安部 健介
九州大学を卒業後筑波大学の大学院に在学中起業、株式会社GamerCoachを創業した。
2022年には世界におけるe-sports市場は3000億円を突破する見通しだ。日本でもe-sports協会などができあがり、プロリーグも整いつつある。日本では流行らないと思われていたe-sportsもスマフォゲームの「荒野行動」や「シャドーバース」によって少しずつ普及してきた。e-sportsはプロチームが存在する、それは野球やサッカーのようなものだからである。勿論コーチもいる。では一般のプレイヤーはコーチがいらないのか。一般プレイヤーでも気軽にコーチにゲームを教えてもらえる「GamerCoach」に取材を持ちかけた。
ゲーマーとコーチングを受けたい人をつなげる「GamerCoach」
一言でいうと「ゲームコーチングを受けたい人とゲームをする人つなげるプラットフォーム」サービスです。今日本にはゲームをするコーチは存在しません。ゲームをやるプレイヤーだって上手になりたいと思っています、その方たちにコーチを提供するサービスです。
現在は6つのタイトルでコーチをお願いすることができます。僕らのプラットフォームには100名を超えるコーチが登録しておりまして、1時間単位で契約をすることができます。オンライン上で教えてもらう、一緒にゲームを遊ぶなどのコーチング手法をとっていただいてます。
現在の料金体系は1時間最低800円から最高で○万円まで。ほとんどのコーチが1000円付近で1時間を売買していますが、中にはテレビ出演をよくするプロ選手もいます。その方たちは少し値段が高い印象です。
1000円付近で1時間コーチングを受けられるようだ。
利用するユーザーとコーチについてきいた。
僕らのサービスを利用するユーザーは、基本的にゲーム好きな人が多いですね。後は対人プレイのゲームをやっている人に限ります。e-sportsってネットの世界で生身の人と競い合うので、スポーツと呼ばれているんです。いくらやっても上手になれないなど「自主練」で限界がきたプレイヤーにやってほしいですね。
コーチは各タイトルの上位ランカー、プロの人たちがいます。僕らのサービスの特徴はそんなにうまくない人でもコーチができるところです。例えば少年野球に大リーグのコーチを当てても意味がないですよね、そんなイメージでいろいろな実力の人たちをコーチにしています。
競合サービスについて聞いた。
競合サービスは一般的なスキルを時間で買う、スキルシェアリングサービスになりそうですね。しかし、彼らってゲームには一切特化していません。コーチもあまり登録していないと思いますので、ゲームに特化したのは僕らだけです。
ゲーム特化型サービスのため、ほかのサービスとの差別化を図っているようだ。
サービスを立ち上げた経緯について聞いた。
僕自身がハードコアゲーマーで、昔OverwatchというFPSゲームをやっていたんです。その時に攻略ブログもやっていたんですけど、どうにも上のランクにいけなくて。今の競技ゲームって人と対戦をして自分の点数を決めるシステムがあるんですよね。勝ったらポイントが上がるし、負けたら下がるんです。僕はその時行き詰まってしまって、コーチをふとお願いすることになるんです。そしたら本当に上手になって。その経験が今のサービスづくりに生きています。
実際にコーチングを受けた経験が今に生きているという。
将来の展望を聞いた。
e-sporstの選手って今みんなお金が稼げないんです。というのも世界的なe-sports大会では1億円を超える賞金がでるのですが、日本では景表法や風営法、賭博禁止法などによって賞金をほとんど出せません。勿論大会の規模が小さいと注目も集まりませんのでスポンサーもそんなに集まらない。結果として日本のe-sporst選手はそれだけで生計を立てれるほどではないんです。僕が作ってあげたいのは自分の才能を活かして、お金を稼げる場所です。選手のみんなもファンのみんなもメリットあるプラットフォームを作ってあげたいですね。
日本のe-sports業界にもファンにも役に立つサービスを作る「GamerCoach」、引き続き追っていきたいと思う。
取材担当中山
AIアクセラレーター、募集中。メンタリングを受けた人の感想はこちらやこちら。
30分で取材
掲載無料
原稿確認OK