西尾敏夫
平成20年 親会社のファイブゲート株式会社へ入社。5年後に取締役COOに就任する。同年2月にナオ株式会社を設立。 ゴー☆ジャス動画を中心とした動画配信事業を運営。
動画配信カルチャーが日本では浸透しつつある。「個人がメディアの時代」と言われるように有名人→個人へと発信者のあり方は多様化してきたが、最近ではまた有名人の発信力が見直されてきている。
地上波で名前を轟かす有名人は、ネットでも結局のところ影響力が強い。キングコングや旧SMAPのチャンネル登録数がそれを顕著に示している。今回はIT業界では珍しい、芸能人を起用した動画制作を行う「ナオ株式会社」に突撃した。
「ナオ株式会社」を一言で言うと、「芸能人を起用したゲーム紹介」サービスになります。我々はゲームプロモーションを主事業に運営してきた会社です。その一環として、芸能人がゲーム実況をやったら面白いのではないか、こんなアイデアから生まれたのが今の「ナオ」になります。最近では、ゲーム業界の広告出稿量が増えてきました。広告クリエイティブはより動的になってきています。
ナオナビは総合的なサービスの名称。その中の一つとして、ファンのための公式アプリも存在している。
こちらは実際に投稿されている動画になる。
クリエイター一覧ページだ。有名お笑い芸人を筆頭に、多くのクリエイターを抱えている。
僕らのクライアントは99%が直クライアントになっています。スクエニやカプコンなどの名だたるゲームメーカーさんからアプリゲームを展開する事業者さんまでいます。最近ではeスポーツ業界も盛り上がっています。
競合となりえるのは、やはり動画配信プロダクション。UUUMやAPPBANKさんがいます。僕らの強みはキャストさんを芸能人に寄せているということ。企業さん側はどんどん個人にプロモーションにお願いするようになってきましたが、やはり芸能人は安心ですよね。そもそもメディアに出ることが仕事の彼らは、僕らの動画でもぴったりな人選なんです。
起業の経緯について聞いた。
僕はもともと芸大卒。物書きになりたくて、コピーライター業務の会社に新卒入社しました。ただ時代が時代で、新卒入社した会社はリーマンショックで倒産。僕は早くも転職活動をしました。第二新卒で入ったのが、今の親会社であるファイブゲート。そこでアフィリエイトを知りました。社内では、スマフォ用のメディアを立ち上げたりと広告収益モデルのビジネスを多く経験しました。その後役員を任せられ、社内起業をしました。
将来の展望を聞いた。
「ナオ」という社名は、「何も考えずになおさら頑張る」という言葉から来ています。僕らの会社では一時期「なおさら」というのが口癖になっていました。すごくポジティブですよね。この言葉が好きで、社名にしてしまいました。
今後は、より経済状況を加味すると中国を狙っていきたいですね。ゲームプロモーションで信用を持てる会社にしていく。今年から中国の「ビリビリ」との協業も決まりました。
僕らの社内には、放送作家もいたりとクリエティブな社員が揃っています。プロダクトは陳腐化していきますが、人は進化し続けます。新しいアイデア、物を作れるそんな会社にしていきたいですね。
海外展開も積極的に狙う、「ナオ株式会社」をこれからも追っていきたい。
取材担当中山
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