今井 彩碧 (あやみん)
JK専務あやみん。Ribans Corp. 専務取締役・教育事業部責任者。日本初の起業家育成高校『夢高』の運営代表をしています。デザインやプログラミングの講師も兼任。取材や登壇のご依頼はメッセージまで。
2012年の政府統計では、在学中起業者は約4000人。5年前の9000人弱から半減し、学生起業家は減少傾向にある。
その中で高校教育から起業家育成に挑戦しようとしているチームがある。「夢高等学院」だ。しかもその挑戦は18歳の高校生がリーダーシップを取っているという。高校生が高等学校の経営の責任者になるというのは全国で初めてのケースだそうだ。
私立の通信制高校代表の方から、起業家支援を東京でやりたいという話がありその方の知り合いの方からFacebookでメッセージが来て、実際に会って話をしてやりましょうとなりました。夢高等学院という愛称の元「18歳で起業家になる」というコンセプトで、今までにない新しい「まなび」のかたちを提供します。
そう語る今井さんは、見た感じフツーの女子高生。
なぜそんな話に乗ろうと思ったのか。
理想の教育やってる学校もあれば、イケてない学校もあるという問題意識がありました。
私自身、プログラミングやったりやりたいことをやっているのですが、みんながそうできているわけではない。学生のやりたいことを「学校のルールで潰すのではなく広げたい」と思ってお引き受けすることにしました。
舞台になる起業家育成高校「夢高等学院」は文科省認可取得済みの通信制高校と提携を組んでいるので、起業家になるための学習をしながら高校卒業資格を取得できる。
どのような学生が集まってくるのだろう。
2017年9月に開校したばかりなので少人数ですが、進学校にかよっている地方の子が多いです。きちんと高校卒業資格がもらえますし、入試もありますので変わった子が多いというよりも、ここから頑張っていこうという前向きな生徒ばかりになります。
そのうえ、夢高は起業家育成に特化した学校です。「起業プログラム」で起業に必要な精神とノウハウを学ぶことができるので、やりたいことがある能動的な学生さんという感じですね。
どの程度の反響があったのか。
NHKさんの番組から中高生向けビジネスコンテスト共催のお話をいただき、開催したところ募集人数を大幅に超える応募者が集まりました。応募者は皆レベルが高く、合格者と不合格者を決めなければいけないことがとても苦しかったです。
運営内でもめながらも、合格者を決定しました。残念ながら不合格となった皆さんも本当に素敵な応募者ばかりだったので、ぜひまた応募していただきたいと思っています。
なんとNHK「#ジューダイ」と「夢高等学院」で中高生限定ビジコンを共催したという。
話題性は十分だ。
そもそもなのだが、学校なのに専務なの?どんな役割で参加しているのか。
経営全般をおこなう運営代表という立ち位置です。生徒と一緒に作る夢高等学院というコンセプトでやっていますので生徒の気持ちを高校生の目線で汲み取り経営の判断をします。私自身が学生らしい目線で講師陣を呼んできたりもしますよ。
それって校長じゃないのだろうか。
私自身は「女子高生経営者」として、現在、株式会社リーバンスの専務取締役なんです。予備校・学習塾運営や教育コンサルティングなど教育事業部署の責任者をしています。
教育事業責任者の経験があるということになる。
事業の方ではどんなサービスを提供しているのか。
リーバンスは大学受験予備校「成成予備校」からスタートし、スパルタ式の受験生の管理システム、ノウハウを提供している会社です。
成成予備校で提供しているスパルタ成績アップシステムはユニークで、講師力に頼りすぎずシステムで成績を上げる仕組みになっています。代表もまだ26歳ですが人を育てるのが好きなんです。起業したい学生を支援しながら教育系のインキュベーションをやっていたりもします。
ですから今回の件も理解をしてもらえました。
つまり校長というより、理事長的立場として学校運営に携わっているということになる。
JK専務兼JK理事長ということになるわけだ。
将来を聞いた。
夢高はまだ始まったばかりですが、学校卒業と同時に起業家になるための必要なスキルや人間性育成を、独自のカリキュラムでおこなっていきます。
起業の基礎学習や、実践プログラム、一流の起業家の特別講習を提供します。日本の次世代を担う優秀なパイオニアが育つ学び舎を目指します。
あと、通信制のカリキュラムにより高校卒業資格を取れます。大学受験のノウハウが豊富なリーバンスのバックアップの元、難関大学進学にも力を入れていきます。
企業が協力したりすることはできるのか。
すでにいくつか実績がありますがイベントや授業に対する企業の協賛などをやっていきます。あとは学生が大好きで、起業家育成に理解がある、教えるのが上手な起業家の方に授業をお願いしていきたいです。
ビジネスエコシステムの一端を担うあやみんの「夢高」の今後、引き続き追っていきたい。
取材担当進藤
スタートアップタイムズでも起業家のPR支援として取材を行っていますのでお気軽にお問い合わせください。
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