野澤 智貴
広告代理店営業としてセールスプロモーション企画営業に従事。 雑誌付録全盛期に営業部にて大手雑誌付録プレミアム営業を担当。その後SNSマーケティング会社にジョイン。 営業として大手ナショナルクライアントを新規で開拓、飲食、化粧品等のクライアントを開拓。その後PR会社にジョイン、プレイングマネージャーとして、大手代理店を開拓、その後デジタルチームを立ち上げ新商品開発及び営業に従事。 SAI&CO inc. を創業。代表取締役社⻑に就任。
インフルエンサーとはSNSでのフォロワーを多く抱え、多大なPR効果を生み出せる人々を指す。日本でSNSの台頭から早10年がたち、今やインフルエンサーなしにはマーケティングができないと言われている。国内での市場規模は今や優に100億円を突破、世界的にみても5年以内には100億ドルまで成長する計り知れない底力を持つマーケットとなっている。インフルエンサーを対象に新しいビジネスの形をもたらすスタートアップに取材した。インフルエンサーのオリジナルブランドをプロデュースするSAI&CO inc.だ。
実際にインフルエンサーが立ち上げたオリジナルブランドの「LILY MIRANA」だ。
一言で言うと「インフルエンサーのオリジナルブランドを立ち上げる」サービスになります。わかりやすく言うとインフルエンサーのEC販売サイトですね。インフルエンサーの中には宣伝PRに向いている人と、実際に購買までに至らせる物を動かせる本質的なインフルエンサーの2種類がいると思っています。本質的なインフルエンサーのファンの熱狂具合は凄まじい。その方達が立ち上げたブランドであれば消費者は関心を持つのではないかという仮説から生まれたのが今のサービスになります。
僕らがやることとしては、インフルエンサーの方々のキャスティングやPRから商品企画、メーカーのつなぎこみまでをトータルコーディネートします。インフルエンサーの方達ってお金もなければビジネスも詳しいわけではなく面倒くさがりやだったりするんです。ただ彼らは物を動かす多大な影響力がある。その影響力を最大限発揮させるためにリスクがない且つ楽しんでやりたいようにブランドを創れる環境を創ることが僕らの仕事だと思っています。
インフルエンサーがオリジナルブランドを立ち上げるまでトータルコーディネートをするという。
インフルエンサーや消費者についても聞いた。
僕らのサービスが対象にしているインフルエンサーさんは、熱狂的でアクティブな濃いファンがついている方達が多いですね。女性インフルエンサーが多い印象ですが、男性や海外向けのブランドもスタートしています。現在はすでに10ブランドほどの立ち上げが決まっており、今後も鋭意拡大していきます。
競合サービスについて聞いた。
競合については、芸能プロダクションやYoutuber事務所、インフルエンサー事務所なんかがある意味競合に近いかもしれません。ただ僕らの場合は物を動かすほどの影響力があるインフルエンサーに絞っています。さらに僕らの強みはそのサポート能力、もともとファンが付いているインフルエンサーに広告業界で培ってきたマーケティング力を組み合わせて売れるインフルエンサーとしてプロデュースしていきます。
サービスを立ち上げた経緯について聞いた。
僕は他人のために時間を使って生き続けるのが嫌だと気づいたから、起業をした。広告代理店で夜遅くまで働いて思ったほど人生が豊かになっていない中で、ふと自分がやりたいことに時間を捧げ続けるほうが人生が豊かになるんじゃないかと思ったんですね。広告代理店の時は人の作った物をうる、それを自分が信頼できる自分が作ったものを売った方が楽しいんじゃないかと思ったんです。そこからは貯金もほぼ0円でしたが、なけなしの個人資産を全て会社資産に投資して、後戻りできない状況をわざとつくり、ガレージより狭い4畳1間に自宅を移して迷わずに起業をしました。笑 やっと来月引っ越しできそうです。笑
僕はもっと協力してくれる社員等の人材にお金を還元したいと思っています。稼ぐポイントを上手に教えてあげれば社員もそうですし、インフルエンサーの方々も含めもっと売れると思ってます。社員もずっと夜まで働かせるのではなくて、メリハリをつけて最適な労働時間で効率よく利益を出せる仕組みや環境を用意してあげる。社名をよく聞かれるんですけど、これそのまんまで最幸っていう意味なんです。僕の会社に関わった人がみんな最幸になれたらいいなという意味です。もちろん自分の人生も最幸にしていきます。
関わる全ての人を最幸にしたい、そんな会社を作りたいという。
将来の展望を聞いた。
次の時代の当たり前を創るのが僕とこの会社のビジョン。そのために常に新しいサービスや事業に挑戦して世の中に革新的な価値を提供して生きたい。世の中には沢山のレガシーで古臭い、絶対変えたほうが良い部分が目線を変えると無数に存在していて、その部分を今の時代に合ったものに昇華させる。少し視点を変えて、イマドキに合わせたサービスに仕立てることで、世の中のニーズにあった革新的なサービスをつくていきたいですね。
自分に関わった人みんなが幸せになってほしいし、本質的に人生を豊かにしてあげたい。事業としては現在広告やブランド事業が中心ですが、今後はエンタメテック等のサービスもどんどん創っていきたいとおもっています。
レガシーな部分をより今に合った形で創り変える、SAI &COの挑戦はまだまだ続きそうである。実に将来が楽しみな一社だ。
取材担当中山
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