若月舞子
慶應義塾大学環境情報学部4年。株式会社幻冬舎編集本部所属。数社でエンジニア・プロデューサーインターン経験有。
CtoCマーケットは2016年は6000億から、2017年で1.5倍の1兆円付近に達した。時代の流れは、会社としての雇用から、スキルシェアや副業など人が個人の労働力を販売できるようになっている。その中でも、「エキスパート」に気軽に出会える「expeet」は幻冬舎より出資を受け、サービスを開発中だ。
一言で「エキスパートに出会って、エクセレントな体験」を提供するサービスです。分かりやすく言えば、スキルシェアのCtoCサービスです。我々のプラットフォームは、普段出会えなかったり気になる仕事をしているエキスパートに気軽にランチなどで出会い、業種・業界の垣根を超えて交流を促進させるサービス。
サービスの概要を聞いた
expeetにはさまざまなカテゴリのエキスパートがおります。ゲストは日時・地域・カテゴリ・金額などで検索をします。自分の都合や目的に最適なエキスパートを探してリクエストを送信。例えばなんですが、某IT会社に勤めるAさんがランチをしながら自分の会社の話をするという商品を出品しており、転職活動中のBさんが話を聞きたく、空いてる日時を選択して購入申請を出すといった感じです。
知りもしない人に仕事の依頼をすることの抵抗感がある人にとって、「信頼」を得るためには、気軽に出会って話をするという新しいスキルシェアの形である。
競合サービスについて聞いた
C2Cのマーケット自体が、メルカリさんの大ヒットもあってみなさん注目している分野だと思います。時間をシェアする「タイムチケット」さんや、労日程調整までを強制していなくても、ビジネス系マッチングアプリである「yenta」さん。
弊社の強みは、あくまでもエキスパートに「気軽に出会う」ことに注力している点、日程調整や決済を強化して安心と信用を築くことにフォーカスしている点です。スキルシェアサービスは信頼が大事、いきなり仕事の依頼をするのではなくて、ランチといった出会いやすい形で交流させることで新たな関係構築を目指します。それにより、新しいスキルシェアの形を確立させたいと思っています。
サービスを立ち上げた経緯についてきいた。
私は高校生のころから、生活基盤のインフラ作りに興味を持っていました。私は然るべきタイミングで出会った人によって、今の進路であったり、自分の道を大きく決定づける転機がありました。こういった、ある種偶然な出会いというのはどうやったら実現できるか、これをプラットフォームとして確立させられないかと考えてきました。
シェアリングサービスこそ、この実現に最も近い形なのだと気づきました。それにより、より私が作りたい世界が作れる、そこからこのサービスを始めようと思っていました。
幻冬舎さんに出会ったのも本当に偶然。お会いする前から、見城さんはすごく尊敬していました。実際にお会いして一緒にやりたいという気持ちが強くなりました。私たちのサービスは、信頼が命。幻冬舎さんがこれまで築き上げてきた会社としての実績、企業ブランド、これらもサービスを手助けする強力な武器になりえます。
身近な人を手助けしたい、それが若月氏の起業の原点である。
将来の展望をきいた。
まずは案件を1件1件しっかりと対応していきたいです。やっぱりC2Cのプラットフォームは信用が命。私たちはそこにフォーカスを当てたいですね。
生活基盤を作るということは、巨大なシェアリングプラットフォームを作るということ。expeetでは、そこで得られる体験をかなり大事だと思っています。expeetだからできる体験、そんなことを提供してきたいですね。
世の中のものはありふれていますが、それが上手に循環していないのが今だと思っています。物の循環にも力を入れていきたい。その前にはまず、無形のスキルの循環。expeetでの出会いが自身の仕事になんらかの形で大きな影響を与える。さらにはそれが日本にとっても大きな前進になりうる、そんな世界を作っていきます。
取材担当中山
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