Webの質問ツールにすごい勢いで質問が流れていく。セミナーの内容の詳細は非公開となっているが、どんなイベントか雰囲気をお伝えしたい。
10月30日(月)に開催された イベント「AI/Techスタートアップのための資金調達しナイト<投資担当も同席>」。AI/TECH スタートアップに特化した、財務·資本政策、調達を公認会計⼠がレクチャーするというイベントだ。前回開催が好評で第2回目の開催となった。
集まった聴衆は、30名。スタートアップから、VC、大企業の新規事業担当まで幅広い。特徴としていえるのは時間通りに参加者の方がやってくること。当たり前のようだけど、スタートアップむけイベントでは珍しいこと。それだけAI/Tech系のスタートアップにとって資金調達は重要な課題だということだろう。2時間にわたるイベントとなったが、目次から興味があるコーナーをご覧いただければと思う。
司会はAI.Acceralatorアシスタントでもあるタレント田原 彩香さん。
そしてメイントーカーとなる公認会計士姥貝さん。
平日夜間の開催となったが、30名ほどの参加者が集結した。メンチメーターという質問用Twitterのようなサービスを使っていくのだが、到着する参加者が次々に質問をしていく。
スケジュールは以下の通り。AI.Acceralatorアドバイザーであるカウンティア株式会社の姥貝 賢次さんによるセミナー「AI / Techスタートアップのための資金調達ナイト」が行われ、そののちスタートアップとVCサイドで「資金調達・一問一答」を行う構成となった。
19:30~(05分) あいさつ / 諸注意 田原 彩香(タレント)
19:35~(20分) セミナー「AI / Techスタートアップのための資金調達ナイト」 姥貝 賢次(公認会計士)
19:55~(35分) 「資金調達・一問一答」 姥貝(公認会計士)/郡(Reality.vc)/進藤(AI.Acceralotor)
20:30〜(30分) 個別質問 & 懇親会
まず「レバレッジ経営」を聞いたことのある人はいますか?との質問が姥貝さんからされると、ほぼ手はあがらなかった。新鮮な概念と言えるだろう。
一部のスライドを許可を得て公開していく。
今回のコンセプトは「AI/TECHスタートアップを加速させるレバレッジ経営とは?」レバレッジ経営というとテコの原理を活かした経営ということになるだろう。
みなさんは「エクイティ」と言う言葉をご存じだろうか?出資をベースとした資金調達のことを言う。EQUITYのみで調達したバランス・シートは経営に投下できるASSET(資産)は100だとする。
もうひとつ大きな調達の手法が「デット」だ。借入や社債をベースとした資金調達のことを言う。EQUITYとDEBTを組み合わせて調達したバランス・シートを持つと経営に投下できるASSET(資産)は200になる、という概念がレバレッジ経営のコンセプトだ。
エクイティがもてはやされるスタートアップ界隈だが、デットもうまく使えば資本を倍加できるというところが「レバレッジ」=テコということになる。
投資家(株主)側からみれば、借入をうまく組み合わせて資金を使っている企業は評価できる、とも言える。例えばソフトバンクの借入や社債を活用した経営やそれが高く評価されていることはみなさんもよくご存じのところだろう。
と、今日はここまで。ここからは上手く調達にも活かすメインの話になっていくので非公開としたい。信用金庫の活用法などは参加して聞いていただくとちょっと豆知識にもなるかもしれない。
次回のタイミングに参加してレバレッジ経営について学んでいただければと思う。
その後、総勢40名に増えた参加者とパネラーがQAを交わすパネルディスカッションタイムがスタート。
パネラーは、公認会計士の姥貝さん、独立系VCの郡さん、CVC担当の進藤の3名。田原さんの司会でディスカッションがスタート。
姥貝さん、郡さん、進藤のパネラーがひとつひとつの質問に答えていく。例えばこんなQAはリアルだ。
「失敗の痛手を小さくするには?家族離散はしたくないよ」、たしかにそうだ。これに対しては、経営者保証が付いた場合でもうまく乗り切る方法が語られた。
「デット調達の極意は?」「共同創業者との持分の配分は?」「AIスタートアップに投資するときの観点は?」「IPOを見据えた資本政策は?」などなど、たくさんの質問に笑いも交えながらディスカッションする時間となった。
おしん記者
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