Ai Hioki
イギリス留学から帰国した元カレの海外かぶれに刺激を受け、新卒でニューヨーク勤務を決意。現地の新聞社で飛び込み営業として働く。昨年帰国後11月に “人と向き合いあたりまえを再定義する”をミッションとしたteritoru(テリトル)株式会社を創業。暮らしに新しい選択肢を広げるweeeksというサービスを立ち上げる。
シェアリングエコノミーは21世紀の大きな特徴ともいえる。人々が使いまわせるものや場所をシェアするビジネスはすでに市場規模が1兆円を突破。そのうち全体の60%以上を占めるのがスペースシェア市場だ。民泊大手のAirbnbが市場を先導する中、新しい概念を提唱する「weeeks」に突撃した。
一言でいうと「誰でも気軽に、短期ルームシェアができる」サービスです。
私たちは大きく分けて会社や学校となどの「外の箱」と、自宅で過ごす時間の「内の箱」を行き来して生活しています。最近、働き方改革が叫ばれ、「外の箱」の選択肢がグッと広がりました。例えば、副業解禁によって複数の職場を持つ人も増えています。
自宅も1つではなくて、気分に合わせて複数もったり、変える事ができたりしてもいいのではないでしょうか。マンネリしがちな毎日も、帰る場所を変えて、他者と一緒に暮らしてみることで、日常生活の中に非日常体験が生まれます。weeeks(短期ルームシェア)が、暮らしの選択肢を広げる事を可能とするのです。
短期ルームシェアサービスの「weeeks」の 画面だ。
weeeksでは簡単にルームシェアができるサービスを提供している。さまざまなカテゴリからユーザーを分類し、もっとも適切なレコメンドを促せるという。
weeeksでは現在2種類の方法でルームシェアを始める事ができます。。1つ目は、ヒアリングシートの回答に基づくルームメイトマッチング。2つ目は、スキルアップや趣味のweeeks企画に申し込む方法。このように暮らしに付加価値を付ける事で、新しい体験が生まれると考えています。
最近できたもう一つのメニューが「週末サクッとルームシェア」です。1週間だと長いけど、週末だけならやってみたいというユーザーの声からできました。やはり学校や会社がある平日忙しい人には人気です。
実際にユーザーのマッチングから物件のレコメンドの流れになる。
レコメンド機能を使ってみた。始めるボタンの後は簡単な質問が5つほど、四択形式で進んでいく。シンプルな印象でかなりわかりやすいものだ。
1つ目のユーザーマッチングでは、期間や開始日などの、ヒアリングシートの回答のマッチ度が高い他のユーザーを、チャット内でレコメンドしています。
2つ目の企画への申し込みでは、私たち運営側が毎月様々なテーマを決めてweeeks企画をサイト内で掲載するので、ユーザーは気になる企画に申し込むことで、その企画に集まった他のユーザーと一緒にルームシェアを始める事が出来ます。
ちなみに企画情報はweeeksのFacebookページや公式twitterアカウントで随時共有しているので、気になる方はフォローをして頂くと便利かと!
競合サービスについてきいてみた。
ルームシェアをする人を探すサービス、ルームシェアをする場所(物件)を探すサービスはありますが、私たちのような人から物件までをトータルコーディネイトをするサービスはありません。
そもそも1週間ルームシェアといった、短期で暮らしを変える事が出来るサービスが殆どないので、引っ越し前のお試しとしてweeeksを利用し、(弊社は長期物件の紹介もできるので)そのまま気に入ったユーザー同士で長期ルームシェアを始める事も出来ます。
ユーザー側は手軽に始められ、自動で人選びから物件選びまでをできるのがweeeksの強みだ。民泊利用でもどれを利用すればわからないという課題もあることから、今後流行のソリューションになりそうである。
どういう経緯で創業したのかきいた。
私は前職で、自分自身を変えてみようとニューヨークで働いた経験があります。右も左もわからない場所で飛び込み営業をしたのですが、そこで自分を変えるのは場所だけではなく、人との出会いも大切なのだと学びました。場所を変える事は、ただの変化の入口であり、結局その場所で動き回って人と出会わないと何も変わらない。
ルームシェアは場所を変え、人と出会えるだけでなく、生活を共にするので、それらを凝縮して味わうことが出来ます。暮らすことで生まれる、他者との密なコミュニケーションは、自分自身を再定義したり、価値観を広げる事に繋がります。そんな素晴らしい体験を、気軽に誰でも実現できるようにしたかった。留学でも、旅行でもない、日常に非日常を生み出すということ。それは、人と出会った先に生まれる時間をシェアすることが出来る、短期ルームシェアだと思ったのです。
将来をきいた。
私たち人間って沢山の物語を作るために生きているんだと思うんです。その物語上をもっとバラエティ豊かにするために私は更なるタッチポイント(出会い)を増やしていきたいです。
会社でも、プライベートでもない繋がりが、weeeksを中心に生まれていく。日本人は人と他人と暮らす文化がないからルームシェアは不向きではないのか、とこれまで言われてきたのですが、私たちは日本人だろうが、欧米人だろうが、結局人間の”つながり”を求める本質に国籍はないと考えています。weeeksを通して新しい暮らしの文化を作ること、そしてその文化を世界へ広げることが目標です。
短期ルームシェアサービスの「weeeks」が今後どのような動きで日本に文化を根付かせていくのか。楽しみで仕方がない。
取材担当中山
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