鰭沼 悟
大学卒業後、都市銀行に入行。法人取引を担当し、コーポレートファイナンス(融資、外為、デリバティブ取引他)を経験。銀行員時代に培ったお金の知識を活かし、不動産経営事業をスタート。累計100戸以上の物件を購入した大家さん。そして、これまでの経験を活かすためgroove agentを設立し、ゼロリノベを始める。失敗も含む自分の経験を伝えることで、「夢を失った時って、ローンを組んだ時です。」という言葉をなくすため、大人が自由になるようにと、人それぞれの最適な家の買い方を伝える事に心血を注いでいる。
マンションの資産価値をご存知だろうか。一般的にマンションは、築20年を過ぎるまで資産価値が下落していく。中には購入時の半額以下まで下落することもある。無理をして現在の年収でめいっぱい借入をして新築を購入してしまうと、将来やりたい夢があっても今の仕事を辞められず、会社に縛られてしまうことにもなる。30年ローンを組み、ローンを払うために働く。ここまで来ると新築が正義という概念もバカらしくなってくることだろう。今回紹介するのはリノベーション専門スタートアップの「ゼロリノベ」、新築よりもすみやすいこだわりの家を低価格でリノベーションする。
一言でいうと「大人を自由にする住まい」を提供するサービスです。僕らのメイン事業は、中古住宅の不動産仲介とそのリノベーション。設計や工事も勿論できる。いわば中古物件探しから、リノベーションまでワンストップのサービスになるんです。夢を持つことって素晴らしいことですが、人はその夢を失う時があります。その時を皆さんに聞くと、だいたい住宅ローンを組んだ時だと答えます。勿論家族を守る、家を守るのも素敵ですが、僕はみんなに夢を持ってほしいと思っている。だから僕らはその人の夢をサポートする家を提供したいんです。
2018年にはリノベーションオブザイヤーにも選ばれている。
実際にリノベーションを行った渋谷区のお宅。自分の好きなオリジナルのデザインにすることは勿論、機能性も高く、コストも低い。中古マンション価格+リノベーション価格で、新築マンション平均相場の2/3から半額になる。
僕らのお客さんの多くは20代後半から30代後半まで、最初のご自宅を購入される方が相談に来ることが多いですね。年々新築に対する憧れは減ってきているのでお客さんが増えているイメージがあります。外観を気にしない方、ご自宅にこだわりたい方はリノベーションがぴったりなんですよね。
競合についても聞いた。
僕らの業界ってレッドオーシャンで、東京だけでも100社くらいあるかと思います。僕らの強みとしては、広告費を一切かけずに口コミとホームページだけで広げてきたこと。興味のある方には必ず説明会に一度来てもらっています。そこでしっかりと納得いただいた上で申し込みをいただきます。一切セールスはしません。
サービスを立ち上げた経緯について聞いた。
ファーストキャリアは都市銀行で、多くの社長から指導を受けることができました。その後は独立し、液晶モニターのメーカーをやっていました。
当時はまだアップルもソニーもシルバー色を採用してなかった時代、おそらく僕らがはじめて家電にシルバー色を採用したのかと思います。それが売れすぎてちゃって、、、一週間のPosデータがSHARPさんを抜いたこともあるぐらい。商品を捌ききれず、多分皆さん理解できないんですけど倒産しました。不思議ですよね、お客さん多すぎて倒産っていうのは変な話ですよね。
その後はサラリーマンとして不動産投資を始めました。しばらくしたら会社が外資系に買収されました。周りの仲間がどんどん辞めさせられて、悲しい思いをしました。もっと楽しく働きたい、みんなを守りたいと思い再度独立しました。それが今のグルーブ エージェントです。
倒産と買収を経験し、社員誰もが幸せになれる会社を目指して創業したという。
将来の展望を聞いた。
グルーブは楽しい、エージェントはまあ仕事・プロフェッショナルって意味です。なので僕らは楽しいことをするプロフェッショナル集団になっていきたいですね。楽しいことができると思った事業ならなんだってやりたい。今それがリノベーションって言うだけのことなんです。でも下手に広げるつもりはありません、丁寧に事業拡大をしていきたいですね。
サービス側ではスタッフをどんどん拡充していきたいですね。国内展開は今年どんどんやっていきたいと思っています。結局僕も1人の男なんで、事業を大きくしたいという気持ちはあります。前回の失敗もあるんでバランスを重視した展開をしていきたいですね。
バランスよく、サービスの質を落とさず拡大を狙う「ゼロリノベ」をこれからも追っていく。
取材担当中山
AIアクセラレーター、募集中。メンタリングを受けた人の感想はこちらやこちら。
30分で取材
掲載無料
原稿確認OK