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インタビュー 2017.11.01

カラダに必要な全栄養をこの一杯のなかに!開発者の実体験から生まれた完全食COMP

こんにちは。Startup Times編集部の大久保です。

突然ですが、大久保は美味しいものに貪欲です。わざわざ数ヶ月前からお店を予約したり、遠くまで行ったり、並んだりも平気です。食の場のコミュニケーションも心地よいですよね。まさに幸せがそこにあります。

けど、食で幸せを追求していないウィークデーなんかは、モーニングもランチも食べない…という生活。栄養のためだけに、こだわりなく何かを食べることに興味がないんですね。それに、お腹いっぱいになって眠くなると仕事にならないですし。(注:ちなみに、Startup Timesを運営するディップはめっちゃホワイト企業です!ほんとです!)

そんなぼくが出会ったのは「完全食COMP」。なんとこれを飲むだけで、一日に必要な栄養素(ビタミンやミネラルや食物繊維とか)がバランスよく取ることができるんです。自分に一日に必要なカロリー量分の粉を摂取すればいいんです。なんとも手軽で、健康的。もうハマってしまいました。

そして、気がついちゃったんです。完全食COMPは「時間」も「健康」も手に入れて、成功したいという欲張りな起業家にぴったりだなと。ご注目されている方も多いのではないでしょうか。

今回は開発者で株式会社コンプCEOの鈴木さんにインタビュー。開発の経緯や今後目指す未来を伺いました。

株式会社コンプ代表取締役 鈴木優太さん。2012年3月、東京大学大学院修了 博士(薬学)。2012年4月、株式会社ケミクレア(-2015年7月) 。2015年10月、株式会社コンプ共同創業

1テラカロリーの提供を目指して

おおくぼ

完全食COMPって、どんな食品なんですか?

鈴木さん

好きなことに集中する「時間」を提供する食品です。カロリーを見ていれば、一日に必要な栄養素をバランスよく摂取することができます。今は合計1テラカロリー分の提供を目指して頑張っています!1テラカロリーがどれくらいかというと、牛丼200万杯くらいですね。

おおくぼ

提供カロリーで目標を持つの素敵ですね!(笑)SNSを見ていると、週ごとに何キロカロリー摂取したかを投稿されているCOMPユーザーさんもいらっしゃって面白いです。

COMPで取ることができる栄養価。一日に必要な栄養をバランスよく摂取できる。

おおくぼ

まさに完全な食事!どんな人が使っているんですか。

鈴木さん

やりたいことにフォーカスし続けたい人ですね。研究者やゲーマー、エンジニア、それから若手医師の間でも広がっていると聞きます。もちろん忙しい起業家にもぴったりですよ!

公式サイトには愛用者の声が多数掲載されている

おおくぼ

「完全食COMP」ってすごいネーミングですよね。

鈴木さん

「完全」なんて言ってるので、いつか怒られるんじゃないかと思ってるんですが、今のところまだ大丈夫です(笑)
最初は「XiNADA(クシナダ)」という名前だったのですが、会社を立ち上げる際に時間をかけて検討しました。シンプルで、商品ぽさがあって、可読性もある。「〜COMP」「COMP〜」のように、前にも後にもつけて、今後どうにでも展開できる名前です。

手痛い失敗体験から「栄養をハックする」と決意

おおくぼ

どうして作ろうと思ったんですか

鈴木さん

 28歳まで親のスネをかじって研究をしていました。薬学系の研究です。没頭していました。それから、僕ゲームやプログラミングも大好きだったんですね。こちらも時間をかけたい。いやぁ、時間がないんですね。両方ともどっぷり時間を割きたい時は、「食べる」時間すらもったいないんです。だから、よくポテトチップスを袋上から適切なサイズに砕いて飲み込んだりしてました。共感してくれる人もいるんじゃないかなぁ…。

おおくぼ

僕はポテチを飲み込んだことないです笑

鈴木さん

あれ、経験ないですか?(笑)けど、食べないとお腹が空いたり、体調が悪くなってしまう。それはいけないと思い、次に選んだのがカロリーバーでした。ところが、山積みにして食べていたら数週間後に倒れてしまいました。栄養失調。結構引きずって結果的に医療費が計5,6万円くらいかかりました。

おおくぼ

まあ、そうなりますよね…。

鈴木さん

だから、手軽で健康的に食事する方法はないかと調べたんですね。そしたらアメリカに「ソイレント」というのがあるって知ったんです。ただ、日本では入手するのが簡単じゃなかったし、摂取できる栄養素が欧米人向きの設定なんです。ということで、日本で作れて、なおかつ日本人用の栄養配合の完全食を自分で作ることにしたんです。部屋にはいろんな粉だの油だのがいっぱい(笑)

XiNADA作成中のご自宅。

鈴木さん

ソイレントってエンジニアが開発したらしいんですね。だったら薬学やってる俺なら、もっと良いものつくれるだろうと。その経過は「完全食を自作するwiki」としてネットで公開していました。 

出会って3日。すぐに起業。

おおくぼ

そこから起業に至った経緯は?

鈴木さん

wikiをやっていたころは、大学院を出て、福島県で医薬化学系の研究職をしていました。開発を続けていると「売ってください」という声をいただくようになったんですね。それで、YAHOO!ショッピングで売り出しました。せっかくならとパッケージのデザインとかも自分で頑張りました。

XiNADA。粉末の色もCOMPの白と異なり、ほうじ茶のような色味。

おおくぼ

おおおー!やっぱりかなり凝るんですね!

鈴木さん

すると今度はユーザーの方から「事業にしない?」と連絡をもらったんですね。それで、その週の土曜日にお会いして、日曜に辞表を書いて、月曜に会社を辞めました。社宅だったので、すぐに引き払って東京へ。2015年7月のことです。

おおくぼ

えええ!即決ですね。

鈴木さん

別にその時の仕事が嫌だったわけではないんですよ。周りからもびっくりされました。けど、完全食は僕が「やれること」で、「やりたいこと」で、人に「求められる」もの。まったく悩みませんでした。

生物的義務からの解放を届ける

おおくぼ

今後はどんな展開をお考えですか

鈴木さん

ぼくの根底にあるのは、好きなこと以外はやりたくないってことなんです。いまは、好きなことに夢中する時間を、COMPというツール(手軽でありながらも健康的な栄養生活を提供する食の一形態)を使って提供できるようになりましたが、今後はもっと広い意味において人々を生物的な義務から解放できればと思っています。

おおくぼ

具体的にはどういうイメージですか?

鈴木さん

たとえば、衛生や運動や睡眠って「ちゃんとしないと」という強迫観念がありませんか?風呂や歯磨きなんて本当に面倒ですし、寝る時間も長くてもったいない。運動もしないと不健康になる。我々は動物ですから、個体を維持するために「やらないといけないこと」があります。しかしそれが多すぎるから、僕たちは苦しいのです。僕たちがやりたいのは、イノベーションの力でそのような生物的義務から人々を解放することです。まだまだこれからの話ですけどね。
完全食COMP

(編集・構成:大久保慧悟/Startup Times編集部)

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