真田幸次
学習院大学経済学部卒業後、2006年4月より株式会社フルキャストにて子会社立ち上げに従事。その後、独立系ベンチャーキャピタルにて「ビジネススクール事業部」にてカリキュラム策定やメンタリング、起業家と投資家のマッチングイベントでは総責任者を担当。2009年1月に笑屋株式会社を設立、同年5月より創業。
同窓会一筋の笑屋株式会社は、今年7月にコミュニティ特化型のSNS「Wakka」をローンチした。現在のマーケットにコミュニティ特化型のSNSが存在しない、また自社サービス「笑屋の同窓会」との連携も視野に入れたという。今回はこの「Wakka」に迫るべく代表真田氏に直撃インタビューをした。
「Wakka」を一言でいうと、「コミュニティ主体のSNS」になります。ユーザーはサービス上でコミュニティを作成して、そこで人とつながることができます。以前所属していたコミュニティを探す、現在所属しているコミュニティを管理するなど幅広い使い方を想定しています。現在はまだまだプロダクト黎明期、まずは僕らが豊富に抱えている同窓会コミュニティの皆さんに使ってもらおうと思っています。
分人主義の今の日本では、一つのSNSで何個もアカウントを持つことは少なくない。その点、Wakkaでは一つのアカウントで複数の顔を持つことができる。同窓会に置き換えると、中学校、高校、大学と三つの人格を持つ必要があるということだ。
基本的なSNSが持つ機能はほとんど併せ持つという。コミュニティ管理に特化したUI/UXを持つのもこのサービスの特徴だ。また、既存サービスとの連携も豊富。LINEグループやフェイスブックグループで管理しているコミュニティを簡単に移すことも可能だ。
同窓会専門の会社ということもあり、既存のユーザーに使いやすい形をとっているという。
やはり僕らが大事にしている同窓会コミュニティには使いやすいサービスにしていきたいですね。幹事代行というだけだったら何社か競合はいますが、こと同窓会特化となると2、3社しか残りません。さらに同窓会というコミュニティに特化したSNSツールは我々だけでしょう。
起業の経緯について聞いた。
就職活動の頃から起業を意識していました。今でこそ起業家はもてはやされていますが、昔は「起業家って本当に変な人しかやらない」という印象でしたね。まあ僕はなんとなく、ちょっとやってみたいからだったんですけど。最初の就職した会社を辞め、すぐに起業をしました。コミュニティを軸にして、いろんな課題を考えていた時、同窓会の幹事になった思い出がふと降りてきました。本当に大変なんですよ、同窓会の幹事って。ここビジネスになるんじゃないかと、領域を絞ってやってきました。当時は競合も少なかったですしね。
将来の展望を聞いた。
僕らの将来のビジョンがまさに今回の「Wakka」を作るきっかけです。今後より寿命が延びていき人生100年時代に突入していきます。その時、より多くのコミュニティを人は持つようになるでしょう。そうした中で、より良いコミュニティ体験はその人の幸せに直結すると思ったんです。
あらゆるコミュニティのプラットフォーム化をするのが、少し先の「Wakka」の仕事です。現在のコミュニティ管理は、人々がよく使うチャットツールで補われています。当然メインの用途ではないので、どうしても使いにくいですよね。その部分に特化して「Wakka」は進化していきます。
同窓会だけでなく、様々なコミュニティで使われるSNSに。笑屋が提供する「Wakka」を引き続き追っていきたい。
取材担当中山
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