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インタビュー 2019.01.31

MAU100万人突破!世界5カ国で展開されるノート共有アプリ「Clear」の次の野望とは。

新井豪一郎

大学時代は体育会空手部で稽古に明け暮れる日々。1997年NTTに入社。 その後、自分の価値観を世に問うために起業家を目指してビジネススクールに入学。2003年MBAを取得し、米系コンサルティングファームで戦略コンサルタントとして3年間修行。その後、株式会社星野リゾートのスキーリゾート事業の責任者として経営を任せて頂く。 駆け出しの経営者として仕事に夢中になっていた2007年2月、スキー事故に遭う。運び込まれた病院で緊急手術を受けて入院。死に直面して、以前より抱いていた「革新的な教育サービスを通じて世界の可能性を拓きたい」という思いの実現を決意。 無事に退院した後に構想を練り、約3年間の準備期間を経て2010年10月、アルクテラス株式会社を大学院同期の白石由己と創業。

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学生のためのノート共有・Q &Aサービス「Clear」

学生時代、ノートの貸し借りが頻繁に起きていたことを覚えているだろうか。ノートは勉強においては叡智の結晶とも言える。ノートを貸すことはすなわち自分の知識を他社に共有することにつながる。インターネット上でのノートの貸し借りを可能にしたのが、今回紹介するアルクテラス 社が展開する「Clear」だ。

「Clear」は一言でいうと「学生同士でお互いに教えあい、勉強の悩みを解決するサービス」です。現在は日本を含めたアジア5カ国で展開しています。iOS &Android、Web上でサービスを利用できます。勉強していてわからない時、アプリを立ち上げてノートを検索できます。また、自分の質問も投稿できる知恵袋のような機能も持ち合わせています。

小学生から大学生まで、一般的に学生と呼ばれる全ての年齢層を網羅している。その機能は、自分のノートを公開する、他人のノートを検索する、勉強においてのQ &Aと幅広い。勉強においての悩みは全て解決できるプラットフォームサービスだになっている。

上の画像は実際にQ &Aの一例になっている。質問の回答は非常にわかりやすく、詳しく説明がされている。サービス利用者の学生の熱意が伝わってくる。

高校生ユーザーで一番人気を誇るノートになる。100冊を超えるノートを公開しており、わかりやすい表記と詳しい内容は参考書をも凌駕する。

僕らのユーザーは高校生が4割、中学生が3割。やはり受験を控える学生が多く使う印象ですね。試験前だけでなく、日常的にサービス利用していただいているのも当サービスの特徴です。実際にノートを公開するのは全体の2%とすくないですが、その質は本当に圧倒的なんです。

塾も運営していたEdTechスタートアップ。素晴らしい授業をしているはずなのに生徒が宿題をこなせない

サービススタートの経緯を聞いた。

もともと僕らアルクテラス は塾を経営していました。その時生徒たちが宿題をやってこないんです。(笑)僕はそれにすごく悩んでいて、生徒たちが話を聞いてみました。そしたら彼ら授業の内容がわからないというんです。宿題をやってきていた生徒はクラスの中でもほんの一部、優秀な子たちでした。彼らの共通点は本当に綺麗なノートがだったんです。

また、塾の経営をしてお金がなくて塾に来れない生徒の存在にも気がつきました。なんとか彼らのサポートをできないか、僕らが教えている生徒のノートが彼らの手元に行けばそれは僕らの授業と同義なのではと考えました。それが今のアイデアの原型でした。

勉強も就活も学生が自分の手綱を握る。二つの新規事業で、全ての学生に人生の主導権を持って欲しい。

将来の展望を聞いた。

僕らの会社、サービスは人生の主導権を握るというコンセプトがあるんです。Clearはぱっと見ノート共有サービスですが、その本質は主体的に動く学生の醸成にあります。ノートを公開する、人に質問をする。これがまさに主体的な学習につながるんです。

これからはアルクテラス では二つの新規事業を立ち上げます。両方現在のClearを起点にしたサービスになります。まずは塾と学生の接点をClear内で作る、塾がノートを公開できるサービスです。学生側にとって、その塾の授業を疑似体験できるきっかけになります。これにより塾選びも保護者主導ではなく、自分自身が決めることに変わってくれればと思います。

もう一つ、Clearの大学生ユーザーに向けた就活支援サービス。企業での体験を公開できる機能を追加しようと思っています。学生の就活も同じ、3年生になってから慌ててやるとなんとなくで就活を行ってしまいます。早い段階から勉強と同じく、接点を持たせてあげられればと思っています。

アルクテラス が今後世界の学習にもたらす変化はいかに。引き続き彼らの躍進を追っていきたい。

アルクテラス を知りたい。

編集後記

取材担当中山

いつも仲良くさせていただいているアルクテラス の新井さんでした。何やら新規事業に向けて、調達のニーズもあるのだとか。。

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