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インタビュー 2018.08.10

建設現場に一元管理できるITを導入する、建設業スタートアップの「Concores」

中島 貴春

1988年生まれ。2013年に芝浦工業大学大学院建設工学修士課程を修了し、株式会社竹中工務店に入社。大規模建築の現場監督に従事した後、建設現場で使うシステムの企画・開発およびBIM推進を行う。2016年3月にCONCORE’S株式会社を設立。

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建設現場の仕事を楽にする、フォトラクションを提供するスタートアップ「Concores」

建設業の市場規模は約50兆円といわれている。業界は古くより日本に存在し、国家の繁栄にはなくてはならいものである。しかし、日本の少子高齢化問題を全面的に受けているのもこの業界だ。今建設業では、職人の高齢化と新人の減少などの問題を抱えている。2025年には推定130万人の労働力不足が見込まれているが、市場規模は依然縮小することはない。労働力の代替をテクノロジーで補完する、Con-techスタートアップの「Concores」が課題解決に挑戦している。

建設現場の仕事を楽にする一元管理ツールの「フォトラクション」

一言で「建設現場の仕事を楽にする」サービスです。僕らは職人さんの仕事ではない部分のお手伝いします。従来煩雑だった作業をクラウドで管理する仕組みを作っています。

現在の建設現場では、技術者が現場を回って写真を撮る必要があります。現場の管理は写真または紙で行うことが多く、乱雑な資料がたくさん生まれています。それを整理するのも一苦労です。彼らは18時にオフィスに戻ってそのあと自分の仕事をするので、結果残業も多くなっています。

フォトラクションでは、自社の案件を一元管理できる機能があります。写真や図面の保存、プロジェクトの管理、TODOリストなどなど。実際フォトラクションという名前も、写真の管理を重きにおいて名づけたものです。現場では、さまざまな写真を撮る必要がありますからね。

写真や紙などのアナログ情報をデータ化できる仕組みのようだ。

利用する企業についてきいた。

現在は大手ゼネコンさんや不動産会社さんに多く取り扱っていただけています。現場単位でドンドン広めていますが、みなさん大好評です。現場の管理者さんは一人あたりの決済額が非常に大きく、便利が数十万円で買えるなら安いと喜びの声をいただけています。

今までの導入企業さんは、インフォから流入するインバウンドのお客様が多かったのですが、今後はどんどん僕らから声をかけていくつもりです。

広告なしで導入企業が増えているというのも驚きだ。

競合サービスについて聞いた。

競合でいうと、建設のシステム会社は多いのですが、昔ながらのサービスだったりするのでクラウド対応などはできません。結局さまざまなソフトが増えてしまい、業務が簡略化はされませんでした。僕らはiPadに対応しています。より使いやすい商品を広めていきたいですね。

元々の夢は建築家、ITに興味もあり今のサービスを作った

サービスを立ち上げた経緯について聞いた。

大学時代は建設ITの研究をしていました。僕は小さいころから、ITオタクで小学校のころからいろいろなことをしていましたね。大学入るときもITで世界を変えれる、そんな夢を持っていました。もちろんITといってもいろいろありますが、僕の場合は建築家に憧れていました。なので、建築ITの勉強を。新卒では、建設のゼネコンに就職。昔ながらの企業なのでIT担当者は少なく、当時は二人しかいませんでした。僕は一人で200のシステムを見ていましたよ笑 

ざまざまな問題を感じたのもその当時からです、昔からの夢で建築×ITで何かやりたい、そんな思いから今のサービスの立ち上げに至りました。

建築家になろうとしていたこと、ITに興味をもっていたこと。この二つの偶然が重なり、今の会社があるようだ。

労働力不足など、現場の課題を解決してきたい

将来の展望を聞いた。

僕らのサービスってシンプルではあるんですが、まだまだ足りない部分も多いです。直近はそこのカバーが足りていない部分をしっかり開発していきます。これ一個で仕事が楽になる、そんな機能を追加したいですね。

今の業界は50~60代のベテランか、経験不足の若者かで、ほとんど30~40代の働き盛りの方はいません。そこをどうにかしていきたいです。やはり労働力不足を解決するには、ツールだけでは今の技術だと限界が見えます。また、地域によってツールに対するリテラシーの違いあるのもこの業界ならではです。折れずに普及させていきたいですね。

破竹の勢いを持つ、Concores社はどれほど建設業界に恩恵をもたらすのか、今後が楽しみである。

フォトラクションを使う

編集後記

取材担当中山

建設業に対して、本当に思いを持った起業家さん。営業は直接現場に行くんだとか。何回怒鳴られてもめげず、その根性が今の導入企業さんに伝わったんでしょうね。尊敬です。

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