1994年 東京都八王子市生まれ。22歳で友人とWEB制作会社を創業し、取締役としてデザイナー兼フロントエンドエンジニアを約2年担当。その後、2018年6月に株式会社Curiousを創業。「感謝経済」を創るために現在は、店員さんでお店を決めるアプリ「terip(テリップ)」を運営。
国内のグルメサイトの市場規模は2016年には、2000億を突破している。現在ほとんどの日本人はお店選びをするとき、大手のグルメサイトで検索後その評価などでお店を決めている。しかし今や大手のグルメサイトはほとんどその掲載情報に差異がなく、差別化のポイントがない。違った角度でお店に魅力をもたらせないかと、株式会社Curiousが立ち上がった。
店員さんありきで、行く飲食店を決めるサービス「terip」
一言でいうと「店員さんでお店を決める」アプリをやっています。今お店を選ぶ時の基準ってありますよね、それってほとんど食べログやホットペッパーなどの大手グルメサイトで決めてしまうじゃないですか。いろんな基準があると思うんですけど、ウチのサービスは店員さんの評価でお店を決めます。
僕らのサービスは、店員さんがインフルエンサーの役目を担うイメージです。店員さんが一覧でてくるようなインターフェースを準備しています。僕らのサービスの特徴は「いいね」のかわりに店員さんを評価する「ありがとう」があります。ユーザーの皆さんは実際にお店に行って、店員さんによくしてもらったらありがとうを送れます。サービス内では、ありがとうを送る、送られたありがとうの数を見ることももちろんできます。
「ありがとう」がこのサービスでの評価の値を指すという。
利用するユーザーについてきいた。
ターゲットとなるユーザーさんは若い人がいいですね。やっぱり若い方の方がこういった新規サービスにも馴染みますし、楽しく使ってくれると思います。掲載いただくお店なんかは、常連さんが多いお店とか観光地のお店もいいですね。店員さんの影響力が強い個店さんが最初のターゲットになりそうです。
競合サービスについてきいた。
競合サービスは一社だけ、似ている形のサービスがあります。彼らは飲食店に限らず、店員さんの口コミというのがメインで店員さんが登録などはしていなくて、僕らは登録している店員さんに対してありがとうというチップを投げ銭するイメージです 。あ、一つ伝え忘れていましたが、ありがとうはドリンクのチケットなんかに交換できるちゃんとした通貨の役目も持っているんですよ。間接的な競合は大手グルメサイトさんですが、僕らの場合は双方向でのやりとりができるのがポイントです。
あたかもC2Cのようなプラットフォームの作りで独自通貨もあるという。
サービスを立ち上げた経緯について聞いた。
大学在学中は学生団体の立ち上げや運営をやっていました。結構楽しくなっちゃってそこからあんまり学校に通わなくなりましたね。次は何しようと思って、立ち上げたのが制作会社でした。これを2人で立ち上げて、ちょうど大学もやめていました。最初はWEBサイトの制作を受託して、そこから動画も作り始めました。でも受託制作をやりたくて起業したわけではなく、やはり世の中に対して自社サービスを展開して価値を作っていくことの方が面白いと思いました。 2年続けた制作会社を独立して立ち上げたのが今のCuriousです。
たまたまバリ旅行に行った時、向こうの店員さんがとてもよくしてくださっていて。すごく印象に残りました。僕の中で初めて店員さんの違いでこんなにもお店の体験が変わることを知りました。そこを原体験に作ったのが今のサービスですが、インドネシア語でありがとうがテリマカシーという言葉なんです。テリマカシーのテリとチップを掛け合わせたのが今のサービス「terip」です。
海外での原体験が今のサービスに行き着いたようだ。
将来の展望を聞いた。
僕らはありがとうを贈り合うという部分を一番大切にしていきたいと思っています。飲食店に限らずどの業界でもこれは同じ原理なのかなって思っていますね。家族でも友達でもお金以外の部分で人の可視化されていない部分を価値としてあらわにしていきたいと思います。日頃の小さな部分でありがとうを作って行きたいと思うし、スマホ以外でも、ARやVRなどでもかなり相性がいいと思うので、そういった展開もいろいろ考えていきたいです!
人々の可視化されていない価値を可視化する、この大きな野望を持ったCurious社の将来が実に楽しみだ。
取材担当中山
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