伴 貴史
16歳時、高卒認定を取得後、単身オーストラリアへ進学 現地では日本語教師としても活動 帰国後、早稲田大学に進学 3渡米後M&Aファイナンスに携わる。 再帰国後、日本で投資銀行に入社。米ニューヨークでの国際研修後、業務に従事。 主なカバレッジ対象は石油、物流、金融などの政府系案件。 翌年4/29、思い立って退職、5/1株式会社ConU(現hachidori株式会社)創立。 犬好きのため、ペットサービスで起業するも、同秋、同サービスをチャットボット化する過程で作るニーズに気づき、hachidori開発開始。現在はアルバイトのチャットツール「CAST」を手がける。
人材領域の市場規模は9兆円。非正規雇用者数は1000万人付近いるといわれている。しかし、人数が多い分課題も多いのが現状だ。現在求人広告市場が右肩上がりなのは、逆説的に就業周りが安定していないことの表れだ。働く人にとっても転職が多いのはあまりいいとは言えないだろう。より働きやすい環境、人材と店舗間のコミュニケーションを円滑にすることができる「CAST」に迫る。
一言で言うと「アルバイト専用のチャットツール」です。キャストさん(バイト)が同士のコミュニケーションツールとして、店長さんがキャストさんのシフトを管理するなどの用途があります。現在課題としてあるのが、アルバイト先でチャットツールを利用するケース。プライベートでも使うチャットツールを使用しているため、公私混同になりがちです。また、シフトなどに特化しているわけではないので、ツールとしてはあまり使い勝手がありません。私たちはそこを改善するべく、本サービスをリリースしました。
既にIOS/Androidに対応してあり、サービスの正式リリースは6/5予定だ。
サービスで出来ることについてきいた。
キャストさん側はいつでも無料で利用できます。アルバイト間のチャット機能、店舗側からのタイムライン、店舗間のシフト調整などなど。上でも述べましたが、アルバイト専用のサービスですので、個人のチャットツールとの棲み分けが可能です。シフト管理とチャットが連動しているので、チャットで調整したシフトをそのまま正規シフトとして同期することができます。
モチベーション部分で用意しているのはバッジ取得があります。プロフィールや最高給与更新などに伴ってキャストさんはバッジを獲得できるので、仕事に対して給与以外の喜びを見つけることができます。海外でも流行っている機能でして、モチベーション向上で大きな効果が期待できる仕組みです。
店舗側にとって「CAST」はチャット&従来の管理ツールに近い立ち位置になります。今まではチャット上で決まっていたものをエクセルに打ち直すなどの作業が発生していました。シフト登録のタイミングでリマインド周知を送ったり、そのままシフトの情報をエクセル出力ができるなど、利便性を高める機能を多く搭載しております。
キャスト側、店舗側のかかえている課題は違うが、そこを同じサービスで解決ができるのが特徴だ。
競合サービスについてきいた。
アルバイト周りの業務効率化ツールは昔から結構ありますよね。ただ「CAST」はあくまでもコミュニケーションに特化しています、ただシフトの管理をするのではなくシフト管理上でのコミュニケーションをいかに円滑にできるかを軸に置いてサービスづくりをしています。
管理ツールとしてではなく、コミュニケーションツールとして、そのサブに管理機能を追加している作りになっている。
なぜ創業したのかをきいた。
かなり大きなビジョンになるんですが、メイドインジャパンを再興させたいですね。日本ってすごく輝いていた時代があると思うんです、GoogleやAppleではなく「日本のサービスってすごい」そういわれるように頑張っていきたいです。
そのつながりで、人の生産性、日本人の生産性をどれだけ上げるかに興味を持っていました。現在の主力事業であるチャットボットもそこから始まりました。お問い合わせやマーケティングなどの本当に人がやるべきことに注力をしてほしい、人間には高付加価値の仕事をしてほしいと思ってます。飲食などのアルバイトに注目をしたのは、もともと食べるのが好き。店長さんやキャストさんには新メニューを考案したり、お客さんとコミュニケーションをとる、そのような仕事に注力できたらハッピーになると思いました。
国内だけでなく、世界にリーチできるサービスにしていくという。
将来をきいた。
あれだけコミュニケーションツールと言いましたが、目指しているのはオープンなプラットフォームです。なので連携できるサービスはユーザーの皆さんが便利になる限り、どんどん連携していきたいです。プラットフォームなので、支払、労務人事、採用、など店舗に関係することは網羅したいですね。
「CAST」はよりユーザーが高付加価値の仕事を生み出せるようにお手伝いを続けていきます。日本から生まれるメイドインジャパンサービス、これを生み出せるように「hachidori」は進み続けてまいります。
日本の未来を担う「hachidori」、その第二の歩みである「CAST」、これからどうなっていくのか、その先を追っていきたい。
取材担当中山
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