スタートアップサイエンスの田所さんに著書「起業の科学~スタートアップサイエンス~」をご恵贈いただきました。あえて中身についてはあまり触れませんので大元になった「Startup Sicence」の素晴らしさはぜひ、こちらのインタビューから読んで味わってくださいね。
田所雅之
シリアルアントレプレナーとして、これまで日本4社と、米国シリコンバレーで、合計5社を起業してきた。米国シリコンバレーのベンチャーキャピタルFenox Venture Capital (運用額1700億円)のベンチャーパートナーを務め、国内外のスタートアップを投資の担当(これまで1200社のDue Dilligenceの実績) 現在は、国内外のスタートアップ数社のアドバイザー・ボードメンバーを務めている。
FacebookやTwitterで話題となった「Startup Sicence 2017年拡大版」。そのエッセンスをまとめた1冊がついに書籍化された。
著者はシリアルアントレプレナーでもあり、投資家でもある田所雅之さん。大元となったスライドは公開1週間で8,500シェア/170,000PVを超えた。海外でも多くの反響を得ているそう。
驚きなのはそのボリューム!6月に公開された最新版は1750pageで構成されていたが、大判のムックサイズの書籍も300ページ弱。田所さんによると、
お蔭様でAmazonの経営書ランキングで発売以降4週連続で1位を獲得しました。出版から約3週間で第4刷りまできております。
実際Amazonでランキングを確認しても、カテゴリランキング上位の常連だ。
大元となったスライドの作成もスタートアップメソッドの則りに行っているとのことだった。
スタートアップにとって大事なのが自分自身の課題を解決することです。スタートアップサイエンスはまさに自分自身の課題を解決するために作りました。まだ経験も浅い中でシリコンバレーで踠いていた5年前の自分のために作りました。最初の500ページ版を出して、反響があったので、さらに追加していく。多くの起業家と対話やメンタリング・アドバイスをする中で有用と思ったものを足していきました。まさに、Build-measure-learnというリーンスタートのメソッドをこのスライド作成にも活用しました。
1229ページ版を今年の1月に出した時に、取材依頼、講演依頼、セミナー依頼が舞い込むようなりました。広告などは一切していないのですが、あっという間に4000シェアされました。このスライド自体のプロダクトマーケットフィットを達成したと実感しました。
まさにスケールの証明が書籍と言えるだろう。
全300ページ弱の構成で、中身を語ることはしないがそのエッセンスをお伝えしよう。
例えば、プロブレムソリューションフィット=課題と解決策のマッチを厚く語る書籍は多いが、このボリューム感で書かれた書籍は少ない。インタビューや、プロトタイピングなど、一つの手法に寄らず、網羅的に書かれているこの章だけでも一見の価値がある。
その中にはエレベーターピッチのフォーマットなどは、スタートアップが直面する「お前何言ってるかわからないよ症候群=解決策の言語化」の課題の特効薬と言えるだろう。
起業の課題は1冊の抽象論で解決しないし、具体策を求めて連作で読み切るのは難しい。起業家が直面する問題は複数同時に起こり、具体策がすぐ必要で、書籍を読み切るのを待ってくれない。
まずはチームに1冊買っておき、課題が発生する毎に参照する辞書のような使い方がふさわしい一冊だ。
おしん記者
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