお。また賢い…

田邉さん

「どこからでも、どんな時でもすぐに回答が得られる」「⽇本を含めた多国籍から複数回答」「⾃分の⾔語で閲覧できる」を強みにβサービスを開始しました。

おしん記者

OKwaveさん外国版みたいな感じだ。

田邉さん

そうですね。大事にしているのは「速答性」「信頼性」ですので、NewsPicsとかも近いかもしんないですね。

おしん記者

Pickerのイメージ?

田邉さん

コメントとかPickで誰のを信頼するみたいのあるじゃないですか。ホリエモンだとこの筋は信頼できそうとか。

おしん記者

ああ、日本滞在のQuoraみたいな感じだ。面白いっすね。

外国⼈が困ったら真っ先に開くサービスを目指して、泥臭く

おしん記者

事業展開は順調ですか?

田邉さん

ボチボチです(笑)マジメな話、GuidableのFacebookページも順調に成長してますし、集客、マネタイズ面で大手各社さんとの連携も決まり始めています。

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Facebookページのいいね!は約12000。各投稿に100以上のいいね!が付き、リーチとエンゲージメントが高いことも特徴。

おしん記者

βリリースから半年弱で。

田邉さん

ありがたいことに。何にしろスタートアップなんで「泥臭く」やってる結果が出始めてることも大きいですね。オンラインだけでなくテレアポとかポスティングとかオフラインもやってます。意外と。

おしん記者

いいですねー。「スケールしないことをしよう」だな。今後注力することはなんですか?

田邉さん

在留外国人は200万人を超えてるので「在留外国⼈向けサービスで圧倒的No.1」が直近の目標です。

おしん記者

そこから訪日外国人2000万人に広げる。

田邉さん

そう、なので国内事業者さんとのアライアンスや、サービス開発インターン探しも進めています。

おしん記者

この記事がきっかけになると良いな…また取材させてくださいね!
アライアンスやインターン募集はこちらから

 

編集後記

「シェアハウスで外国⼈をサポートした時のような安⼼感を提供したい。」と語る田邉さん。小銭のエピソードに代表されるようなユニークなインサイト、実現する手堅い戦略、泥臭い実現施策が特徴の創業ストーリーでした。

スタートアップタイムズでも田邉さんのようなスタートアップの支援として取材を行っていますのでお気軽にお問い合わせください。

取材はこちらから

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