山口 貴士
大学時代にAIを研究。新卒で外資系コンサルティングファームに入社。事業再生部門において、中期経営計画策定支援、財務モデリング、事業戦略策定及び実行支援、事業及び財務デューデリジェンス、資金繰りモデル作成支援等のプロジェクトを経験。ファンドや経営者と非常に近い距離で支援する中、自らも経営の立場に身を置きたいと考えるようになる。学生時代3回留年した原体験から、学生生活をより良くするサービスの立ち上げを決意し、ExPA創業に至る
人間界にも蟻とキリギリスの寓話は存在しているとされる。研究者によると、労働者の生産性は、組織単位でいうとその内2割がほとんどの割合を占めている。つまり、少数の働き者が組織を支えている構造のようだ。また、「2・6・2の法則」が存在しているように多くの場合勤勉者は少ない。蟻とキリギリスの理論を独自な解釈で学習のサービスに活かしたスタートアップがある。今回初回する「Expa」社だ。
一言でいうと「大学の知識共有プラットフォーム」サービスになります。大学生活をする上で、学生はいろんな活動と面と向かうことになります。勉学に励むものもいれば、サークルに打ち込むものも。そんな勉学をする学生の知識を効率的にシェアをし、大学生全体の学力を上げる。僕らはそんなサービスを展開しています。
使い方としては、サイト上で学生はノートを探せます。見つけて気に入ったノートは購入をすることができます。勉学に励んでいる学生は、自分の努力の成果を報酬としてもらえ、ノートを買う学生は知識を得られることができる。そういった意味で知識の共有プラットフォームとさせていただいています。
現在ベータ版で展開している本サービスは、東大や早慶・明治の学生が中心となっている。実際に東大生のノートは1,200円という価格で販売されているという。
僕らのプラットフォームでは、アリ学生とキリギリス学生とユーザーを分けております。アリ学生は大学で勉強に多くの時間を費やしアルバイトなどができない学生になります。一方、キリギリス学生は適度に勉強しつつも課外活動に精魂込めている学生さん。現在学生100名にインタビューをしている段階です。将来的には、大学数を広めようと思っています。
知識を与えると言う観点で、オンラインとオフラインで多くのサービスは分かれていますよね。オンラインでいうといくつかサービスがあり、競合という立ち位置になります。彼らの場合は幅広いノートの共有を主軸にしているのが多くのケースです。僕らの場合は、大学特化型。他大学のノートでは学びにくい部分を解決できるサービス設計になっています。
起業の経緯について聞いた。
僕は最初外資系のコンサルファームに入社。潰れそうな企業の事業再生をメイン業務としていました。とても厳しい現場で、社運をかけたプロジェクトが多く。一番ハードだったのは、「2週間で調達を完了する」プロジェクトでした。やはり大変な分、学ぶことが多く財務知識や経営戦略を学ばさせていただきました。
僕実は3回留年をしています。というのも居酒屋のアルバイトに打ち込み過ぎたんですね。当時の僕のバイト先のオーナー社長は、本当にかっこいい人で。僕らの何倍も働いて、何倍も仕事ができる。その当時の僕の社長像を作った人でした。彼に憧れて、僕もいつか社長になりたい。この思いが起業にいたりました。
僕らは学生がいきいきと大学生活を過ごせる、学生に沿ったサービス展開を続々としていくつもりです。その第一弾がこのアリキリノートです。チャレンジする学生を応援したい。その役に立つことはなんでもやっていきたいですね。
また、大学生ってやりたいことがあっても金銭面で断念せざるをえないことも多いです。ここの部分にも何か解決法を作ってあげたい。わかりやすく言うと、学生向けのファイナンスサービスです。留学したいけどお金がない、起業したいけどお金がない。そんな夢を持つ学生を応援できるサービスを作っていきたいです。
夢ある学生の伴走者になる。社会意義性の高い事業展開をするExpa社を応援していきたい。
取材担当中山
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