加藤 卓也
Cluster.の加藤さんと間違えられがち。 XRコンテンツスタートアップCEO←カプコン企画←スポーツチャンバラアジア王者
先端技術として期待されているVRと近年海外で盛り上がりを見せるe-sportsは両者ともに、業界人が注目をするジャンルである。現在の技術面では両者に交わりはないが、XR技術とゲーム競技は親和性が高いともいえる。XR×e-sportsを開発するスタートアップ「actevolve」が織りなす世界観とは。
VR×e-sportsのactevolve社のファーストタイトル「Blitz Freak」
一言でいうと「次世代の機器で新しいコンテンツを模索する」会社です。今回リリースした「Blitz Freak」は僕らの代表作ともいえます。e-sportsのゲーム性、競技性を上手に取り入れたVRゲームです。
サービスの概要を聞いた
実はVRのゲームって制作するのも実装するのも大変なんですが、ユーザー側にフィットをさせづらいのも課題なんです。一番わかりやすいのが、3D酔いです。VRってやっぱり画面がぐるぐる回るので酔いやすい。なので多くのゲームはワープで移動します。しかし、e-sportsである以上、ワープ移動は外から見てて全く面白くないんです。
僕らのゲームは自由移動の上に酔わない。そういった工夫がされているゲームなんです。
一般的な自由移動といわれると、より酔いやすいイメージだが、これは驚きだ。
やはり、日本ですごく売れるというイメージは持っていません。やっぱりVRが浸透するのは時間がかかりますしね。僕らの商品は主に、VRが定着しつつある韓国での販売を予定しています。韓国人は今カラオケをするような感覚でVRゲームをしにいきます。様々な業態のお店が、お店の一部をVR空間にする事業を進めています。そこに積極的に導入していきたいですね。
展開はあくまでも、韓国の若者対象に展開するという。
競合サービスについて聞いた。
e-sportsというジャンルでいうと、僕らみたいにVRゲームを作っているメーカーは少ないですね。ただ僕らの立ち位置は1メーカーではありません。フォーカスしたいのは新しい形のe-sportsゲームを作ること。研究開発プラスメーカーのような立ち位置でいうと競合は大手ゲームメーカーといえますね。
サービスを立ち上げた経緯について聞いた。
前職は、カプコンにいました。ここでは言えませんが、さまざまなタイトルにかかわってきましたね(笑)みなさんが知っている有名なタイトルの開発もしてきました。
その中で、モンハンを狂ったようにやっていた同期もいたんですけど、僕はあまりゲーム自体が好きじゃなかったんですよね。どちらかというとスポーツが好きで、人々が熱狂するものに興味がありました。3年目で独立を決意して、最初はスポーツ用品なんかを自社で作っていました。1ヶ月位で撤退しました。
e-sporstとXRに興味を持った理由なんですが、大きな世界観は自分でももっているし、未来的なスポーツはそのうち来るだろうとは常々思っていました。新しい技術でその中でも全人類に行き渡る可能性があるものと考えたときに、VR、ARコンテンツだなと思いました。
現在の技術を駆使して、人々に受け入れられやすい未来を作るつもりだという。
将来の展望を聞いた。
作りたい世界観はSAO(ソードアートオンライン)のような、まるで現実世界のようなゲーム世界を作りたいです。僕らが作る世界観って、たぶん普通のゲームでも一流じゃない、現実世界のスポーツでも一流じゃないけど、この世界のこの競技ならだれにも負けないというプレイヤーが生まれる世界です。
勿論一般のユーザーにも楽しんでほしいんですけど、競技としても成り立つようなサービスづくりをしていきたいと思っています。「Blitz Freak」はあくまでも第一段、ドンドン新しいものを作っていきますよ!
VR×e-sports、業界に更なる盛り上がりをもたらそうとする「ActEvolve」を引き続き追っていきたい。
取材担当中山
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