株式会社TOMOSHIBI 代表取締役CEO 田中 駆
1992年、神奈川県横浜市生まれ。横浜市立大学 起業戦略コース卒。新卒で株式会社ベネフィットワンに入社し、営業・経営企画・事業企画・DX推進担当を歴任。その後独立し株式会社TOMOSHIBIを設立。
働き方改革が叫ばれている今、副業の市場規模はすでに8兆円規模になりつつあるという。大企業でもますます副業の発想を取り入れており、より国としてのニーズは高まるだろう。しかし、副業の課題は明確にあり、やはり簡単に参加をできない敷居の高さなのだろう。tomoshibiはプロジェクトベースの働き方を推奨するスタートアップ、敷居を下げた新しい働き方を業界に提唱していく。
プロジェクトへの共感と仲間を集めるプラットフォーム
一言でいうと「プロジェクトチーミングプラットフォーム」。僕らのサービスTOMOSHIBIは現在WEBプラットフォームです。イメージとしてはクラウドファンディングの人版、ユーザー側は登録していなくても掲載している案件の確認をすることできます。
クラウドファンディングの人バージョンというのは上手なたとえだ。お金を集めるというよりも、共闘できる仲間を集めるといったところか。
プロジェクトメンバーを集める側は、想定しているのはスタートアップやNPO・学生団体です。プロジェクトが多く、人手不足が発生しやすい組織を対象にしています。次のステップでは法人をイメージしています、たとえばオープンイノベーションや新規事業立ち上げなどに使っていただけると思っています。
教育機関でも使ってもらえるようにします。日本では2020年に探求型学習が正式に授業に入るんです。子供たちが自分たちが課題設定をして、全て1から学ぶことを作っていく授業なんです。そこから僕らが提唱するプロジェクトとの相性が良く、子供たちが自分たちの課題を設定して、TOMOSHIBIのプラットフォームを使ってもらう仕組みを作りたいと思っています。
僕が思うプラットフォームって一般的に影響力に幅があるんですよね、子供たちが使えるプラットフォームならだれでも使えると思うんです。そんなサービスにしていきたいと思います。
最初はスタートアップ企業の利用から始まり、学生の用途をイメージしているようだ。
登録いただけるユーザーは、もちろんプロジェクトベースだと思うんですけど、何かが足りていないと思う人たちが使ってくれます。既に熱量を持っている人間のプロジェクトに参加をしていただけると思っています。
今実際にウチのチームも全員副業でプロジェクトベースでやってくれています。改善点は多いのですが、かなりメリットが多く生まれています。例えば、見ている点が多いので、視野がより多角的に生まれていくんですね。視野が広くなると視座が高くなると思っています。
プロジェクト単位の仕事は副業、などをさらにライトにしたものという。
競合サービスについて聞いた。
似ているサービスでいうと、どんぴしゃの物はないんですが、今後法人対象に広げると似てくるのはWANTEDLYさんですかね。
ただ僕らの場合キーワードにしているのは思いの部分なので、報酬ベースではないんです。リクルートのやっているサンカクなんかは近いイメージがあります、ウチよりさらにライトになります。僕らの立ち位置ってプロジェクトベースだけじゃなくガッツリ副業でもいいんです、ただお金どうこうではなく、思いに共感できる人を採用したいと思う。
サービスを立ち上げた経緯について聞いた。
僕がほしかったから作ったというのがシンプルな理由ですね。学生や今もNPOをやっていますが、仲間集めって本当に大変なんですね。まわりの団体もだいぶ大変だったりするんですよね。というのも人が集まらないと活動がなくなってしまう。
そういう部分を自分でも感じたし、インターネット上で人を集める部分で何かできないかと創業をしました。NPOをやっていたのも、実は僕がカンボジアバカなんです、カンボジアが死ぬほど好きで。そう思って、NPOを立ち上げていたんですよ。
NPO法人の立ち上げで実際に感じた課題をサービスづくりに活かしているようだ。
将来の展望を聞いた。
まずは今のクラウドファンディングの立ち位置となるように、仲間集め&資金集めで最初に挑戦できるプラットフォームになりたいと思っています。
もう一つはプロジェクト単位で働く人を増やしていきたい。プロジェクト型人材をもっと創りたいと思っているんです。僕自身がパラレルワーカーで、働き方は割と自由だったんですね。そういう働き方って今はITなんかの特権のイメージありますが、もっと一般企業などにも働き方を広めていきたいと思います。
より多くの人がプロジェクト型人材になる。そんな未来を目指す、tomoshibiを引き続き追い続ける。
取材担当中山
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