小田急百貨店が 「 Location AI Platform 」を採用
大量の位置情報データから推計した実態に近しい来館者の行動傾向が把握できる点や、分析場所を自由に設定 することができる点、1ライセンスで全店舗のスタッフが使えるリーズナブルな点とPC操作で簡単に利用できる点で評価されたことが、採用の決め手となりました。
1. 小田急百貨店の課題
○ 購買の多様化や若年層の百貨店離れなど、来館者自体が大きく変化し、従来の鉄道沿線居住者へのマーケティング活動のみでは不十分だと感じていた。
○ 約130万人のカード会員情報からの顧客理解を図っていたが、それ以外の来館者の情報を知る術がなかった。
○ カード顧客以外のライフスタイル・ニーズの深掘りができず、宣伝・販促活動に課題があった。
2. 導入の成果
○ カード顧客以外も含んだ来館者を対象にAI商圏分析を実行し、これまでのGISでは見ることのできなかった実勢商圏や今後来店可能性の高いエリアを把握できた。
○ 来店者のデモグラフィック分析が可能なため、百貨店で行われるイベント・催事に合わせ来場者の性年代の傾向値を可視化の上、把握できた。
○ 小田急百貨店新宿店においては、近隣のオフィスビルへ勤めていると思われる人の行動傾向を分析し、人々の買い回り傾向を理解することで、自店舗の消費者の中での立ち位置を把握できた。
3.今後の展開
バレンタインや北海道物産展など、普段小田急百貨店に来店されない方々が多く来場するイベントがある。こうした催事期間の来館をきっかけに再度来館いただけるよう、品揃えやサービスを提供し、顧客満足度を更に高めていく取り組みを継続中。
LAPを使用することで、イベントに実際訪れた人の推定居住エリアや買い回り傾向、よく利用する店や人気スポットを把握することができる。そういった分析結果を活用すれば、顧客の潜在的な嗜好性やトレンドを魅力的な品添えやサービスに反映させていくことが可能となるため、その上で顧客にどのような情報をいつ・どこで提供すべきか検討するのに役立つと考えている。
今後もクロスロケーションズでは LAPを通じて、顧客行動を統計的な傾向地として可視化し、さらに年齢・性別・ 居住地などのデモグラフィックデータと掛け合わせて解析することで、様々な製品・店舗において顧客理解を深めていただけるような製品づくりを進めています。
今後も、各種データ連携などを進め、1to1マーケティングの仕組みづくりに貢献できるよう取り組んで参ります。
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