Job総研『2022年 転職年齢に関する意識調査』を実施
【転職年齢のリミットは上昇傾向】
記録的な円安や物価高騰による家計への打撃が余儀なくされる社会情勢に、収入を上げる方法として転職を検討する方も少なくありません。また昨今の大転職時代に伴い転職経験者や検討する数も年々増加傾向にあります。
Job総研で実施した調査では転職経験者が8割というデータもありますが、転職をするには年齢のリミットは存在するのでしょうか。そこでJob総研では、転職年齢のリミットを現役社会人はどのように感じているのかを調査しました。同調査は転職年齢のリミット有無やその具体的な年齢及び、初めて転職した年齢や今後の転職可能性などについて調査した「2022年 転職年齢に関する意識調査」を実施しました。
【調査概要】
調査対象者 :全国 / 男女 / 20~50代
調査条件 :1年以内~10年以上勤務している社会人
転職経験のある社会人
調査期間 :2022年6月8日~6月13日
サンプル数 :561人
調査方法 :インターネット調査
【TOPICS】
・全体の76.2%が「転職に年齢リミットがある」と回答
・具体的な年齢リミットについては「35歳」の回答が最多で平均は41.4歳
・転職年齢のリミット有無について50代回答者の92.3%が「リミットあり」を回答
・初めて転職した年齢について全体の平均は28.2歳 男性28.9歳に対して女性は27.0歳
・今後の転職可能性について全体の60.0%が「ある」を回答 年代別では30代が最多で80.4%
【転職年齢のリミット有無】
転職の年齢リミットの有無について聞くと、「あると思う」39.8%と「どちらかといえばあると思う」36.4%を合算した76.2%が転職に年齢リミットがある派の回答をしました。具体的にリミットだと考える年齢を聞くと、全体の平均は41.4歳で最多回答は35歳という回答結果になりました。
【属性別に見る年齢リミット】
またこれを男女別に見ていくと、年齢リミットがある派の回答をした男性は72.1%で、女性は83.0%の回答結果になり、具体的なリミット年齢の男性回答は、平均が42.3歳で最多が35歳、女性回答では平均が40.1歳で最多が同じく35歳の回答結果になりました。
さらにこれを年代別で見ていくと年齢リミットがある派の回答をした20代は80.2%、30代は70.7%。40代は72.8%、50代は92.3%の回答で、最も少ない30代と、最も多い50代では21.6%の差になりました。
具体的な年齢リミットについての20代回答は、平均が36.6歳で最多が35歳、30代回答は平均が40.3歳で最多が45歳、40代回答は平均が45.7歳で最多が45歳、50 代回答は平均が46.9歳で最多が45歳という結果になりました。回答年代と比例してリミットと考える年齢の平均も上がる傾向にある結果になりました。
【初めて転職した年齢】
初めて転職した年齢について聞くと、全体の平均は28.2歳の回答結果になりました。これを男女別で見ると、男性の平均は28.9歳で女性の平均が27.0歳の回答になり、平均では女性の方が約2年早く転職をしているという回答結果になりました。また70.2%が20代のうちに初めて転職を経験している事がわかりました。
【今後の転職について】
今後の転職に興味を持っているかについては、全体の60.0%が「ある」と回答し、「ない」は40.0%でした。これを年代別で見ると「ある」と回答した20代は55.4%で、30代は80.4%、40代は70.6%、50代も同じく70.6%の回答になり、30代以上は全年代で7割以上が今後の転職に興味があるのに対して、20代は55.4%と、年代で大きな差がある結果になりました。
【転職で興味のある職種と業界】
転職で興味を持っている職種と業界について聞くと、全体の42.3%が「異職種・未経験業界」で最多回答になり、次いで「同職種・同業界」が24.9%、「同職種・未経験業界」が22.5%、「異職種・同業界」が10.3%の回答結果になりました。またこれを年代別で見ると全年代で「異職種・未経験業界」が最多回答で、「異職種・同業界」が最も少ない回答結果になりました。
【回答者コメント】
年齢による転職の有利性や年齢リミットについて賛否両論のコメントが見られました。
・年齢により転職の有利性などがあることは事実で、40代以上は選考条件で弾かれることが多くなる。
・キャリアチェンジの転職でいえば年齢リミットありそうだけど、スキルを活かした転職でいえば
何歳でも経験とアピール次第で可能と思う。
・終身雇用の時代から大転職時代になり、今や転職経験がある人が多くなってきている気がする。
年齢が上がればそれまでのスキルがあるので書類選考や面接で有利に働くことがあるのも事実。
・コロナ禍による働き方の変化で転職をしました。近年では年齢による転職のハンデ的なものは薄れて
いる気がします。
・年齢が上がればそれなりのスキルが求められそうだけど、年収アップが期待できるのも事実。
【調査まとめ】
今回実施した「2022年 転職年齢に関する意識調査」では、8割が転職に年齢リミットがあると回答し、具体的なリミット年齢は41.4歳の結果になり、転職の年齢リミットが上昇傾向にあることがわかりました。また回答者の年代が上がるとリミット年齢の考えも上がる回答結果から、年齢を重ねることで転職のリミット年齢も比例して上がっていくことがわかりました。これは大転職時代と言われる近年で、転職経験者が増加したことから、事実転職の年齢リミットが上がっていると考えられます。
初めて転職した年齢については平均で28.2歳の結果になり、大卒入社5年目になる時期と重なることからキャリアアップを検討して初めて転職に動き出したということが考えられる結果になりました。
そして、全体の6割が「今後の転職に興味がある」と回答し、全年代で「異業種・未経験業界」への興味が最多回答であることから、年代問わず現状に満足せず常にチャレンジングな気持ちから転職を検討する傾向にあることが推測できます。自由記述コメントでは転職の年齢リミットやコロナ禍を境にした転職の実態などが言及され、「40代以上は書類選考で弾かれる確率が上がる」と言ったコメントや、「年齢を重ねることで培ったスキルを武器にした転職は、むしろ年齢は関係なく成功できる」と言った賛否両論のコメントが見られました。
ライボでは今後も就職・転職・働き方などに関連する様々な調査を実施し、リアルで透明度の高い情報を発信することで個が活躍する社会の実現を目指してまいります。
【(※2) 2022年 転職年齢に関する意識調査 報告書】
報告書では同調査の属性や回答結果をより詳細にご確認いただけます
https://job-q.me/articles/13641
【同調査を元にしたレポート】
転職の平均年齢|成功・限界年齢はいくつ?アンケート調査を元に解説
https://job-q.me/articles/1119
【(※1)Job総研について】
Job総研は就職・転職やキャリア全般に関する研究や各種調査の実施により、市場の現状と未来を分析し、社会へ発信することで就転職関連市場に貢献する事を目的とし立ち上げられました。
就職・転職・働き方・ランキング・働く女性など多数のジャンルで信頼できる情報を発信していくことにより、就転職活動に役立てていただくことや、キャリアに関する不安や悩みを解決する一助として”個が活躍する社会により良い選択の機会”を提供し就転職市場に貢献してまいります。
【JobQについて】
「あなたが知りたい”働く”は誰かが知っている」をコンセプトに運営するJobQの累計登録者数は34万人を超え、キャリアや転職に関する情報交換と相談ができるサービスです。具体的な企業名を検索して、現役社員や元社員による口コミだけではなく、仕事全般に関する悩みや就職・転職への不安など漠然とした内容も含まれ、匿名によるユーザ同士でコミュニケーションを取りながら、より良い選択をつくる場になっています。
■JobQに投稿された”転職”に関するQ&A
https://job-q.me/categories/jobchange
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会社名 :株式会社ライボ
設立 :2015年2月3日
代表取締役 :小谷 匠
所在地 :〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目19-9第一暁ビル3階
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グループ会社 :2019年3月1日 パーソルキャリア株式会社にグループイン
ホームページ :https://laibo.jp/
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