2018年2月16日(金)18時半~22時に、マスコミ・報道関係者、投資家・事業会社関係者を対象としたStarBurst成果発表会が行われ、審査員投票の結果、ありとあらゆる空室情報を集めるプラットフォーム「VACAN」が優勝した。
ピッチ企業は以下の7社。
■登壇企業(敬称略)
・TRINUS:メイドインジャパンの技術力とデザイナーを繋ぎ、 世界中の人々に驚きを届けるオープンファクトリー(製造・デザイン)
・CO-LABO MAKER:実験機器・技術のシェアリングプラットフォーム(LaboTech)
・BrainMagic:単純操作であらゆるクリエイティブを加速させる入力デバイス(製造・デザイン)
・アメグミ:努力家のためのスマートフォンとそのOS(モバイル端末)
・VACAN:ありとあらゆる空室情報を集めるプラットフォーム(IoT(空間UIUX))
・GAUSS:機械学習を使った新規事業開発(AI(toB・toC))
・inaho:野菜の収穫ロボット(農業・AI・Robot)
平日夜間の開催となったが、200名ほどのマスコミ・報道関係者、投資家・事業会社関係者が集結し意気の高まりが感じられた。3時間にわたるイベントとなったが、目次から興味があるコーナーをご覧いただければと思う。
プロトスターの栗島さんより、スターバーストのコンセプトが語られた。「StarBurst」はHardTech領域の起業家コミュニティで産業構造・技術構造・社会構造的にブレイクスルーを必要とする困難な(Hardな)領域において、新産業創出を目指すスタートアップを支援している。
運営のプロトスター自体は投資等を行うわけではなく、起業家とエコシステムの出会いの場を提供している立場である点が珍しいコミュニュティだ。
ぜひその詳細はプロトスター栗島さんのこちらの記事をご覧いただきたい。
選抜社数は80社を超え、選抜企業の資金調達総額は40億円を超えた。
2部は1社6分のショートピッチののちQA、FBを行っていくプログラムだ。資金調達や大企業との連携を行っているのでVCや投資担当のみなさん、ぜひコンタクトを取ってみていただきたい。
農業の生産者人口減少を課題にロボットを使った農作物の生産を行うスタートアップ。
人工知能を用いた画像認識のシステムにより、アスパラガスの位置や長さを判別。3次元の位置情報を生成し、ロボットアームがアスパラガスを自動的に収穫する。自律走行する移動体とすることで、人の手をかけることなく収穫が可能になる。当初はアスパラガスの収穫のみを予定しているが、その後きゅうり等へのなりもの系の野菜も収穫できるよう機能拡張をしていく予定。
機械学習を使った新規事業開発(AI(toB・toC))を行うスタートアップ。
研究開発・PR目的の競馬予想AI「SIVA」は投資回収率130%、また、ANAPと共同で画像認識エンジンを開発していることを代表にファッションテック領域、電力予測など幅広い領域で、予測エンジン、画像認識エンジン、自然言語処理エンジンを共同開発、横展開している。
GAUSSはAIアクセラレーターの2期生。詳しい記事はこちら。
メイドインジャパンの技術力とデザイナーを繋ぎ、 世界中の人々に驚きを届けるオープンファクトリー(製造・デザイン)を運営。
世界が認める日本の技術とデザインをクラウドソーシングとクラウドファンディングで繋ぎ、まったく新しい驚きに溢れた、インテリア雑貨、食器、文具、アパレル雑貨など、ジャンルの垣根を越えて、生活を楽しくする小さなイノベーションをたくさん生み出している。森永製菓などの大手にプラットフォームを提供するなど企業コラボも行っている。
Co-LABO MAKER(コラボメーカー)は、使いたい機器や技術を簡単に見つけて1時間から使用できる実験機器・技術のシェアリングサービス。
「余っているのに使えない。やりたい実験ができない。そんな不合理な状態を解消するにはどうすればいいか?」多くの機器や技術、そして研究者が、活かされずにそのポテンシャルを持て余しているという、大変もったいない状況がある。を形にするため機器や技術を持つ研究組織と、やりたい実験がある人とをつなげるシェアリングプラットフォームを提供している。
努力家のためのスマートフォンとそのOS(モバイル端末)を開発するスタートアップ。
全世界のユーザーの3割を占める、生活アプリしか必要としないユーザーを対象にスマホOS「SUNBLAZE OS」を作っている。「努力している」ユーザーに絞るということは人間として成長する人に絞るということ。そうすればキャリアアップも実現するだろうし、収入も上がってARPUがあがるはず。ビジネス上のメリットが出てくると考えている。
アメグミはAIアクセラレーターの4期生。詳しい記事はこちら。
ありとあらゆる空室情報を集めるプラットフォームを提供している。
「そこが空いているか、1秒でわかる優しい世界。」を作る。画像認識などを利用してすべての空席情報を集約する「Vacant-First」(ベイケント・ファースト)を実現する空席検索プラットフォーム、まずデジタルサイネージ版「VACAN for digital-signage」を製品化している。
GAUSSはAIアクセラレーターの2期生。詳しい記事はこちら。
単純操作であらゆるクリエイティブを加速させる入力デバイス「オービタル2」を提供。
O2(オービタル・ツー)は、クリエイターのクリエイティブシーンにおける、キーボード操作を無くす事を目的に開発されたクリエイターのための入力デバイス。独自の機構を採用することにより、過去に類を見ない水準で高機能性と小型化の両立を実現。マウスやペンタブレットの最高の相棒として、様々なクリエイティブアプリケーションに対応し、「ショートカットキーを用いる以上の作業時間の短縮」と「疲労の緩和」を実現している。
審査の合間に今回のイベントスポンサーである新日本監査法人、セールスフォース社より短いトークが行われた。スターバーストの運営はこれらのスポンサーの支援で行われており、スタートアップのエコシステムは支援するパートナーのお蔭で成長していることがわかる。
新日本監査法人からはかなり早い段階でIPO狙いのスタートアップは監査法人と接触したほうが良い旨共有された。
セールスフォースからはスタートアップ向けのあたらしい機能の紹介が行われた。そのあとはしばしのスタートアップとの懇親タイム。
各スタートアップには名刺交換の行列ができていた。
まずは会場の観客投票の1位は「VACAN」
スポンサー賞のAmazonWebService賞は「アメグミ」
スポンサー賞のクックパッド賞は「inaho」
スポンサー賞のセールフォース賞は「VACAN」
スポンサー賞の日本マイクロソフト賞は「GAUSS」
スポンサー賞のネットプロテクションズ賞は「VACAN」
審査員が審査する3位は「アメグミ」、世界の3割を相手にするスケール感を評価しての受賞となった。
審査員が審査する2位は「BrainMagic」、確実に開発され浸透していて、産業、世界展開を評価しての受賞となった。
審査員が審査する1位は「VACAN」、トイレの空き状況把握から完成度と応用を評価しての受賞となった。
おしん記者
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