左から長田、中村、荒井
荒井俊亮– 中学時代に全国中学駅伝で優勝後、埼玉栄高で競技を続ける。大学で「持続可能な発展(Sustainable Development)を学んだ経験から、よりフェアなスポーツの実現のため、ケニア孤児院を単独で支援しランナーキャンプのサポートなどを行う。その後オーストラリアで「無添加のピープロテイン」と出会い、輸入を交渉するも、関税の関係で断念。それならば、と今回プロテインの国内製品化に着手。現役日本大学法学部三年生。
長田庄一郎- 現役プロボクサー。プロテインに含まれる大量の人工甘味料や乳化剤など、人体に有害な人工添加物が含まれている事に疑問を感じる。アスリートの身体を第一に考えた自然由来のプロテインを探すも、国内の製品で見つかることはなく断念。その後も日本国内外様々なプロテインを研究し、アスリートファーストなプロテインを作るべく、自らもANOMAプロテイン製作に着手。
中村太一-自身も週に三回ジムに通い、ホエイプロテインを常飲していたものの、乳糖の消化不良による腹痛に悩む。荒井の薦めでオーストラリアにあったプロテインを飲むと、それが解決。「流通」に関する大学での授業の経験を活かし、低価格かつ高品質なピープロテインの流通、物流を担当する。
プロテインは筋トレからダイエット、フィットネスまで幅広く使われる補助食品として知られている。一般的に日本で飲用されているプロテインは牛乳・大豆が原材料のものだが、学生起業家が立ち上げたANOMAではえんどう豆が原材料として使われている。
「ANOMA」は一言でいうと「えんどう豆プロテイン」です。市販のほとんどの商品は、牛乳・大豆で作られたホエイ・ソイ(大豆)プロテインと呼ばれるものです。僕らのえんどう豆プロテイン「ANOMA」はそれらに比べてアルギニンの含有量が2〜3倍にもなります。加えて筋肉の疲労回復に強く、アレルギー物質も含まれておりません。まさに次世代のプロテインなんです。
一般的な商品に比べてアミノ酸の一種であるアルギニンの含有量が飛び抜けて高い。またアレルギー物質が使用されておらず、誰でも飲用できる商品になっている。
原材料のえんどう豆はフランスから仕入れており、それに2種の原材料を混ぜ合わせ完成したのが「ANOMA」だ。
誰でも効果は出るものですが、僕らが特にオススメしたいターゲットは「ムキムキになりたい!」という人よりも、怪我をしやすいスポーツを行なっている人達です。アルギニンは怪我の回復や成長ホルモンの促進に効果があると言われています。そこで怪我をする可能性の高いスポーツ、柔道やボクシングなどの格闘技を行う格闘家には、ホエイやソイよりも効果が期待されるのでもってこいです。
また、一般的な筋力増大というよりはダイエットやフィットネスなど健康に気を配る女性にも使っていただきたいですね。牛乳ベースのホエイプロテインはお腹がゴロゴロしやすく、それを嫌う女性も結構多いんです。僕らの商品は乳製品を一切使っておらず、非常に高品質のため、飲みやすさは他の商品と一線を画しています。その分少し高価にはなってきます。
起業の経緯について聞いた。
もともと僕(荒井)と長田は同じ職場で働いていました。僕は学生ですが、長田は高校卒業後ボクシングの道に進みました。僕も彼も共通していたのが起業の夢を昔から抱いていたこと。彼は生まれながらの起業家一家で、お爺さんは某銀行の創業者だということも影響していると思います。
漠然とした夢を具体的にしたのが、オーストラリア留学に行ったとき。現地ですでに流行っていたのがこのえんどう豆のプロテインだったんです。これなら日本でも売れる。そう思い、すぐに事業を立ち上げました。
将来の展望を聞いた。
僕らの会社は、今後継続的にスポーツ関係のプロダクトを出していきたいと思っています。次の一歩はスポーツ関連の人材系サービス。プロダクトが全てというよりも、バイタリティで何個でも事業を作っていきたいですね。
ANOMAの販売は今月からスタートしています。2019年の1月にはアマゾンでの販売を開始します。みなさんぜひ楽しみにしていてください。来年は新しいフレーバーと新商品をANOMAブランドとして展開していきます。
ブランドの拡大を狙う、学生だけで構成されたスタートアップの「ANOMA」。目が離せない一社である。
取材担当中山
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