橋本真里子
2004年大学卒業後 、上場企業5社以上で受付を経験。1日 平均500名、月間 10000人の来客を10年間継続して担当し、のべ120万人を接客した受付のスペシャリスト。2016年01年21日にディライテッド株式会社を設立。2017年01月11日にiPad無人受付システムRECEPTIONIST(レセプショニスト)をリリース。
受付嬢という文化は、昭和を期に一気に日本中に広がっていった。受付の豪華さは当時企業を指し示す1つの指標ともなっていた。長らく変革のなかった業界に対して、新しい風が吹き込もうとしている。受付業務を無人化するRECEPTIONISTを提供する「Delighted」社だ。
一言でいうと「内線電話を使わずに、来客を取り次ぐ」サービスです。RECEPTIONISTでは内線の代わりに、企業の玄関にiPadを置きます。「受付業務がすべてそれで完結をする」のが特徴です。
従来の電話受付や有人受付と違い、iPadによる無人での受付を提供するサービスだ。
iPadによる弊社の受付システムは、来客の際、企業が利用しているチャットツールに対して通知を飛ばします。来客予定者が電話や会議、席に不在の場合でもスマホとPCに対して来客連絡が届くのが特徴です。チャットツールに対しての通知ですので、社内の全メンバーまたはグループメンバーに連絡が届きます。これにより、今まで取り次ぎ先への連絡や予定確認、個人の業務がストップするような状況を防げます。
勿論、他のチャットツールをお使いの企業様がいらっしゃいますよね。既にSlack、チャットワーク、LINE WORKSを始めとする沢山のチャットツールとの連携も実装して
います。これからもどんどん増やしていく予定です。
特徴としては受付コードでの呼び出し。
RECEPTIONISTは、 来客の方にあらかじめ受付コードを発行することができます。 お客様は、数字を入力するだけでスムーズに受付ができます。 RECEPTIONISTのいいところは他にもあります。
それは記録が残せることです。訪問者のデータは残りますので、後日に検索をかけることも可能だし、社外の方とのうちあわせ履歴にもなります。
有人の受付では、来客ごとにメモをとるという。そういった情報をスムーズに残せるのも魅力的なポイントだ。
お客様からよくお声をいただいているのが「本来やるべき業務に集中できる・業務削減」などです。すべての企業が有人受付をもっているわけではないので、弊社サービスの導入で受付業務が大幅に削減できます。
私たちは10名以下の企業様には無料でサービスを提供しています。少しでも受付業務をスムーズにしたいという思いは日に日に強くなってきていますね。
また、企業別にカスタマイズできる機能もあるという。
私たちが使っているデバイスはiPadですが、企業の顔であることはかわりません。それぞれの色を出したいという要望から、カスタマイズ機能を実装しています。
来客面や対応先企業など様々な側面で考え込まれたサービスなのは間違いないだろう。
なぜ創業をしたのかをきいた。
私は10年近く受付の仕事をしていました。年間で120万人の来客を対応したこのスキルをどこかに役立てたいという思いが強かったです。そこでふと自分の仕事に目を向けたとき、まったくIT化されていないことに気が付きました。
アナログな受付業務は、名刺をいただいてログを残すことなんですけど、そこが誰もハッピーではなかったです。来客の方も面倒ですし、受付のメンバーも相当大変な業務でした。そこをIT化することによって、よりスムーズな仕事環境にしたいと思いました。「受付をもっとハッピーに」これが私のテーマです
アイディアはまだ起業する前から練っていたのを覚えてます。気が付いたらチームが出来上がっており、
それを実現することができました。
将来をきいた。
近いうちにアプリのリリースもしたいと思ってます。来客のお客様が使うアプリで、タッチをするだけで簡単に受付が受理されるというものです。社内の皆さんってセキュリティカードで入社しますよね、そのイメージに近いと思ってます。
海外展開もする予定です。国際的にも受付業務はあまりIT化が進んでいません、受付嬢という文化がある日本だからこそ着目できた点なのかなと今では思っています。まずは海外の日系企業から導入を進めていきたいですね。
続々と導入される自動受付システムは、続々と伝播していくであろう。「Delighted」の快進撃を引き続き追っていきたい。
取材担当中山
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