東京のベンチャー企業が「ゆず」で静岡・川根本町の耕作放棄地解消へ
■増加する耕作放棄地で「ゆず」を栽培し、町に新たな産業をつくる
三大銘茶「川根茶」の産地として知られる静岡県川根本町ですが、近年は食文化の変化から茶葉の価格が下落。生産者の高齢化や後継者不足も相まって農家さんの数が減少し、耕作放棄地の増加に繋がっています。
そこで着目したのが、お茶の閑散期に収穫を迎え静岡県内で一番の生産量を誇るゆずです。「ゆず」が「お茶」に続く第二の産業となり、新たな経済活動が生まれることで町に元気を取り戻せないかーー。そんな大きな目標を目指して、私たちは動き出しました。
■地元農家と開発した「ゆずの入浴剤」がふるさと納税の返礼品に
Arinos ではサテライトオフィスを構える奥泉地区で30 アールの農地を借り、実際にゆ
ずの栽培を行いつつ、地元農家さんより購入させていただいたゆずを使用し商品企画や販
売販路開拓を行っています。第一弾商品としてゆずの入浴剤を開発し、川根本町のふるさ
と納税返礼品にも加えていただいております。
■3 ヘクタールの耕作放棄地が「ゆずの里」として生まれ変わる
この1 年でのArinos の活動が奥泉地区の皆様の理解と共感をいただき、地元の方の「農
地を使って欲しい」とのお声が後押しとなり今回、さらに農地を拡大するはこびとなりま
した。これにより奥泉地区では2.7 ヘクタール(270 アール)の耕作放棄地を解消する事
ができ、当初実施していた農地と合わせると3.0 ヘクタール(300 アール)の規模となり
ます。
現状の静岡県のゆずの生産量は全国17 位ですが、農作物のブランド強化のためには収穫
量を上げていく必要があります。収穫量を拡大する事で町に雇用を創出する事ができ、町
への貢献に繋がると考えています。地域の皆様にも耕作放棄地が「ゆずの里」になると喜
んでいただいております。
■化粧品やゆず胡椒の開発、ライムやじゃばらの栽培も
Arinos ではこの度、ゆず以外の作物に関してもテスト栽培を行っており、ライム、
じゃばらなどの生産の可能性についても探っていきます。また加工品生産に関しては
去年同様に地元農家さんよりゆずを購入し、国内向けに化粧品、海外向けにはゆず胡
椒と様々な商品開発を進めて行きます。
■「農業で儲けられる」を示し、あらゆる自治体の課題解決を目指す
まだ、川根本町には約60 ヘクタール(6,000 アール)の耕作放棄地があります。
今回の奥泉地区を皮切りに、町内の様々な地区でゆずの栽培を行っていきたいと考え
ております。しかし、私たちだけでは全ての耕作放棄地問題の解決をすることは出来
ません。まず私たちが「ゆずを栽培することがお金になる」ことを証明し、農家さん
自らがゆずを植えたいと思える状況を作っていく必要があると考えています。農業は
無くなってはいけない産業です。農業で儲けられる、そして若者がやりたいと思える
産業にすることで、様々な自治体が抱える問題を解決していきます。
■会社概要
商号 : 株式会社Arinos
代表者 : 代表取締役 古家 由也
所在地 : 〒105-0014 東京都港区芝2-3-9 VORT 芝公園II ビル3F
設立 : 2010 年10 月
事業内容 : コンサルティング、開発事業、グローバル事業
URL : https://arinos.co.jp/
■本件に関するお問い合わせ先
企業名:株式会社Arinos
担当者名:石崎 翔太(Agrinos 代表取締役)
TEL:03-6261-6485
Email:info@arinos.co.jp
30分で取材
掲載無料
原稿確認OK